メンテナンスのノウハウ

ソファメンテナンス《クッションのお手入れ編》

TRESソファをお使いの方の多くは、フェザーのすわり心地をお楽しみいただいていると思います。じんわり包み込まれるような、リッチなすわり心地のフェザークッション。

長く使用するためのお手入れについてお伝えいたします。

 

クッションメンテナンス〈フェザーのお手入れ〉

 

 

フェザークッションはやわらかいすわり心地が魅力な反面、同じ位置にすわり続けるとクッションの中のフェザーが偏っていきます。左右に動いてしまったフェザーはそこだけ凹んでしまい、ソファがヘタったように見えてしまいます。すわった後は叩きながら空気を送り込んで揉みほぐし、綺麗な形にもどしてあげながら使いましょう。

 

STEP1 │ すわった直後にきになったら

 

クッションの中に空気を送り込むように叩きます。手のひらでパンパンと叩きながら、中のフェザーに空気を送り込んであげましょう。

 

STEP2 │ 週に1度のお手入れ

 

 

叩いて空気を送り込んだ後は、生地の継ぎ目を目安にクッションを叩きながら形を整えます。それでも偏りを感じる場合はファスナーを開けてほぐしながら偏りを元にもどしてみてください。

 

STEP3 │ 月に1度のお手入れ

 

クッションやカバーには微量ながらお部屋の湿気や人の汗を吸っています。湿気は匂いやカビ、雑菌の原因にもなるのでカバーからフェザーバッグを取り出して、湿気を逃がし空気を含ませましょう。出来れば除菌スプレー等で清潔に保つようにしてください。

※ファブリックに影響があるかどうかは、見えないところで確認してください

 

 

◆フェザーが濡れてしまったら

クッションに飲み物などをこぼしてしまった場合は、濡れたまま長く放置してしまうとフェザーが固まり、膨らみが減少してフェザーが腐ることもあります。できるだけ早くカバーから取り出し、天日の下か布団乾燥機でフェザーが固まらないように手でほぐしながら乾かしてください。

※フェザーが傷んで性能が低下する恐れがあります。暖房器具など熱で急激に乾燥させることは避けてください。

 

◆アフターメンテナンス

TRESでは復元性の高いフェザーを採用。メンテナンスを定期的に行うことで常に購入時のような変わらないすわり心地をお楽しみいただけます。ただし、目安として10年~15年程たつと弾力が失われたり、フェザーバッグ(内袋)の表面の劣化が原因で羽毛量が減少したり、潰れてきたりしてしまうことがあります。また、フェザーが固まった状態を何年も放置すると復元力が半減してしまうことがあります。その場合はフェザーの打ち直し、またはクッションの部分交換も可能です。

 

◆羽毛の素材の特性を理解した上でお選びください

フェザークッションは購入すると後々、最初と座り心地が違うように感じたり、型崩れの事などをご相談いただくことがあります。フェザークッションは適度なメンテナンスが必要ですので、ご理解の上お選びください。

 

 

 

【フェザーを使用した代表的なソファ】

sofa【X】

 

sofa【J】

 

sofa【FSB】

 

sofa【RLD】

 

sofa【HOM】

 

sofa [GRVA].

 

SOFA [EF] (Japanese only)

 

 

ソファメンテナンス《ファブリックのお手入れ編》

衣類の繊維や服についたホコリなど、汚れていないように見えても、布地やソファの隙間には細かいゴミが人っているもの。少しでも長くファプリックソファをお使いただくためには、定期的なお手入れが必要です。

 

 

【ファブリックのメンテナンスに必要なもの】

・ブラシ  ・粘着クリーナー(コロコロ) ・掃除機 ・やわらかい布

・中性洗剤

 

 

◆カバーに小さな汚れやホコリがついていないかチェック

ホコリはフレームの外側に付着している場合もあります。特に壁際に設置されている場合はチェックしてみてください。

 

 

 

◆ファブリックをブラッシングする

ファブリックソファのブラッシングは簡単で気軽にできるお手入れ方法。ブラソシングにより、繊維の隙間に挟まった小さなゴミを掃き出すことができます。また目に見えるゴミだけでなく、外から持ち帰った花粉を取り除く方法としても最適。日常的なブラッシングをおすすめします。

 

 

 

◆毛玉を予防し虫食いを避ける

ホコリなどの汚れとは違い、ほつれた繊維が絡まり毛羽立っていくことで起こる“毛玉'’。
ブラッシングは繊維の流れを整えることができ、毛玉の予防になります。また整えることでツヤや光沢が増し、綺麗なソファを維持することができます。コットンやリネンといった天然繊維が多く含まれた生地は毛玉になりにくい特性がありますが、どんな素材でも
100%毛玉が出来ないものはありません。特に毛玉ができやすいのはポリエステル・レーヨン・アクリルなどの化学繊維素材。天然繊維に比べて強度が強く、摩擦にも強いのが特徴ですが、摩擦が起きても繊維が脱落しにくく、毛羽が生地表面で絡まりあって毛玉を形成してしまうことになります。

 

 

◆濡らした布ですばやく拭き取る

 

 

コーヒーやジュースでついた汚れ、ついこぼしてしまった飲み物はすぐにぬらして硬く絞った布などですばや<拭き取ってください。それでも汚れが残った場合は、若干量(3%程度)の中性洗剤を混ぜたぬるめのお湯にやわらかい布を浸し、しっかり絞ってたたくようにしてください。その際、汚れた部分だけでなく周囲もまんべんなく拭いてみてください。最後にカバーだけを風通しの良い日陰で乾かしてください。

 

 

◆最寄りのクリーニング店に相談する

油性ボールペンのようなしつこい油汚れが付いた場合は、ただちに最寄のクリーニング店にご相談ください。
※市販クリーナーなど使用する場合は、予め目立たないところで試してからお使いください。

 

注意点①

紫外線(直射日光)や赤外線(スポットライトなど)が長期間あたると変色する場合があります。特に濃い色合いのファブリックは直射日光を避けるか、通気性を考慮しながら布などをかけ表面を保護してください。

 

注意点②

起毛タイプのファブリックの場合、濡れた衣類や汗ばんだ衣服で腰をかけるなどすると毛が寝てしまう場合があります。その際はブラッシングして乾かしましょう。

 

注意点③

消臭スプレーは生地の変色をまねくことがあります。予め目立たない場所で試し、異常がないか確認してからお使いください。(撥水加工をかけた生地には使用しないでください)

 

 

 

 

【ファブリック用ブラシ】

ソファカバーのメンテナンスの際お使いいただくブラシはナイロンなどの合成繊維ではなく豚や馬などの天然毛を選ぶのがおすすめです。静電気が起こりにくく、埃の付着を抑えてくれます。特にやわらかさや艶感が特徴のイタリア製生地は馬毛がおすすめ。やわらかい素材のため、デリケートな生地もいためません。

 

 

 

◆ブラッシングの仕方

1⃣ ブラシを毛流れに逆らって、軽く優しくホコリを浮かせるようにブラッシング

2⃣ 毛流れに沿ってホコリを落としながら繊維を整えるイメージ

 

※ブラッシングの動作を大きく、生地の流れに沿って一定のリズムでテンポ良くおこないましょう。

※汚れやすくホコリがたまりやすい肘や背もたれは、縫い目に沿って、掻き出すように行いましょう。

 

 

 

ソファメンテナンス《本革のお手入れ編》

 

本革は一見デリケートな印象をもちますが、経年変化(エイジング)する風合いは上品で、独特の気品は天然素材ならではの魅力です。本革ソファを少しでも長く、綺麗にお付き合いいただくためのお手入れについてご紹介します。

 

【メンテナンスのタイミング】

メンテナンスのタイミングは革の表面を手で触り、乾燥してきた(パサパサ、カサカサしてきた)と感じた時にお手入れを行いましょう。しっとりしなやかで乾燥していなければ、お手入れは不要です。水分で濡らしてしまった時、うっかり汚れを付けてしまった時はそのまま放置せず、その都度お手入れを行うようにしてください。

 

《本革のメンテナンスに必要なもの》

・掃除機 ・スポンジや、やわらかい布

・レザークリーナー(シミや汚れを落とすクリーナー)

・プロテクションクリーム(汚れをつきにくくするクリーム)

 

 

【本革が劣化してしまう原因】

 

《ホコリ》

毎日どんどんたまっていくホコリ。衣類から出る繊維ボコリや食べ物クズ、紙の破片など、私たち自身が行動することでたまっていくホコリの種類は様々。さらに皮脂など油分が加わることで粘麓力が強まり、あらたなホコリが蓄積されていくという悪循環になります。

 

《食べこぼしや飲みこぼし(アルコール類)》

コーヒーや赤ワイン、羞色料の入った飲み物は黒ずみの原因に。油分の含まれたお菓子もシミの原因になります。

 

《皮脂・抜け毛》

皮脂や抜け毛、汗もソファの劣化の原因のひとつ。知らない間に座面の隙間に入り込み蓄積されていったり、皮脂や汗は酸化して黒ずみの原因にもなります。

 

《化粧品や筆記用具の塗料》

化粧品や鉛筆やクレヨンにも油分が含まれています。特にソファで眠ってしまった場合、ファンデーションがついてしまったりすることもあるので注意しましょう。

 

《直射日光》

窓からの直射日光やエアコン、ストーブなど暖房器具の熱で脱色や変色がおきることがあります。設置位置には十分注意しましょう。

 

 

【日々のお手入れ】

まずはブラッシングをすること。表面の汚れを綺麗に落とすことで、この後の栄養クリームののりが良くなります。ブラシは程よいコシのある馬毛ブラシがおすすめです。ブラシの先が軽く当たるくらいの力の加減可憂しくブラッシングしてください。その後、やわらかい布でから拭きをし、ソファの表面についたホコリを取り除きましょう。縫製箇所やテープの網目はチリやホコリ、ゴミがたまりやすいのでやわらかいブラシや掃除機で取り除いてください。

 

 

【シーズンごとのお手入れ】

少しかさつきを感じる頃に、年に1~4枚を目安にレザークリーナー、レザークリームで定期的なお手入れをしましょう。人の肌も乾燥する前に保湿するように、革も少し乾燥してるかなと感じた頃に保湿します。生地に1円玉ほどオイルを取り、やさしく全体に塗っていきましょう。オイルを塗った後は、やわらかい布でから拭きをしましょう。革の表情が変化していく様子が目に見えて楽しめます。

 

 

【TRESの本革】

 

良い革とは人によりお好みが分かれるかもしれません力文革本来の特性を生かす「良さ」とソファとしての使い勝手の「良さ」を感じていただけるようにご提案しています。特にソファとしてお使いいただくのは素の革に近い薄い塗膜ではなく、顔料と染料の塗膜のセミアニリン仕上げと顔料仕上げの本革をご用意。塗装が革針呆護しているためお手入れも簡単です。

 

 

◆クロムなめしについて

TRESの本革は「クロムなめし」をご用意しております。
“なめし’'は動物の皮を革にするための加工方法。原皮をそのまま使用すると、腐敗したり、硬くなり柔軟性が損なわれてしまいますが、この加工をすることで欠点を取りのぞきます。またクロムは塩基性硫酸クロム塩と呼ばれる薬品名で、これを使用して加工することを「クロムなめし」といいます。ソファで使用されている多くの革がこのなめし方で耐熱性と弾性が高く、傷つきにくいのが特徴です。

 

◆空気孔について

本革をカバーとしてお選びいただいた場合、各クッションに空気が抜ける孔をつけています。フェザーバッグクッションのすわり心地はスムーズな空気の出入りによって成り立っています。ファブリックの場合は織物なので空気の流れはスムーズなのです力文革の場合はそれが難しいので、カバーの見えないところに空気孔をあけることがソファ先進国のイタリアでは一般的です。

 

 

 

【おすすめの本革生地と納品事例】

 

LEシリーズ〈エンボス〉6色
仕上げ:顔料仕上げ

 

 

革をなめした後、表面に様々な模様を高圧プレスされたエンボス。
塗装膜が革を保護しているので、メンテナンスは基本的に不要で、から拭き程度で大丈夫です。手垢などの汚れは、お湯を絞ったタオルで軽く拭く程度で取れます。

 

 

 

sofa【CONVEX】2P カウチセット
size: W2170/D1545/H790/SH400
cove  fabric:本革LE-DB (ダークブラウン)
樹種:ウォールナット

 

 

sofa[JD】3P
size: W2300/D930/H810/SH410
cove   fabric:本革LE-NBK(ニューブラック)
パイピング:本革LE-BK(ブラック)
脚:黒脚(H110)

 

 

 

LSシリーズ〈スムース〉6色
仕上げ:顔料仕上げ

 

 

革の表面(銀面)の風合いをそのまま生かした仕上げ。
型押しなどの加工もされていないため、すべすべとした見た目です。落ち瘤きがあり、上品な手触りと革らしさを感じる表面の豊かな表情もお楽しみいただけます。

 

 

 

sofa 【GRVA】ワンアーム3P
size:W2140/D1100/H815/SH415
cove  fabric:本革LS-NOW(ニューオフホワイト)
Sクッション:ORG-OR(オレンジ)
脚:別注TB脚 (真鍮)

 

 

 

LAシリーズ〈セミアニリン〉3色
仕上げ:染料・顔料仕上げ

 

 

セミアニリンの革はアニリンで染めた後に、透明感のある特別な顔料を表面に薄く吹き付けることで、革らしさを残しながら、高級感のある見た目と傷や水に対する強度を持ち合わせた革になります。また、この革の良さは塗装膜が薄いため色に透明感があって、見た目の革らしさが残っているのに、メンテナンスが簡単で使いやすい点です。艶に深みがあり、角度によって様々な表情をお楽しみいただけます。

 

 

 

sofa【E】3P
size: W2100/D855/H760/SH420
cover   fabric:本革LA-DB(ダークブラウン)
樹種:ブラックウォールナット

 

 

 

 

ソファのハウスダスト対策について

 

 

-POINT1/ カバーは本革、シンセティックレザーのタイプがおすすめ

 

 

ご家族にアレルギーの方がいて心配という方におすすめなのが本革、またはシンセティックレザーを選ぶということ。織生地ではない本革やシンセティックレザーは表面がフラットなため、ダニが内部に入りにくい特徴があります。お掃除の際はしっかりとホコリなどを吸い取り表面をこまめに拭いておきましょう。

 

 

-POINT2/ 100mm以上の脚付のソファを選ぶ

 

 

脚付のソファは、下部を空気が通るのでダニが好きな湿気がこもりません。掃除機やモップを通しやすく、ホコリを箇単に取り除くこともできます。そのためソファを選ぶ場合は、脚の高さが100mm以上のタイプが理想。掃除機が入るくらいの隙間を作って常に清潔な状態を保つようにしましょう。

 

 

-POINT3/ こまめに掃除をする

 

室内で発生するハウスダストは、衣類やふとんなどから発生する綿ボコリが大半です。繊維クズが出やすいセーターなどを身に羞ける冬は特に多くなります。オーソドックスですが、毎日できることとしてこまめに掃除機やモップをかけるということが大切です。ハウスダストは床や家具の上に「軽くのっている」状態なので、早いうちに、取り除いてしまいましょう。簡単に取れるうちに掃除するのが鉄則です。

 

 

ソファの下から定期的に座クッションを持ち上げて掃除機をかけましょう。

 

 

 

布地の織り目に沿って入り込んだ小さなゴミを軽くかき出すように優しくブラッシング。

 

 

-POINT4/ ファブリックのカバーは定期的にクリーニングに

 

カバーリングソファの場合はカバーを取り外し、定期的にクリーニングしましょう。季節の変わり目にクリーニングしておくことで次回もまた清潔に使用できます。
クリーニングに出したカバーや新しいカバーをつける時は、トリコットテープはつけたままの状態にします。一度‘ノファにかぶせ、位置を決めた上でトリコットテープをはずして脱藩テープを固定しましょう。

 

 

 

カバーを取り外す際、すべてにトリコットテープをつけるのは一苦労ですが、その後の掛替え作業は断然スムーズです。
※トリコットテープは納品時にお渡ししております。

 

 

-トリコットテープ-

トリコットテープはマジックテープの保護剤になります。
カバーの取り外し・取り付け、クリーニングに出される際は必須アイテムです。付けることで生地や本体が傷つくことを防ぐことができます。取り付けなかった場合、生地などが傷むだけではなく、マジックテープにホコリなどが付いて粘着力が弱まり、ソファの下地
にくっつかなくなってしまいます。

※トリコットテープがご必要な際は各店舗までご連絡ください。

 

 

-POINT5/ 常に換気する

 

ハウスダストを溜めないためには、換気も大切です。家の中の空気を循環させることで、ハウスダストを家の外に追い出すようにしましょう。窓を開けるときには、ーか所ではなく二か所開けると空気の流れができます。また朝、昼、夕方と定期的に行うと効果的です。新しい住まいにお引っ越しの際も十分に換気を行いましょう。

 

 

 

Wood frame oil maintenance

Book an appointment
Free Information Request