スタイリングレシピ vol.103 トレンドカラー2024
- 京都店
周囲と歩幅を合わせながら過ごした2023年。
今年は穏やかで明るい気分になるカラーを
選び楽しむ年にしたいですね。
パレットで色を作るとすれば、オレンジにホワイトを加えたピーチカラー。
イエロー、オレンジ、ホワイトをとき合わせた淡いベージュ。
暖かみや瑞々しさをみずから選びマンネリから脱皮していくタイミングに
ふさわしい2024年トレンドカラーをご紹介します。
2024年トレンドカラー
2024年のカラーとしてPANTONE社から発表されたのは「ピーチ・ファズ」。
日本流行色協会からは「世界にハロー！世の中を明るく照らすブルー」として
「モデレート・ブルー」が選ばれました。
トレンドカラーが流行るとはかぎらない
トレンドカラーが決められるのは発表より2年前から。
各業界（コスメ、インテリア、アパレル等）は該当シーズンに向けて
流行色を取り入れた商品開発に入り、該当時期に合わせて流行色を纏った商品が
様々なメディアで紹介され、店頭に並びます。
ですが、そこまでしても必ず流行するわけではありません。
その理由は2年間というタイムラグ。
仮に「ホワイト」がトレンドカラーだとしても、
その年、不景気だとすれば生活防衛意識が高まるために
消費者は長く着られるベーシックな色を求め
反射的に明るいカラーを手に取る気持ちになりにくくなります。
ゆえに2年前に選ばれた色と今の社会状況が大きく乖離していて、
ほとんど流行らないなんてことも起こり得るのです。
消費者が選ぶ色というのはその時の心理状態にも大きく左右されるもの。
それでもなぜトレンドカラーがこれだけ深い歴史をもち、続くかというと
インテリア、ファッション産業を活性化させようと各国が足並みを揃えてきたから。
世界中が協力しながら業界を盛り上げようという試みから発表されるトレンドカラー。
好きな色、インテリアやソファに似合う色を楽しむ一方で
新しい魅力を知る機会として注目してみてください。
ピーチ・ファズ（Peach Fuzz）
ピンクとオレンジの中間色の“ピーチ・ファズ”。
“ファズ”が綿毛を意味するように、触れたくなるような優しい印象の色合いで、
優しい桃や人の肌を連想させる柔らかなオレンジ系のベージュが選ばれました。
ピンクは、可愛らしさや柔らかい印象で人の心を包んでくれる色。
ソファカラーやクッション、カーテンのドレープとしても取り入れやすいカラーです。
ソファスタイルにおけるPeach Fuzz
柔らかく心地よい「Peach Fuzz」をソファスタイルに取り入れると、温かな雰囲気が生まれます。
ソファカバー、クッション、インテリアのアクセントとして
心地よい存在感を吹き込みます。
樹種はオーク系、色味はホワイト、ベージュカラーと相性抜群。
今回トレスのファブリックからPeach Fuzzに近いものとして
ピンク系～オレンジ系をピックアップしました。
＞fabric:TAC-MC（モカ）
グレー系、オレンジ系のカラーがバランスよくミックス。
それぞれの色と色は、主張と調和をリズミカルに繰り返します。
上下左右の無い総柄なので、クッションやオットマンなど面積比の小さなアイテムをはじめ
一人掛けなどソファカバーとしてもおすすめのファブリックです。
＞fabric:MST-PK（ピンク）
温かな日差しをたっぷりと受けて喜びに満ちた花の中にいるような
あたたかなサーモンピンク。
ソファでは特に柔らかな曲線が描かれた〈HM〉〈JD〉〈T〉などに合わせると
コンパクトで優しい雰囲気とマッチします。
淡いピンクは空間にもなじみやすい色合いなので、
さりげなくピンクを取り入れたい方やリビングや客間など来客を招く空間にもおすすめです。
＞fabric:10238-WP（ウォームピンク）
10238シリーズのピンクは淡く黄色味がかったペールカラー。
ホワイト系、ベージュ系などナチュラルやフェミニンなカラーとの相性もよく
やさしい印象のコーディネートにもぴったりです。
控え目なトーンはリビングや客間などお客様が使用するお部屋におすすめ。
POINT:ピンク系と相性の良いカラーを知る
ピンク×グレー
グレーはピンクと相性が良い色の代表格。
グレーは落ち着いた印象を与える色であり、
華やかなピンクをコーディネートになじませて調和するのに良い働きをしてくれます。
ライトグレーならよりフェミニンでエレガントに。
ダークグレーならマニッシュでシックに落着きを表現します。
求めるコーディネートに合わせてグレーの色合いを使い分けましょう。
グレーのソファに淡いピンクのクッションを合わせると
落着きと温かい温度感が相まって素敵ですね。
モデレート・ブルー（Moderate Blue）
日本流行色協会から発表されたカラーはモデレートブルー。
モデレート＝穏やかで優しい印象のブルーを意味します。
アピールの強い進出色と異なり、後退色として広大無辺さを感じられるブルー。
知識や知性、冷静に判断をして困難を乗り越えていけるよう秘めたる願いを
感じていただけるような、今年に相応しいカラーです。
・進出色（シンシュツショク）
前に出てくるように見える色のこと。
・後退色（コウタイショク）
視覚的に実際の距離よりも遠くにあるように見える色のこと。
色名:ハロー!ブルー （Hello! Blue）
系統色名:モデレート・ブルー
ソファスタイルにおけるModerate Blue
＞fabric:9748-BG（ブルーグリーン）
sofa〈GRVA〉ワンアーム2.5Pに合わせられた
Sクッションとオットマンを9748シリーズのブルー系で同化させたスタイリング。
鮮やかなブルーはグレーと合わせることでまろやかに仕上げてくれます。
「ちょっと寂しい?」と感じる場合は、鮮やかなブルーをプラスしてもいいですね。
納品事例はこちら
＞fabric:ESP-BL（ブルー）
圧迫感をあたえないローバックが開放的な印象のsofa〈HOM〉カウチセット。
ソファカバーとして選ばれたのはグレイッシュな雰囲気が織り交ぜられた
ESPシリーズのブルー。
落着きのあるブルーは、床のトーンともマッチ。
インテリアの存在感を上げながらも派手になり過ぎないのが魅力です。
納品事例はこちら
＞fabric:PG-TQ（ターコイズ）
柔らかな曲線美しさと、フェザーの柔らかさが体を包み込むsofa〈EF〉。
ホワイトファブリックのアクセントカラーとして合わせたのは
PGシリーズのブルー。
くすみがかった落着きのあるブルーグレーはソファをより洗練された雰囲気に。
鮮やかなブルーとは違い、グレイッシュで落ち着いた雰囲気がある色ですので、
フローリングとも馴染みやすく、合わせやすいのも特徴。
目立ちすぎない雰囲気はチャレンジしやすいファブリックです。
ベーシックな青色はビビッドで色の印象が強く感じられ、
インテリアのポイントになるような目立つ色味。
女性でも軽々と持ち運びできるキューブオットマンに
MONシリーズのブルーを合わせたスタイルです。
ウールならではのふっくらとしたヤーンは
ビビットカラーに柔らかさを加えられ優しい印象に仕上げます。
POINT:ブルーを選ぶときのポイント
インテリアの中でも広い面積をしめるソファに青色を取り入れると、
とても印象的な空間になります。
全面をビビッドな青色にしてしまうと圧迫感が出やすいので、
全面に貼るなら明度や彩度が低い青色に。
ビビッドな青色にしたいならクッションやオットマンなど
部分的に取り入れるのが良いでしょう。
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「寒色」を取り入れて夏を感じるソファスタイルに
身近にありすぎて当たり前のように感じてしまう色の存在ですが、
もし世界が白と黒のモノトーンの世界だったら。
住まいのインテリアも、ソファ選びも、欲しいものを買うとき、
綺麗な風景を見たときなど、日々の楽しみも半減するだろうなと思います。
色には働きや心理効果があり、人を元気にしたり、癒したり、
落ち着きをもたらしたりと、気持ちにも大きな影響を与えています。
今年のトレンドカラーは心の疲れを感じやすい日々に、
癒しを与えてくれるような素敵なカラーだなと思いました。
やさしく包み込んでくれるような「ピーチ・ファズ」、「モデレート・ブルー」。
みなさまもぜひ暮らしに取り入れて見てください。
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