Story
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ウレタン
ソファの座面や背面においてクッションの役割を果たすウレタン。
「消耗品だからいつかは〝へたる〟」とも考えられているようですが、TRESでは〝へたらない〟ウレタンを使用しています。
へたるとは、大きく分けて2つの観点からその状態を説明できます。
ひとつは形状の変化。使っているうちにウレタン座面の厚みが減ったり、一部分だけ凹んだりしたソファを見たことがありませんか?それこそまさにへたりです。
もうひとつは、長期間の使用によってやわらかくなることです。
ウレタンにかたさが変化しないものはありませんが、問題はその程度です。
この2つの観点から考える、へたらないという状態は、「形状の変化がほとんどなく、やわらかくなってもそれなりのクッション性があって不快に感じない範囲の経年変化」と定義できます。そういった意味で、TRESのソファはへたらないウレタンを使っているのです。
形やかたさが変化するすべての原因は、ウレタンの密度にあります。しかし、密度の高さはコストに大きな影響を与えます。イタリアのソファメーカーでは、30kg/㎥以上のケースが多いと想いますが、TRESは50kg/㎥以上、適度なやわらかさを持たせたい座面でも40kg/㎥以上のものを使用しています。
試しにTRESのソファの座クッションを持ってみてください。
その重さと手で押すと跳ね返すような弾力におどろくことでしょう。
高級ソファメーカーは、ウレタンにこだわり、加工にも決して手を抜きません。
その仕事がやがてブランドになることを理解しているからです。