製作の現場を紹介します③

  • 金沢店

定番化を目指し、座り心地が改良された【TRES-R-CUBE】。

仕上がったオットマンを実際に店舗にてご体感くださったお客様も

いらっしゃるのではないしょうか。

前回までは構造の製作過程を紹介しましたが、

今回は完成後のディテールの最終調整の過程をご紹介したいと思います。

 

⇩前回までの記事はこちら

製作の現場をご紹介します①(構造編)

製作の現場をご紹介します②(座り心地編)

 

改めて完成品の写真をご覧ください。

 

このぽっかり空いた凹部ですが、デザイン的に整合性があるのか、

販売スタッフより意見がありました。

製作スタッフもなんとなく感じていたかもしれないことを、客観的に見て

はっきり指摘するという販売スタッフの目線は大変重要です。

言われてみれば、ぽこっと穴があいているように見えて、

TRESデザインのコンセプトからは少々離れてしまったかもしれません。

 

どのような仕様がベストなのか、打合せを行い、

【カバー】で解決しようという結論にいたりました。

 

一旦、凹部をそのままに、カバーで穴を隠してはどうかという案がでました。

実際、この凹部に合わせてカバーを製作するのは難関で、

完成まで何度も製作しなおしていた背景があります。

穴も隠れ、製作しやすいように、このように変化いたしました。

 

試作なので、生地は違いますが、

手をいれられるスリット仕様で製作いたしました。

スマートでシンプルなデザインになり、TRESらしい様相に感じます。

 

しかし、前回の製作段階のフレームの凹部の広さでは、

スリットから手を抜いた際、カバーがたるんでしまうのが目立っていました。

それを軽減するために、フレームの凹部も半分のサイズに製作しなおしました。

半分小さくなるだけでも、思っていた以上の違いを感じます。

カバーを作り変えるだけではない製作の現場を見ることができました。

 

それでは、実際に製作した完成品をご覧ください。

 

 

見比べてみても、全体を覆うカバーリングが綺麗に見えます。

スリットにしたことで、空いた穴は隠れデザイン性もアップしています。

 

 

【TRES-R-CUBE】はこれにて完成ですが、

お客様の要望やスタッフの意見があれば、またさらなる定番化への道が

開けていくことでしょう。

または、新たな製品が生まれることもあるかもしれません。

 

製作の現場を知ることで、実際にその製品をみたときに

こうやって作られているんだとより身近に感じてもらえるだろうと確信しています。

 

また製作の現場をご紹介できる際には、

どんどん掲載していきますので、是非楽しみにお待ちください。

 

 

 

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