スタイリングレシピ vol.143 ソファ選びはメンテナンス性との両立
- 京都店

ソファ選びはメンテナンス性との両立
大晦日にまとめて掃除をするのは昔の話。最近では12月中旬頃から少しずつ進めていくのが例年のルーティーン。中には11月頃からスタートする方も。年末のお掃除はちょっとしたところの、お掃除がしずらい、しやすいことを改めて実感する時。タイムパフォーマンスを重視して選んだ物なら楽にこなせますし、中には想像以上に手間がかかることも。両方見極めるのは難しいものですね。
さて、お掃除といえば“ルンバブル”という造語を耳にします。ルンバブルとは、「Roomba(ルンバ)」+「able(可能・できる)」。ルンバで掃除がしやすいお部屋や状態の事なのだそう。例えばお掃除ロボットが通りやすいように家具の脚は高く(約10~13cm以上)設定、そして物が置かれていない床。ラグの毛足も短いタイプにするなど、できるだけ障害物に引っかかってしまわないようにすることです。人が動くだけでなく、ロボットを活用するためにも、お掃除をしやすい環境をととのえることは重要なポイントだということが分かります。
一方で、ロボットは使わない派も。ソファを選ばれたお客様の中にも一度使ってみたけれどライフスタイルに合わなかったり、床は従来通りの掃除方法で十分という感想も。部屋の広さ、対象物、使う人、感性によって最適な方法は異なるということです。
ソファは使用頻度に関わらず、常に空間に置かれている家具。何かをこぼしてしまう行為がなくても、クッション上部から下部へホコリはたまっていくものです。そのため放置していると座るだけでホコリが舞い上がることもあります。これはソファだけの話ではありません。窓まわりから室内全体がホコリと切っても切れない関係。さらに空気中を移動していくやっかいなものになります。今回は身近な「ホコリ」をキーワードに長期的に見て使いやすく、維持管理しやすいメンテナンス性との両立についてご紹介します。

秋冬に多いホコリの種類
一年の中で埃が発生しやすいのは秋から冬にかけての季節。空気の乾燥と風によりたまりやすくなります。発生源は大きく2種類です。
①室内で発生するホコリ
毛布・寝具・ウール製品などから繊維ホコリが発生します。特に秋冬はセーターやコートなど服装の素材も夏からがらっと変わる時期。エアコンの風で舞い上がり、家具や家電の上部、カーテン、照明カバー、コンセント周辺から椅子やソファの脚に溜まりやすくなります。小さく、簡単に取れる「うちに」掃除する除去すること。付着しやすくなります。
②外で発生し室内にもちこまれるホコリ
玄関・ベランダ・窓サッシなどに砂やホコリが付着しやすくなります。ホコリがまだ小さく、簡単に取れる「うちに」掃除することが大切です。

ホコリは、時間の経過とともに水分・油分が付着することで、落としにくい汚れに変化します。そのため②の簡単に取れるうちに掃除することが大切。④の状態にならないようにすることが先決です。
見た目とメンテナンス性の両立
住まいから家具、着るものまで初期の美しさを長期的に保つために、手入れのしやすさを視野に入れて選ぶということは結果的に様々な角度から感じ取る心地よさにも関係します。また、世の中には厳密な意味での「完全にメンテナンスが不要な素材」は存在しないとされますが、長く使うことを考えれば、お手入れのしやすさは大切な判断基準になります。
◎お掃除がしやすいソファ
各パーツの取り外しができるクッションは、クッション中材のメンテナンスだけでなく、ホコリを取り除く上でも優れています。まず本体(フレーム)、そしてクッションパーツが分離しているタイプなら正解。セッティングされた姿だけでなく、仕様についても確認することです。

ソファのホコリがたまりやすいところ
ソファの掃除では、つい表面だけを掃除してしまいがちですが、ホコリがたまりやすいのはクッションの隙間や側面です。
以下のステップでしっかり掃除しましょう。
①本体からクッションを外して、外側・裏側・隙間をチェック
②粘着ローラーやハンディ掃除機で毛を除去
③クッション
クッションは一度外でパンパンと叩いてホコリも落とし、さらに粘着ローラーをかけます。
③ソファ本体
本体は四隅から壁面に掃除機をかけてから柔らかい毛でブラッシング。粘着ローラーで仕上げます。
⑤脚の下
ホコリは重力で下へ落ちていく性質があり、さらに下部は空気の動きもにぶくホコリもたまりやすいエリア。脚が高いなら掃除機やワイパー、ロボット掃除機で手軽にお掃除しましょう。
脚付ソファ
ソファの掃除のしやすさは「脚付」であることが前提。床とソファの間に空間を設けることで、空気が循環する道ができ、通気性も上がります。また床を掃除する際は、まず手を入れやすい脚の高さなのかも確認することです。いくら脚がついていても、お掃除しずらい空間では後回しになりホコリはたまる一方。ソファを移動することも検討しなければいけません。
逆に、脚のないソファやローソファのタイプは、床にくっついている部分にホコリが溜まりやすい上、掃除機も入らず、アレルゲンを取り除くのが難しくなります。さらに問題は、そういったイメージをせずに選ばれると、床と密着している部分にいつの間にかカビも発生し床を傷める原因にもなります。

ホコリがたまりにくいファブリック
ソファの張地で選ばれるファブリックは、ホコリがたまりやすいことは間違いありません。気になる方には、滑らかで織の密度が高く凹凸感が少ないタイプをおすすめします。凹凸感のあるざっくりとした織の場合は、ホコリが間に入り込みやすいためです。またホコリを寄せ付きにくい繊維も予備知識としてあるといいですね。
●ホコリを取り除きやすい織物
滑らかで密度が高く、凹凸感が少ないテクスチャー
●リネン
リネンは帯電性が低く、静電気が発生しにくいため、ホコリが付きにくい素材です。静電気が発生しにくいということは、空気中のホコリを引き寄せにくくなるということ。リネン100%でなくとも、ポリエステルなど化学繊維との混紡でもホコリがつきにくい傾向にあります。
×お掃除がしにくいソファ
お掃除しずらいソファは分離ができない一体型のソファの場合。
・隙間や角の多さ
シンプルなデザインはさほど難しくはありませんが、多くはソファの座面や背もたれと、フレームや他のパーツがつながっているため、凹凸と隙間が多く、埃やゴミが溜まりやすくなります。
・構造の複雑さ
ご自宅では分解できない、または分解が難しいモデルの場合、内部や裏側まで徹底的に掃除するのが困難と感じることもあります。
お掃除しやすい位置に配置
ホコリ対策はまず「ためない」こと。そのため配置にも一工夫が必要です。壁に沿わせる時は、ベタ付けせず、10cmほど隙間を空けること。ソファはベタ付けしていても数ミリの隙間は空いてしまうものなので逆にしっかりと空間をつくることで掃除機などお掃除用具も通りやすくなります。また風を通すことで湿気がこもりにくくなり、カビの発生も防ぐことができます。

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華やかさと暖かさをもたらしてくれるテラコッタ
遠目でも存在感を放つ「テラコッタ」はブラウン系カラーのひとつ。ぱっと目をひく暖かな印象と親しみやすさが魅力です。インテリアではまずクッションなど小物から取り入れ、アクセントカラーにするケースが多く見られますが、実はフローリングをはじめとする天然木のブラウンやベージュ、壁であればホワイト系、ブラック系の色合いとも相性が良く、トーン(明るさや鮮やかさの度合い)次第で、多彩な表情を表現。ソファは空間の中でもメインカラーになるポジションのため選び方次第で、無機質な室内でも魅惑的で包み込むような雰囲気にできます。またファブリックの織や組成により感じ方も様々。特にテラコッタを選ばれるお客様はリビングがぱっと華やかになる変化を感じられているからなのか、リピートされる方も多く見られます。鮮やかな色彩をソファをとおして感じてください。
coordinate sofa:HOMワンアーム3P
accessories:アート
light:ペンダントライト
TRES TERRACOTTA FABRIC

BRE-TR(テラコッタ)[A type] 10000-TR(テラコッタ)[D type]
この記事を参考に、あなたのソファスタイルを充実してみましょう。
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TRES THE SOFA TAILOR kyoto
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