旅のインスピレーション6_ナンシー
- 京都店
こんにちは。TRES京都店の旅好きのスタッフです。
いよいよ年の瀬が迫ってきて、2025年もあとわずかですね。
寒さの中にも、どこか人々が集まろうとする気配があって、この時期ならではの沸き立つような気持ちも感じます。
今日は、そんな季節に旅した場所から、インスピレーションをお届け致します。
■ナンシーの思い出
パリ東駅から、TGVで約1時間半。
12月のナンシーの平均最高気温は5度。冷蔵庫のような空気の中にありながら、凍てつく石畳も気にならないほど、街中のいたるところにあるデコレーションが目を楽しませてくれます。
この時期のフランスは、どこも大抵こうしたクリスマスの飾りつけをしていますが、なんとなくドイツの国境が近づくにつれて、よりクラシカルで暖かみのある飾りが多くなるように感じます。

パリでは考えられないほどおおらかな宿に荷物を預け、ナンシーで一番の広場へ。
ナンシーと言えば、世界遺産でもある、壮麗な門と建物に囲まれた、スタニスラス広場が有名ですが、ひとまずそこを通り抜けて、ナンシー美術館へ。
19世紀、フランスは領土の一部をドイツに奪われ、その地域に住んでいたフランスの貴族や裕福な者は、フランス側のナンシーに移住しました。
そこに集まった芸術家たちは、『ナンシー派』と呼ばれ、ナンシー派の中から、新しい芸術、『アールヌーボー』は熟成されました。
ナンシー美術館は、そんなナンシー派の芸術家の作品が多く集まっています。

じっくりと展示を見て外に出ると、外は既に夜のとばりの中。
この時期のナンシーの日没時間は、午後四時半ごろ。サマータイムがあっても、あっという間に日は暮れてしまいます。
広場は美しくライトアップされ、大きなクリスマスツリーが皓皓と輝いていました。
クリスマスマルシェに立ち寄り、夕食とホットワインを買って帰ります。少し早いですが、この時期はお店が次々と閉まってしまうのです。

翌日は、アールヌーボーの内装が美しい、ブラッスリー・エクセルシオールで朝食を。
1911年にオープンした老舗のブラッスリーで、ナンシー派の設計士や職人が、家具や内装を手掛けているそうです。
アイアン細工の天井照明が、シダ植物の彫刻を施した柱や天井に陰影を浮かべ、優美な曲線の鏡やガラスにキラキラと反射しています。
朝からため息が出るような芸術のシャワーをあびてしまいました。

この日は、昨日の『ナンシー美術館』より、専門的にナンシー派の、特にアールヌーボーの作品を集めた『ナンシー派美術館』へ。
植物や動物を家具や建物にあしらう芸術は、日本人にとってもとても親近感がわきます。
アールヌーボーの芸術家の多くは、日本の浮世絵や調度品などからインスピレーションを受け、日本の作家たちもまた、アールヌーボーの芸術から、多くの影響を受けました。

遠く離れた地で、相互に影響し合い、それぞれの文化を豊かにしていったというのは、しみじみと心が動かされるものがあります。
彼らにあやかって、そんな文化から、インテリアのインスピレーションを得られそうです。
■ナンシーイメージファブリック

■アールヌーボーインテリアのインスピレーション

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アールヌーボーのデザインではありませんが、蓮の花をモチーフにした優美な曲線は、植物をモチーフにしたお部屋にきっとマッチします。

下の納品事例は多少別注をくわえた事例ではありますが、このように片肘で、カウチ風に配置してもエレガントですね。

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