ソファメイキング

ソファメイキング。
日本人には聞きなれない言葉かもしれませんが、
欧米の方はベッドメイキングをするように
家族のくつろぎの場であるソファも
ソファメイキングを行います。

フェザー入りのソファは座ったり、横になったりする際に
お尻や体に合わせてフェザーが散ることで、
快適な座り心地になるように設計されています。
その座り心地や寝心地はフェザーが入っているからこそ出せる至福のものです。

ただ、メンテナンスをしなければ、フェザーが散っている状態続き、
フェザーがクッション内部で固まり、見た目も変形します。
汗などの湿気も含んでいる状態になり、座り心地にも大きく影響してきます。

ベストな座り心地を継続していただくためにも、
気が付いた時にソファメイキングをしていただくことを
おすすめいたします。

お客様のソファメイキングを行う機会がございましたので、
ビフォーアフター画像を使って、そのポイントをご紹介いたします。

【Before】

【After】

今回メンテナンスさせていただいた【LSC】は
厚みのある座クッションとハイバックの背クッション、
プライベート空間を作り出す大き目のサイドクッションが特徴のソファです。

【LSC】は背クッションと背クッションの間に挟まるようにして座る体勢も心地よく、
Before画像ではゆったりとおくつろぎいただけていることがよくわかります。
また、体重が掛かる背クッションの表と座クッションの前部分は
体に合わせて沈んできていて、座クッションのマチ部分も潰れてきていますね。

メンテナンス後のAfter画像では散っていたクッション内のフェザーがあるべき場所に戻り、
ふっくらと復元していることがよくおわかりいただけるのではないでしょうか。

今回お客様から中材の交換について相談を受けて状態確認のために伺ったのですが、
カバーを開けて、クッション内の四隅で固まっていたフェザーをほぐし、
空気を含ませてあげることで簡単にこのような状態に戻りました。
「メンテナンスはやはり重要なんですね」と
メンテナンスをしながらそのままお使いいただくことになりました。

【ソファメンテナンス】

1.まずは、座クッションカバーのファスナーを開けて中間ぐらいの位置まで下げます。
続いて、中のフェザーバッグのファスナーも開けます。

2.硬いと感じる箇所は叩きながらほぐしていきます。

3.ウレタンとフェザーバックの間に空気を送り込むイメージで
フェザーバッグを挟む形で手を差し込み、パンパンとたたきこみます

4.背クッションも同じ手順で行ってください。

下記もご参考にしていただければ幸いです。

スタイリングレシピ vol.64

スタイリングレシピ vol.77

今回、このような機会を頂き、改めてメンテナンスの重要性を実感いたしました。
お掃除の際などにソファも一緒にメンテナンスをしていただければ
長く、快適にトレスのソファをお使いいただけるので
ぜひソファメイキングをしながらお過ごしいただければ幸いです。