ソファについて

SOFA

まじめなソファができるまで 第3回

  • 京都店

小さな子供は家のなかでもお構いなし。
まるで日々大きくなる自分の体が、
うれしくて仕方ないように
走ったり飛んだり。大人が思いもよらないことをするものです。
お父様やお母様は、ときにほほえましくも、はらはらしながら
その様子をご覧になっていることと思います。

トレスのソファがいかに頑丈に作られているかは、
以前ご説明したとおりです。(こちら
そんなにしっかりしたフレームでできているということは、こどもがぶつかったら痛いですよね、とご心配になるかもしれません。

しかしご安心ください。
頑丈な無垢のフレームは、柔らかい素材ですっかり覆ってしまいます。
前回、ウェービングテープを張った本体をご覧に入れました。(こちら
次の工程では、ウレタンと呼ばれる柔らかい素材を使います。

ウレタン(ウレタンフォーム)とは、合成樹脂の中に無数の泡を発生させて固めた
スポンジのような見た目の素材です。
ぎゅっと抑えると柔らかく沈んで、もとに戻ろうとします。

また、硬いフレームにピンポイントで外からの衝撃や圧力がかかっても、
角あたりや素材への衝撃が伝わりにくくするように、
ウレタンの硬さを調整しています。

小さなお子様がソファのまわりで遊んでも
安心の理由がお分かりいただけましたでしょうか。

実はウレタンの役割は、硬いフレームを包むだけではないのです。
続いてもうひとつ、ソファの中でウレタンが活躍する部分をご紹介致します。

それがこちら、体重を直接受け止める座と背のクッションの中です。

クッションの中を開くと、ご覧ください。
ウレタンが入っていました。

ウレタンとは復元性のある素材であるということは、先程説明したとおりです。
その素材が、体重をささえ、受け止めるのにぴったりなのです。
また、無数の泡を固めてできたものともご説明しました。
泡と聞いて想像するもの。泡立てた食器洗剤であったり、カプチーノに浮かぶフォームであったり。
そういった泡はいずれ消えてしまいます。
このウレタンも、何度も何度も体重を支え続けていると、いつか泡が消えてつぶれてしまうのではないか、とご心配になるかもしれません。

そのように泡がつぶれ、ウレタンがへこんだような見た目になり、さらには柔らかくなってくるような状態を「へたる」と言いますが、
結論から言うと、素材の特性上、ウレタンはいずれその状態になります。
しかし、トレスのソファに使われているウレタンは、その状態になるのが遅く、またその状態になっても適度なコシを保ち、
不快な座り心地にはなりません。

その秘密はウレタンの「密度」です。
密度が高ければ高いほど、ウレタンはへたりにくいのです。
ウレタンの重さは、1立方メートル切り出した際に、
何kgの重さがあるかで量られますが、
一般的に「高密度」と呼ばれるウレタンは、30kg/㎥といわれています。

しかし、トレスのソファのクッションはさらに高密度、
50㎏/㎥のウレタンを中心に作られています。
これは、毎日多くの乗客を座らせることを想定して作られている
新幹線のグリーン車の座席に使用されているウレタンと
同じ密度になります。

機種によっては75㎏/㎥のウレタンを使用している機種もあります。
ウレタンは高密度であればあるほど高価になってきます。
安価なソファをつくるには、高密度なウレタンは使用できません。
その点トレスソファは、妥協せずに素材選びをしているのです。

また、高密度のウレタンのみを使用していればよいかと申しますと、
そうでもなく、座り心地を考慮して、様々な密度や柔らかさのウレタンを組み合わせています。
よろしければ【ソファ専門店】トレスザソファテーラーにご来店頂き、クッションのカバーを開いてみてください。
ウレタンが層になっていることがご覧いただけます。

ソファによって、硬い・柔らかい・沈み込むような・包み込むようなといった座り心地の変化を感じることができますが、
その秘訣のひとつが、このウレタンの組合せなのです。
職人が何度も何度も試行錯誤して作り出した、最適の積層なのです。

さて、今回は座り心地を作り上げるウレタンの役割についてご説明致しました。
次回はもうひとつ、ソファの座り心地を左右する素材についてご説明致します。
どうぞお楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

TRES THE SOFA TAILOR kyoto
京都府京都市中京区中白山町268-1
プラウド京都麩屋町御池1F
TEL 075-231-3511
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定休日:水曜日

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