スタイリングレシピ vol.149 イタリア的くつろぎ方
- 京都店

2月6日に幕を開けた「ミラノ・コルティナ冬季オリンピック」。
その開幕をただぼんやりと眺めているうちに、
最初に気づいたのは会場の「余白の美しさ」。
次に目を引いたのは、各国選手団の衣装。
それぞれの国の伝統色や文化を、現代的かつ洗練されたデザインで表現されていて
まさに「ブランド・アイデンティティ」の集大成です。
これらの衣装や演出は、単なるスポーツイベントの枠を超え、
イタリアという国の美意識、時間感覚、
空間哲学が織りなす壮麗な舞台そのものに他なりません。
まさに、「機能」だけでは人は満たされない、ということを豊かな色彩、
音楽性の高さを改めて実感する瞬間でした。
さて今回ご紹介するのは「イタリア的くつろぎ方」。
「くつろぎ」は文化が色濃く出る部分ですがイタリアでは、けして急がない。
たとえ仕事の電話であっても、話方や声のトーンや表情から穏やかな空気を感じるだけで
会話の質が変わります。
時間は消費するのではなく、味わいつくすということ。
現代は効率・スピード・情報過多の時代ですが
それだけを求める環境では失うものも大きい。
だからこそ、イタリア的時間感覚が大切ともいえます。
ソファは、“急ぐ人”よりも“とどまる人”のために設計されています。
このタイミングにオリンピックを観戦しながら参考にしてみてはいかがでしょうか。
イタリア的くつろぎ方
人生をゆったり味わうためのリビングルーム。イタリアでは、「何をするか」よりも「どう過ごすか」を大切にし、時にはただ座って、何もしない時間そのものを楽しむこともあります。ポイントは、平日と週末の過ごし方を両立できる家具選び。平日は活動的に、効率的に、週末はソファに身をゆだねて贅沢にくつろぐ、そんなメリハリのある時間を意識しています。日本でもパンデミック以降、同じように日常と休日の両方を心地よく過ごせる空間づくりが広がっています。ワンシーンだけでなく、様々な日常をイメージして体感してみましょう。
POINT. 姿勢は“きちんとしすぎない”
姿勢は背すじをぴんと伸ばして「正しく」座る必要はありません。ソファに身をあずけ、背もたれに体重をゆっくり預ける。クッションを抱えてもいいし、片脚を軽く曲げて座面にのせてもいい。肩の力を抜き、首を少し傾けるだけで、呼吸は自然と深くなります。
“きちんと”よりも“心地よい”を優先する。左右対称でなくてもいいし、少し崩れていてもいい。体がいちばん楽だと感じる位置を探しながら、小さく体勢を変える。その揺らぎこそが、くつろぎの証です。ソファは整える場所ではなく、ゆるむ場所。形を保つより、自分をほどく。そんな姿勢で過ごす時間が、いちばん贅沢なくつろぎ方です。
・斜めに座る
・背中を半分だけあずけてしまう
・クッションに任せる
・足をなげだす
POINT. クッションは支えるためだけでなく預けるため、
何も考えない緩衝材
インテリアとして魅せることも大切ですが、くつろぐ時は頭部や背中を半分あずけてみたり「気持ちいい」と感じる部分にあててはじめて良さを実感するもの。首の隙間がぎこちないなら、フェザーを動かして調整。一体感を感じられ、余計な力も抜けてリラックスできます。
・背中に1つ(位置は適当)
・肘の下に1つ
・膝や太ももに1つ(必要なら)

たった3つのクッションで、体は驚くほど整います。まず腰のクッションは、背骨のS字をやさしく支え、「支えられている」という安心感をつくる。背もたれに預けながらも、どこか芯が残る感覚です。肘のクッションは、腕の重さを受け止める。腕が浮かないだけで、肩の力はすっと抜ける。手に持ったカップの重みまで、軽く感じられます。
そして膝下のクッション。脚がわずかに持ち上がることで、腰まわりの緊張がほどけ、呼吸が深くなる。血の巡りがゆるやかになり、体の内側まで休まっていく。
3点で支えることで、体は“だらける”のではなく、“ゆるむ”。姿勢は少し崩れているのに、どこか安定していて、その絶妙なバランスが、長く座っていられる心地よさを生みます。足しすぎない、削りすぎない。
腰・肘・膝下。3つの小さな支えが、くつろぎを静かに完成させます。
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POINT.要素を足せるソファ
要素を足せるソファ=“くつろぎを育てていける余白”をもった一台です。まずは静かに腰を下ろす。やわらかなクッションが体を受け止め、奥にあるしっかりとした構造が姿勢を支える。それだけでも心地いい。けれど、このソファの魅力はそこから先にあります。
・背が低めだけどクッション追加で“くつろぎモード”になる設計
・奥行は少し深めの設定。身体を預けるときは体勢を変えられ寝転がる時は両手をついて起き上がることができる程度の余裕。
・長時間座った時、寝転がった時に身体をやさしく受け止めてくれるタッチ。
ゆったりと身をあずけ、思いのままに姿勢を変えながらくつろぐひととき
直線的なフレームの中に、ふっくらとしたクッションが収まるsofa【TRES-TH】。「構造」と「柔らかさ」のコントラストが美しく、モダンなのにくつろげるのが魅力です。座面にゆとりがあるので深く腰掛けてくつろいだり、脚を上げてリラックスしたり、横になってゆったり過ごしたりと、さまざまな姿勢に柔軟に対応できます。
sofa【TRES-TH(トレスティーエイチ)】



sofa【TRES-TH】納品事例はこちら
視線の先に広がる余白を楽しみながら、
低く構えたソファに身を預けて穏やかにくつろぐ時間
座面と同じ高さのアームに、ふっくらとした柔らかなフォルムが優しく包み込むローバックのsofa【TRES-A】。お気に入りのクッションをそっと添えれば、朝はゆったりコーヒーを飲みながら新聞や本に目を通し、昼は窓から差し込む光を浴びてうたた寝を楽しみ、夜は映画や音楽に身を委ねる、そんな思い思いの姿勢で心も体もほどける至福のひとときが自然に生まれるソファです。
sofa【TRES-A(トレスエー)】



sofa【TRES-A】納品事例はこちら
内側にそっと傾いたアームに身を委ね、重厚な存在感に守られるように、
時間の流れを忘れてくつろぐ贅沢な瞬間
奥行きのある硬めのワンシートにゆったりと腰を下ろすと、低めの背もたれがそっと背中を支え、肩や頭は自由に動かせるローバックの心地よさを感じられます。脚の曲線が描くモダンで柔らかなフォルムに目も心も和みます。休日はお気に入りの本に没頭し、夜はクッションを抱えて映画や音楽に浸る。そんな、肩の力を抜いて過ごせる日常のひとときが自然に広がります。
sofa【FSB(エフエスビー)】



sofa【FSB】納品事例はこちら
背から座へと流れるラインとシャープな脚部が、
リビングにすっきりとした抜け感を生み出します
モダンなフォルムが美しい一体型ソファ。 背から座へと流れるダブルステッチや、スタイリッシュな脚部など、細部まで計算されたアクセントが空間に洗練をもたらします。 そっと腰を下ろし、ゆったりと背を預ける。 低めに設計された背もたれが視線を遮らず、立ち上がって部屋を歩くたびに、その軽やかな存在感を実感できます。
sofa【FRM(エフアールエム)】



sofa【FRM】納品事例はこちら
POINT. 光を楽しむ(Luce ルーチェ)
イタリアの住まいにおいて、「光」はまさに主役。
日本では完全遮光のカーテンが多く選ばれ、部屋に入ると生地の厚みだけが際立ち、真っ白な空間でも透け感がまったく感じられないことがあります。でも最近では、透け感と機能性を両立させた素材が登場し、より柔らかな光の取り入れ方が可能になっています。

窓周りに自然光を意識的に取り込むことで、室内の雰囲気は格段に豊かになります。
また、照明の使い方も工夫次第。天井の照明に頼るのではなく、フロアライトやデスクライトを活用して、陰影の美しさを楽しむことができます。照らし方や角度を変えるだけで、空間に変化をもたらし、その表情を眺めること自体が、心を豊かにしてくれます。
・カーテンはできるだけ軽やかに自然光の恩恵を受ける
・間接照明を複数使う(ダウン照明など天井だけに頼らない)
・暖色系の電球(オレンジ寄り)を選ぶ
照明は機能ではなく雰囲気をつくるもの。光を浴びるのではなく、光に包まれる。それが、イタリア流のくつろぎです。
POINT. 光と影を前提にした“温度のある色”を合わせる
イタリアでは派手さよりも、空気に溶ける深みが大切。ビビッドよりもスモーキー。コントラストを強くしすぎず、光が当たったときに美しく見える色を選ぶ。色は主張するためではなく、くつろぎを深めるための背景。そんな視点で選ぶと、部屋にイタリアの空気が流れはじめます。日本では四季や庭の景色。自然の色や素材を室内に取り込むことで、心を落ち着かせる。派手さより、自然の延長にある色合いを選ぶ感覚が似ています。

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実は、日本の「間(ま)」や「余白」の美意識は、イタリアのくつろぎ文化とよく似ています。違いは、日本が“静けさを整える”文化なら、イタリアは“温度を足す”文化。けれどどちらも、急がず、今を味わい、小さな時間を慈しむ文化。くつろぎとは、国ではなく、時間との向き合い方なのかもしれません。
ほんの少し光をあたたかくし、姿勢をゆるめ、時間を急がない。それだけで、日本の暮らしの中に小さなイタリアの風が吹きます。
この記事を参考に、あなたのソファスタイルを充実してみましょう。
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営業時間 11:00~19:00
定休日:水曜日


