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スタイリングレシピ vol.108 ジャパンディスタイル③

  • 京都店

sofa styling resipe

前回では詫び寂びの美学をレイアウトに置き換え

「ミニマムな空間作り」についてご紹介しました。

ゆったりとした「余白」が、心にもゆとりを持ち

少し物足りないような控えめなくらいが程よいといった

日本特有の美意識を感じるきっかけになったのではないでしょうか。

とは言っても、どういった色やアイテムを合わせればいいのか

基準がいまいち分かりにくいと感じる人も多いですよね。

今回は北欧、日本ならではのカラーから抑えるアイテムをご紹介します。

 

>スタイリングレシピ vol.106 ジャパンディスタイル①

>スタイリングレシピ vol.107 ジャパンディスタイル②

 


POINT:2北欧要素を7割
〇面積比の大きな物のカラーを北欧テイストに

ジャパンディを作る上で北欧テイストが7~8割、

日本の要素を2~3割とお伝えしました。

これからご新築される方なら床材選びから壁まで配色を考えることもできますが

現在のお住まいに取り入れる場合は“再調整”する感覚で面積比の大きな物の

カラーから見直すことを検討してみてください。

 

 

カラーを再調整する場合、一番気軽に行えるのがファブリックを触ることです。

ベッドルームであればベッドカバーや布団カバー。

セミダブル、ダブルと畳1枚以上の大きな面積は

ファブリックのカラーを変えるだけで、イメージは変わります。

リビングルームでは絨毯やラグ、ソファが該当します。

 

〇ニュートラル&ナチュラルカラーを重ねていく

面積比の大きな物を北欧カラーにまとめる場合、色味の候補となるのが

ニュートラルカラーや自然を感じるナチュラルカラー。

「ニュートラルカラー」とは、彩度のない無彩色のこと。

ホワイトやブラックから、その二つを合わせてできるグレー。

無彩色は時代に左右されないシンプルカラーの定番です。

「ナチュラルカラー」はベージュ、アイボリー、淡いカーキなど

自然を連想できる色味になります。

 

関連記事

>スタイリングレシピ vol.81 北欧スタイル特集【カラーの選び方・基本編:前半】

スタイリングレシピ vol.82 北欧スタイル特集【カラーの選び方・基本編:後半】

 

TRES FABRIC

 

カバーファブリック
PTT-LG(ライトグレー)[G-type]

去年新しくお目見えしたGタイプ。中でもPTTシリーズはソファに張り上げた美しさは圧巻のファブリックです。定番カラー、ライトグレーをまとったのは重厚感を存分に感じられる〈TRES-L〉カウチセット。何種類ものグレーをストックするトレスファブリックの中でも、フィット感が高く、織り目が一律、都会的でスタイリッシュな印象を感じさせる仕上がりです。グレーは質感がわかりやすいので、カジュアルに見えない上質感のあるタイプを選ぶのがおすすめです。

・ソファ:sofa〈TRES-L〉カウチセット
・カバーファブリック:PTT-LG(ライトグレー)[G-type]

詳しくは納品事例をご覧ください

 

カバーファブリック
NRD-AS(アッシュ)[E-type]

グレーの中でも“アッシュ”はくすみ感が加わった色合いのこと。やや青味がかった寒色系になります。こちらのファブリックは、生地サンプルでは少しナチュラルな印象を感じますが、張っていただくとビスコースの艶感が相まって独特の奥行感を表現してくれます。木材との相性もよくフローリングの上に重ねると何ともいえない柔らかな空間に演出してくれるファブリックです。

・ソファ:sofa〈GRVA〉カウチセット
・カバーファブリック:NRD-AS(アッシュ)[E-type]

詳しくは納品事例をご覧ください

 

カバーファブリック
TR4-GR(グレー)[F-type]

去年Fタイプに加わったTR4シリーズ。限りなくブラックに近いグレーを〈FSB〉に採用。奥行の広いどっしりとしたソファのカバー選びの場合、暗い色味は、重くならないかと躊躇してしまいがちですが落着きのあるグレーは、重さも派手さもなく品格溢れる仕上がりになります。特に艶感のある生地TR4はホワイト、グレー、ブラックの3色展開。3Pからワイド、カウチセットまで、広々としたソファに張っていただくと仕上がりもさらにグレードアップします。

・ソファ:sofa〈FSB〉変形
・カバーファブリック:TR4-GR(グレー)[F-type]

詳しくは納品事例をご覧ください

 

カバーファブリック
14629-WH(ホワイト)[D-type]

14629シリーズの万能カラー「ホワイト」はブラックとホワイトの混色織のため、見た目はライトグレーに見えるファブリック。ダーク系の床に合わせるとホワイトの抜け感が加わり、さわやかな印象になります。縦糸と緯糸の織り目が細かいため、表面に光があたると爽やかな表情に。必要以上に暗くならず、部屋に溶け込む色合いです。

・ソファ:sofa〈TB〉
・カバーファブリック:14629-WH(ホワイト)[D-type]

詳しくは納品事例をご覧ください

 


POINT:2日本要素を3割

日本の要素を3割。

ほんの少し、空間にアクセントとして入れることを意識してみてください。

日本的な要素は以外なほど身近なところにあります。

〇伝統色を取り入れる

日本の伝統色(えんじ・藍色など)や、自然の色にあるアースカラー(ブラウン・グリーン・オレンジなど)はなんと1100色もあるそう。おどろきですよね。それぞれの色には名前がつけられ、四季や植物にちなんだものばかり。古(いにしえ)より伝わり、現代に至るまで深く生活の中に息づいた日本特有の色彩感覚は、日本文化の一面として大変価値があり、絵画、染織物、陶芸、詩歌、文学などあらゆるところに溶け込んでいます。どの名前も美しく風雅で日本人の美の心を感じますね。この彩は日本の伝統工芸にも表現されています。

四季の美しさを表現した日本の伝統色は「和名」と言われ、四季折々の季節の風情や染色の原料となる植物、身の回りにいる鳥や動物などから名づけられています。

〇NRDシリーズ

NRDシリーズでは、日本らしい繊細な織と色合いを感じるファブリック。PK(ピンク)はほんのり薄紅色(うすべにいろ)、PU(パープル)は深紫(ふかむらさき)、AS(アッシュ)は白鼠(シロネズ)など豊かな情緒をお楽しみください。

〇日本らしいインテリアアイテムを合わせる

■家具:ソファフレーム、サイドテーブル、チェスト、コンソール

・落ち着いた色合い

・自然の風合いを残した素材

・重心が低いデザイン

・直線的なデザイン

■ファブリック

・日本らしさを感じる和柄

■ウインドウトリートメント

・プリーツスクリーン、簾、ウッドブラインド

■小物

・照明、植物、花器、絵画、掛け軸、陶芸

〇木材と匠の技がおりなす家具

寺社仏閣など訪れ天井を見上げると木材同士が十字型に組まれていたり指を絡め合わせたような形状を目にしたことがあると思います。これは「木組(きぐみ)」といわれる接合方法で木の特性を生かし釘を用いない日本の伝統的な技術になります。古くは中国から伝わったもので名称も“地獄”や“蟻”など形状と仕組みがイメージしやすく独特の造形の面白さがあふれています。

 

サイドテーブルコの字型

sofa〈TB-M〉に合わせたサイドテーブルは接続面は凹凸の部分があわせるように直角に組まれた技法。側面の組目が見えるのが特徴で画像のテーブルは断面の形が四角なので「あられ」組継といわれます。細長い場合は「石畳」。金具などが雰囲気の邪魔をせず「木らしさ」をそのまま楽しめます。

・コの字型テーブル
・size:W280/D450/H560
・樹種:ブラックウォルナット

※京都店にてご覧いただけます。

 

sofa〈BⅡ〉〈E〉〈CONVEX〉〈RF〉他

建築物のような立体感ある後姿は、蟻組などの伝統技術によるもの。360度どこから見ても美しいフォルムは空間のアクセントとして流れるような木目と伝統を側で感じ取っていただけます。

※木フレームソファは青山店、金沢店、京都店にてご覧いただけます。

>製品頁はこちら

sofa〈TRES-NSR〉

これまでの木フレームソファとは異なる椅子づくりの技術を最大限に活かしたソファ〈TRES-NSR〉。アームは削り出しにて三字曲線を表現。後ろ姿は工芸的な要素が入りこまないように、あたたかみのあるウォールメタル(真鍮パイプ)をポイントとしてエレガントな雰囲気が表現されたデザインです。

製品頁はこちら

〇和柄テイストのファブリック

和柄の歴史は平安時代まで遡ります。もともと大陸(随・唐)から奈良時代に伝わったものと、日本独自の文化や流行が融合して現在に至ると言われています。特徴としては目を引くほど色あざやかなものもあれば、落ち着いた色合いでシンプルなものもあり、意外と種類は幅広いです。またそれぞれ模様にも意味があり、お祝い事や縁起を担ぐという意味でも柄は選ばれてきました。
そんな和柄も現代的にアレンジされた物であれば視線が集まるソファのクッションや
リビングやダイニングのテーブルトップにティーマットとしてなど合わせることで空間の彩りとアクセントを与えてくれます。

 

・市松模様

市松模様は格子模様の一種で、日本古来の伝統的模様のひとつとして知られています。見た目はチェック柄と同様の柄ですが、市松模様はあくまで2色が互い違いになった模様で、デザイン的にその色は交差しません。 一方、チェック模様は二色が交差して重なるものがほとんどです。 正方形や長方形を格子状にシンプルに並べたそのデザインは、上下左右に途切れることなく終わりのないイメージなため「永遠」や「発展」「繁栄」の意味を持つ縁起の良い柄。最近では2020年東京オリンピックのエンブレムも採用。多くの文化や国が関わり広がっていく事による「多様性」を表現したいという思いが込められているそうです。トレスのファブリックの中にもあるNZZシリーズは細かい正方形で織られた模様。ソファの本体(フレーム)カバーから、クッションとして合わせてみてもいいですね。

 

カバーファブリック
本体:NZZ-WH(ホワイト)[D-type]

 

・亀甲模様のファブリック

六角形が描かれたTTLシリーズ。多くのお客様に愛されるファブリックのひとつです。日本の伝統的な吉祥文様でもあり、亀甲が大胆に織られた個性的な一枚。吉祥文様は、めでたく、縁起の良い柄として長年継承されてきた文様のことをいい、亀甲以外には代表的なもので「鳳凰」「瑞雲」「鶴」「獅子」「牡丹」「松竹梅」などがあります。中でも亀の甲羅は貝よりも硬く人間がのっても壊れない強度から「丈夫で強い」という意味も込められているのだとか。現在では金運が良くなる文様ともいわれています。

 

 

カバーファブリック
クッション:TTL-PU(パープル)[E-type]

 

カバーファブリック
クッション:TTL-BG(ブルーグレー)[E-type]

TTLシリーズの納品事例はこちら

 

〇簾や和紙をウインドウトリートメントに

ウインドウトリートメントに和の要素を取り入れる場合、最近では和紙を使用したプリーツタイプのハニカムスクリーンや天然素材の木製ブラインドを合わせた空間が見られます。中でも近年海外で注目されているのは「簾(すだれ)」。「すだれ」といえば、日本で古くから親しまれている日よけ。日差しをさえぎりながら風を通すという機能面でもすぐれており、真夏だけでなく、エアコンをオフにして窓から気持ちいい風をとりこみたい季節にもぴったりです。竹やヨシなどの自然素材でできたアイテムなので、そのナチュラルな印象から、実はどんなインテリアにも合わせやすいのが特徴。意外なほど、北欧スタイルのインテリアにもとてもよくマッチします。またドレープカーテンと組み合わせていただいても甘くなりすぎず、シックな印象に。フローリングに合わせるとリゾートっぽい雰囲気にも。簾の凛とした空気はやさしく光をまわす障子とはまた違って、陰影のコントラストがはっきりしたドラマティックな空間を演出できます。取付方法も簡易的から本格的なものまで様々。ぜひこの夏の楽しみとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

京都の鴨川沿いにつらなる料理屋にみられる簾がけ。 平安時代には「御翠簾(みす)」とよばれ、貴族文化における寝殿造りのすまいの仕切りとして欠かせない調度品でした。

京都で簾選びはこちら

 

〇工芸品を合わせる

日本には産地の土の持ち味を生かし、その土地の歴史とともに発展してきた伝統的な焼き物がたくさんあります。色彩豊かな石川県の九谷焼。「九谷五彩」と呼ばれる緑・黄・赤・紫・紺青の5色の和絵具を使った、鮮やかで大胆な色絵が特徴。存在感があって空間のアクセントになります。関西では滋賀県の信楽焼。炎が表面に焼き付いてピンクやうすい赤色に発色する「火色」は、空間になんともいえないあたたかさを加えます。また京都であれば清水焼など。それぞれの特徴、歴史を知りながら取り入れてみてください。

石川県:九谷焼

滋賀県:信楽焼

 


 

ジャパンディスタイルは日本は月間1500件程の検索数に対し、

海外では既に15万件以上、検索されているのだとか。

それだけ日本が注目されているということかもしれませんね。

リビングルームにかぎらず玄関から寝室まで。

他の部屋でも家具・小物選びなどにこだわることで

心地良い静寂に包まれたインテリアを叶えることができます。

忙しい毎日の中で心の拠り所となる場所だからこそ、

日本の伝統美と北欧のほっとした空間作りを参考に

寛ぎ感のあるスタイリングをお楽しみください。

 

ソファ専門店トレスでは
お客様お一人お一人のご要望に合わせてソファや
ソファ周りの商品をお作りいたします。

是非一度
ソファ専門店トレスザソファテーラーでご体感下さい。

 

TRES THE SOFA TAILOR kyoto
京都府京都市中京区中白山町268-1
プラウド京都麩屋町御池1F
TEL 075-231-3511
営業時間 11:00~19:00
定休日:水曜日

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