美しさを感じる視点~対称と非対称~

  • 金沢店

昨年、ソファが美しく見える視点にフォーカスした記事を2本アップしました。

 

日々の暮らしで目にする後姿

ソファの美しさを感じる視点

 

日々の生活で見る視点や上から見たソファなど、いつもと違った視点で見る

ソファの美しさをご紹介してきましたが、今年の3月6日にアップされた【TB-M】の納品事例

紹介にあった、『アシンメトリー』という表現を受け、

改めてソファを正面から見たときの美しさについて、考えてみました。

 

 


 

◆シンメトリーとアシンメトリー

おおよそ、ソファと聞いてイメージするのはシンメトリーなデザインではないでしょうか。

私の感性では下の写真のようなソファをイメージします。

 

人間の脳にとって処理がしやすく、満足感が感じられる

左右対称なバランスの取れたデザインには、安定感や安心感があります。

 

物や家具だけでなく、インテリアや建築物、アートなどデザインに多く取り入れられる手法です。

工場のある石川県、金沢駅の『鼓門』はまさにシンメトリーの美しさが感じられるのではないでしょうか。

 

 

一方で、アシンメトリーの美しさはどうでしょうか。

例えば、山や川などの自然は予測不可能な景色が多いですが、

独特な動きやダイナミックさがあります。

 

同時に、どこかうつろいやはかなさのような感情に訴える

印象も感じられます。

 

 

私たちが日々目にする人の顔も、厳密にシンメトリーという場合はほとんどなく、

アシンメトリーです。

私は過去美術を専攻していたときに、

教授から人間の顔の左右不均衡を強調して描くことを何度も指導されました。

 

何も考えずに描いているとつい左右均衡な描写になっていくのですが、実際には異なります。

人の顔は機械的なものではなく、まさに味のある人間らしい顔つきをしているというのはこのことから来ているとも言えます。

 

 

さて、ワンアームソファやカウチソファは正面からみると

アシンメトリーではありますが、美しい造形です。

 

 

冒頭に紹介したsofa【TB-M】においては形だけではありません。

 

片方はウッド、片方は金属(ジュラルミン)の脚となっているのですが、この素材の

アシンメトリーからもそのデザイナーが意図する意匠性が感じられるようです。

 

 

◆新たな視点

 

このシンメトリー、アシンメトリーに注目したとき、

私自身新たな気づきがありました。

それは、対称と非対称の融合がとてもしっくりくるだけでなく、『静』と『動』の

両方を兼ね備えた、生きているインテリアになるのではないかと感じたのです。

 

sofa【FRM】を正面の納品事例をご覧ください。

ソファは左右対称ですが、上のクッションは左右で数が違います。

 

Sofa【TRES-A】のL字型のカウチセットの写真では、

ソファは左右対称ではありませんが、クッションは左右対称です。

 

クッションをアクセントにするときは色やサイズで選ぶことが多いと思います。

一方で、このように数や配置でレイアウトすることも、動きが感じられるような

ソファをはかなく美しく見せるアクセントになると感じました。

 

 

日々ソファをみていますがこのように少し視点を変えるだけで新しい発見があります。

インテリアの枠でソファをとらえるのであれば、リビングの中心にあるからこそ

シンメトリーやアシンメトリーを感じられるのだと思います。

 

このような視点がコーディネートのデザインの一助となれば幸いです。

 

 

 

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