カラー・ファブリックの選定方法
生地選び
トレスが提案するファブリックはイタリア製。 160種600色というバリエーションの中から、生地を選ぶポイントを紹介します。
POINT.1 面積効果
色は視野に占める面積によって印象が変わります。ソファになると生地サンプルよりワントーン程度明るい印象になります。これを「面積効果」と言い、面積が広いほど鮮やかに、明るく感じられます。つまり、明るい色=面積が広いほど明るく、鮮やかに見える。暗い色=面積が広いほど暗く見える。ソファも同様に面積の大きさによって、全く同じ生地でも印象が変わるので「思っていた色味と違う」という現象が起きる場合があります。
sofa【EE】3P/cover fabric:9748-ID(インディゴ)
sofa【T】3P/cover fabric:LOL-BR(ブラウン)
sofa【TB】2Pシングルアーム/cover fabric:MKA-YG(イエローグリーン)
sofa【TRES-A】カウチセット/cover fabric:BEL-BK(ブラック)
ソファ以外の車や洋服など一般的な色選びでも少しだけ知識があることで、より正確に好みの色を選ぶことができます。
POINT.2 光による見え方
例えばブティックで試着した赤のワンピースが屋外ではイメージした赤と違っていた事はありませんか。それはソファでも同じ事。「見え方」は空間の照明の色合いでも変わります。「面積効果」と合わせて参考にしてみてください。
照明の色温度
住宅で使用される蛍光灯には色の種類があります。
-電球色
ややオレンジ色がかった光色。日の出・夕焼けのような温かい光で、リラックスしたい空間に向いています。
-昼白色
自然光に近い色合いの光色。太陽光に最も近く、人間にとって自然に近い状態で物を見ることができる色。
-昼光色
やや青色がかったクールな印象の光色。覚醒効果や集中力を高める色とされており、オフィスにも用いられるほか、作業をする手元を照らすときなどに向いています。
多くの時間をすごす光を基準に
最近では調光・調色が可能なシーリングライトやダウンライトも多く、くつろぐ時間は電球色に、勉強時間は昼光色に変更するなどシーンごとに適切な照明の色を選択できます。そのため、生地の色味は一番多く利用する光の色を基準に選ぶ事をおすすめします。
また照明だけでなく天気等の影響をうけ生地の表情は変化します。生地サンプルの確認は、ソファを設置する場所(リビングの南側、リビングの北側など)で行うとよいでしょう。
色と柄の応用
リビングの中央で存在感を放つソファ。そのカラーが空間のイメージを決める “カギ” となります。
【柄を取り入れたコーディネート】
全体の雰囲気を考えながら、色の調和と柄の大きさを決めることで上手くまとまります。
直線を基調としたシンプルなソファデザインに、本体と同系色の柄クッションを合わせることで調和がとれリビングに落ち着いた雰囲気をプラス。 またファブリックの柄で、建物や家具にはない ‘‘斜め’'という新しい形が加わることでシャープな印象にもなります。柄に抵抗がある人でも取り入れやすいコーディネートです。
ホワイトの壁にダークブラウンの建具でまとめたリビング。ブルーとホワイトの幾何学模様を選ぶことで メリハリのある空間になりました。 一見しっかりとした柄ですが、俯廠すると単色では出せない奥行が感じられます。
【ツートーンカラーを取り入れたコーディネート】
sofa【X】3P
size: W2100/D930/H800/SH400
cover fabric:本体:CPO-BK(ブラック)
クッション:10502-MG(モカグレー)
黒脚(ルンパ対応)
sofa【X】オットマン
size: W680/D600/H400
cover fabric:CPO-BK(ブラック)
piping fabric:10502-MG(モカグレー)
黒脚(ルンバ対応)
フェザーの包み込むような安定感のあるすわり心地のsofa【x】。左右のくびれがスリムな印象はファブリックをツートーンにするとよりすっきりとした仕上がりになります。
【パイピングを取り人れたコーデイネート】
衣類を飾る技法からはじまったパイピング。最近ではカーテンやクッション、室内装飾に使用される機会が多くなり、取り入れることでおしゃれな雰囲気に変える効果があります。TRES ‘ノファの中でも特にsofa【JD】はクッションにパイピングが施されており、生地を別布にしたり、反対色にしてみたりという楽しみもあります。
パイピングはアクセントとしてはもちろん、ほつれを防ぐという点でも活躍する優秀なディテールです。
質感
毎日を一緒にすごすソファだから、ファブリックの肌触りにもこだわりたいですね。季節によって服装が変わるように、ファブリックも時期によって最適なものを選ぶことが理想です。
-Summer
夏は涼しげなさらっとした手触りの生地がおすすめ。
べたべたしにくい通気性の良いファブリックを選びましょう。
◆麻100%のソファ生地
麻は天然繊維の中で最も強い繊維。水分の吸湿•発散が早く、さらりとした肌触りです。また柔軟性も高く、自然な光沢感やナチュラルな風合いでカバーリングソファに最適です。
TIB-GR(グレー)
◆コットンリネンのソファ生地
天然素材のコットンとリネンを織り込んだナチュラルテイスト。コットンは通気性、吸水性に優れ、リーズナブル。リネンはその風合いとナチュラルな雰囲気がインテリアには欠かせない素材です。長く使えば使うほどくったりと馴染んでいく質感は、まさに育てる生地といったところ。
C-LA(ライトアッシュ)
◆コットンリネン、ビスコースのソファ生地
ビスコースはレーヨン素材の一種で、光沢があり肌触りがよくテロンと
した落ち感のある素材。コットン73%にリネンとビスコースを合わせたこちらの生地は、コットンの通気性の良さ、リネンの清涼感とビスコースの落ちつき感がミックスされ、見た目もナチュラルでありながら上品な印象です。
8104-BE(ベージュ)
-Winter
冬のおすすめは起毛生地。触れるだけで暖かさを感じます。
CUR-DG(ダークグレー)
【CURシリーズ(D-type)】
適度なムラ感がシャビーシックな雰囲気をつくり、おしゃれ感を演出する生地です。グレーの濃さが複数選べるのも人気の理由。部屋を明るくしたいのか、落ち着いた雰囲気にしたいのかといった要望に対して、表現の幅があるのが魅力です。
【OMEシリーズ(D-type)】
ベルベット調のリッチな起毛感を楽しめる生地です。クッションと生地のやわらかさをダブルで感じるラグジュアリーなすわり心地は絶品です。
【DJシリーズ(F-type)】
ピリング加工の個性的な生地。発色のよいフェルト生地のソファでシャビーな部屋の完成です。
【YETシリーズ(F-type)】
長めのシャギー加工により、やわらかくて高級感のある厚手の生地です。
【BNKシリーズ(α-type)】
エレガントで暖かく誰もが包みこまれたくなるプードルファー。ふわふわっとしたテクスチャーはフェミニンで立体的な毛流れのソファをご体感いただけます。
グレーカラースタイリング事例 sofa【GF】編
ソフアのカラーは手持ち家具とのバランス、全体の印象を踏まえて選びます。その中でも人気色のグレーは、自己主張しすぎず上品な印象です。
グレーはライトグレーからダークグレーまで、色合いはさまざま。また、ソファのタイプが変われば印象も変化します。選ばれたソファにグレーを張るとどんな仕上がりになるのか、ロングセラーモデルsofa【GF】グレーコーデイネートを紹介します。
◆sofa【GF】
スタイリッシュなラインが美しいsofa【GF】。しっかりと腰が安定するすわり心地が人気のソファです。硬めに仕上げられた座面は余計な力をいれなくても同じ姿勢を保てます。程よいアームの高さと幅は、肘を置いたり横になりやすいポジション。長時間すわって過ごされることが多いお客様に好まれます。
sofa【GF】グレーカラースタイリングポイント
sofa 【GF】はしっかりとした重厚感に、シャープな要素が加わり整った端正な印象。威厳のある印象はそのままに濃淡で印象を変えられ質感によっでノフトにもハードにも変化を楽しめます。スタイリングの傾向はライトグレーを使ったナチュラルテイスト。コットンを中心とした自然素材が多く含まれた生地にウッドレッグを合わせた組み合わせが多くみられます。メタルレッグや艶感のある生地を合わせるとモダンテイストに。ダークグレーなど黒に近いグレーを合わせるとシックで高級感や重厚感を演出できます。
どのグレーにしようか迷ってしまった時は床のトーンやアクセントクロス、カーテンの色味と同系色を合わせてみてください。また、グレーは主張しない色のため、他の色と組み合わせやすい特徴がありますが、欲張らずに、たくさんの色を使わないようにしましょう。上級コーディネートを作るためには色の数を少なくすることが大切です。
◆ CPO-GR(グレー)【A-type】
組成:コットン75% アクリル20% ポリエステル5%
しっかり織られたきめ細かい平織り。汚れがつきにくく落ちやす
い「防汚加工」が施された生地です。
ソファに張るとライトグレーの明るい色味で仕上がります。
ダークブラウンなど濃いめ床に合わせるとお部屋を爽やかに
見せてくれます。
size :w1950/D900/H800/SH400 脚:ウォールナット
◆ 14629-DG(グレー)【D-type】
2色の糸を織り込んだ、肌触りのよい生地。見る角度で変化する色味の多彩さを表現。特にダークグレーはハードでシャープ、落ち着きのある表情に仕上がります。
size :w1800/D900/H800/SH400 脚:ウォールナット
◆ CUR-MG(ミディアムグレー)【D-type】
組成:コットン60% ビスコース40%
表面がなめらかでストレッチ性の高い起毛生地。柔らかで艶感のある濃淡が上品で上質な印象です。優しく手触りが気持ちいい生地ですので、グレーのワンカラーであってもどこか高級感があるのが特徴です。ダークグレーのような重厚感はなく、適度にやわらかさが漂うミディアムグレーはコーディネートしやすいという利点があります。
size :w1950/D900/H800/SH400 脚:ウォールナット
◆ SRO-GR(グレー)【D-type】
組成:ビスコース37% リネン37% コットン26%
適度なハリ・コシのある風合い。優しい印象の色合いをバランス良く混ぜあわせゆったりと織り上げた逸品。やわらかな光沢感がソファをスタイリッシュに見せることができます。ライト、ミディアム、ダークグレーの3色が折り重なった色合いは光の当たり方次第で多面的な表情を楽しめます。
size :w2550/D1800/H800/SH400 脚:ウォールナット
◆ 9748-GR(グレー)【D-type】
組成:ビスコース30% コットン40% アクリル13%
ポリエステル10% リネン7%
さざ波のようなシボが特徴的な生地。表面の凹凸によって肌に張り付きにくく、通気性も良く柔らかな印象。適度な厚みにハリが感じられ、立体的にも見える斬新な素材です。どの色味をお選びいただいても、どこか抜け感のある軽やかな仕上がりになります。
size :w1950/D900/H800/SH400 脚:ウォールナット
オプションピロークッション:11463-SG(シルパーグレー)
『ブラック』を味方にする方法
ソファにおいてブラックはそれほどメジャーなイメージではありませんが、どんな色とも合わせやすく取り人れやすいカラーです。そんなブラックも特性を知り上手に使いこなすことによって上質な空間を演出することができます。
ブラックのイメージ
1⃣ 高級感がでる
ブラックはフォーマルな場面で身につけられる色のため上質で落ち着いたイメージがあります。トーンによっても受ける印象は分かれ、ライト系の色は柔らかに感じ、深みのある色は暗く重厚に感じます。インテリアに取り入れる際に高級感を目指される場合は、少し深みのあるブラックがおすすめです。
2⃣ 安定感がある
ホワイト系の壁が多くみられる一般的なお部屋の場合、床に近い家具にブラックを選ぶと重みが加わり、安定感のある空間を作ることができます。
3⃣ 素材によって雰囲気が変わる
黒は生地の素材によっても雰囲気が変わります。ホワイト系の床に合わせるとインテリアのアクセントになり整った印象になります。逆にダーク系の床に合わせられる場合は、より落ち着いた雰囲気になりますが色の配分次第で暗いお部屋になりがちなので注意が必要です。
【ブラック生地の選び方】
◆ソファのサイズとデザイン
より高級感を演出したい時はパイピング加工やピンタック加工が挙げられます。スペースに余裕があればアームに厚みをもたせたり、奥行の深いタイプを選ぶとより、ブラックの個性が引きたちます。
◆色合い
ソファを選ぶ際にまず決めたいのが色合いです。ブラックは他のカラーと比べると種類が豊富で、なかなかすぐに選びきれないケースがあります。そのため、まずブラックの色合いを決めるようにしましょう。真っ黒から少しグレーよりまでさまざまです。
◆カバーの素材
大きくわけると本革とファブリックに分かれます。レザーは表面の仕上がりによって印象がかわります。ファブリックは織り方から数種類の糸を織り交ぜた立体感のある生地になると、雰囲気も異なります。イメージする空間の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。
【ブラックをまとまったソファ】
◆別注sofa【FRM】ワンアーム2.5P+アームレス2.5P+オットマン
cover fabric:BEL-JB(ジェットブラック)【E-type】
◆sofa【JD】3P+オットマン
cover fabric:革LE-BK(ブラック)/パイピング:革LE-BK(ブラック)
◆sofa【GF】2.5P
cover fabric:TDR-BK(ブラック)【D-type】
◆sofa【GF】2.5P
cover fabric:CPO-BK(ブラック)【A-type】
◆sofa【LSC】3P
cover fabric:BNK-BK(ブラック)【α-type】
◆sofa【LSC】3P
cover fabric:AVG-BK(ブラック)【C-type】
◆sofa【GRVA】2.5P
cover fabric:17049-BK(ブラック)【B-type】
いかがでしたでしょうか。ブラックにはいろんな色や表情があることがご理解いただけたのではないでしょうか。ソファをご検討中の方も、カバーを替えたいなと思われている方もブラックをご検討いただけたら幸いです。
女性に人気のパープルソファ
古来、日本では皇室との関係性などから紫色は高貴な色ととらえられてきました。また、その希少性や自然界にあまり存在しないことから非日常性を感じたり、そこから本能的な感性を刺激する色とみられる場合もあり、二面性があって興味深い色です。イタリアの生地は硬水によって発色がきれいだとアパレル業界では昔から言われてきましたが、インテリア業界でも同様で他国の追従を許しません。ここでは紫色がきれいなイタリアンファブリックを採用した事例をご紹介します。
【創業時から活躍した深めの紫色 T-P(ティントレットパープル)】
◆sofa【D】
【ウォールナットとの相性抜群 BS-P(オブセッションパープル)】
◆sofa【Bricks】
【和服の帯を思わせる上品なZS-WN(ゼウスワイン)】
◆sofa【GRVA】
【紫のヴェルベットLRI-PU(ラリオパープル)】
◆sofa【JD】
【光沢のあるパープル BEL-PU(ベラッジョパープル)】
◆sofa【GF】
【おすすめのファブリック】
【パープルソファの納品事例】
◆sofa【GRVA】
座クッションはしっとりした程よい弾力が人気のオールウレタン仕様をセレクト。メンテナンスフリーのため快適にお使いいただけます。ワイド2300mm、奥行1100mmの大型ソファですが、両肘をノックダウン(分解式)にすることで高層階のマンションでも搬入可能です。張地HAMは、ウール混でしっかりとした厚みのある上質な生地です。
HAM-DR(ダークレッド)
LDステンレス脚は光沢をさりげなく主張しながら、周辺の色味を反射し調和します。お使いの1人掛けチェア用にもソファと同じ生地のクッションをご注文いただき、統一感のあるコーディネートです。
◆sofa【GRVA】カウチセット
猫を2匹飼われていることから、爪を立てても目立ちにくい生地CUR-IVをSクッションに選ばれました。ソファ本体は、落ち藩き感のあるローズブランを選定。配色がとても素敵で癒されます。脚は定番のLDステンレス鏡面仕上げ。鏡面仕上げのため、床のウォールナット色を映し出すことで床と合わせやすくスタイリッシュなテイストになります。
C-RB(ローズブラウン)
CUR-IV(アイボリー)