スタイリングレシピ vol.140 ソファを置いても部屋を広く見せる裏技③
- 京都店
ソファを置いても部屋を広く見せる裏技③
ソファを窓際に置く
部屋の雰囲気を変えるために、広く見せるため窓際にソファを配置するということはとても魅力的なアイデア。たしかにそのとおりで、入口から部屋を見渡した際、視線が窓の外に誘導されるので開放感や広がりを感じやすくなります。加えて窓の側は自然光を存分に取り入れることで、部屋全体を明るく照らし圧迫感を軽減する効果も感じられることから、窓の側にソファを計画されている方も多く人気の配置です。ですが、良いことだけでなくデメリットもあります。今回は一般的にみられる窓の特徴に合わせて、ソファのよりよい置き方をご紹介します。

リビングルーム開口部の考え方
まず住まいには採光、換気、外部とのつながりを確保するために必ず窓が存在します。近年新築やリフォームでは断熱性の確保や防犯性、掃除の手間も省ける利点から、窓の数、大きさは最小限に抑える傾向。温暖化による気温の上昇を考えれば、冷暖房効率を上げるための選択肢になることは分かる気がします。窓は室内を広く開放的に見せる上ではかかせないもの。視線が外へ抜けることで空間に広がりや奥行を感じ、視線の先の景色に癒されることも。窓は小さな小窓から一般的な掃き出し窓、出窓など種類から目的、サイズ感も様々。ソファ配置を前提に“向き不向き”も合わせて確認しましょう。
窓の役割を確認
・光を通す:自然光を室内に入れ、採光性を高めて明るく快適な空間を作り出す
・風を通す:窓を開けることで新鮮な空気が入り、室内の空気を入れ替えられる
・デザイン性:窓は家のデザインの一部であり、外観やインテリアのデザイン性を高められる
・開口部:内部から外部へ、外部から内部へ人の出入りが目的
POINT
窓を活かした配置にしたいなとイメージする場合、以下の点も踏まえて選びましょう。
・窓の寸法を確認する
特に掃き出し窓以外の窓が設置されている場合、平面図だけでは不十分。「ここに窓があります」だけでなく立面図や実際に計測するなど床から窓、大きさ、壁との距離など位置関係を明確に。ソファが窓を遮らないように配置することをイメージしましょう。
・直射日光を避ける(ウインドウトリートメント・ガラス)
長時間の直射日光は、ソファの生地を色褪せさせたり、素材を劣化させたりする原因になります。ご新築であれば遮熱効果のあるガラスから、UVカットのカーテンやブラインドを使用することで、日光の影響を最小限に抑えることができます。
・掃除のしやすさを考慮する
窓際は埃が溜まりやすい場所のひとつ。ソファの下や周りを簡単に掃除できるように配置にすることで、日々のメンテナンスが楽になります。窓からソファの空間を50cmを目安に開ける、ソファの脚を高くして、掃除機やモップが入りやすくするのも一つの方法です。
・窓の開閉を妨げない
ソファが窓の開閉を妨げる位置に物があると、つい換気を怠ってしまう原因に。締め切った状態が続くと部屋の空気が淀んでしまうことがあります。窓の開閉はスムーズに行えるよう、配置に気を付けましょう。
・冬場の寒さ対策
窓際は冷気が入りやすいため、冬場の寒さ対策も忘れずに。厚手のカーテンで窓を覆うことによって、窓からの冷気と室内の暖められた空気との間を遮断し、室内の暖かい空気が冷えるのを防ぐことができます。
広く開放的に見えるメリットもありますが、デメリットにも注目し対策を考えて検討しましょう。
【掃き出し窓】
掃き出し窓は、窓枠の下部分が床に接していて、高さも天井近くまである大きな窓のこと。リビングからデッキへ、リビングから庭へといったように、室内から室外へ直接出入りが可能です。ですがこの掃き出し窓が室内に一方向一窓の場合は注意が必要。大きな家具でふさいでしまうと視界も遮られて空間が狭く感じてしまうこともあります。反対に視線の先に外の景色、リビングからバルコニーの広がりは開放感が増し、落ち着ける雰囲気になります。

開口部の視線の抜けが考えられた配置

縦に長い横幅3,800mmの南向きのリビングの壁を背面にソファを配置。ソファの前方にセンターテーブルを合わせる場合は400mmを目安にすることで窓まわりがすっきりとしています。

sofa【LSC】
一方向一窓におすすめの配置。壁際のコーナーの奥行に沿って配置することで、ソファにすわっても窓との距離は近い状態のまま部屋に明るさをとりいれることができます。
【出窓】
建物の外壁よりも外側に張り出した窓を出窓といって、家の中から見たときには、壁よりも外に窓があることになります。通常の窓であれば、窓ガラスしかありませんが、出窓は窓ガラスの手前にスペースができるので、工夫次第で様々なスタイルを叶えられます。カーテンとソファを平行に配置してシンメトリーに、またライトを照らして見せ場として演出するなど、観葉植物を置くなど活かし方は様々です。
※注意したいのはソファの高さと出窓の高さを合わせること、また小さなお子様がいる場合は、ソファから出窓のカウンターに飛び乗り、転倒するリスクも踏まえて検討することをおすすめします。


sofa【JD】
出窓のセンターに合わせてソファを配置している例。観葉植物を合わせ華やかな雰囲気を、シンメトリーにコーディネートすることで、落ち着いた空間に仕上げています。

sofa【GRVA】
2ヶ所に設置された出窓タイプのコーナー窓。一方向から光を取り込める大開口窓とはまた違った開放感があるのが、コーナー窓の魅力です。ソファもコーナーを起点に外側に向かってL字型に配置。部屋全体が広く感じられる効果もあるので、狭い空間でも圧迫感を感じさせません。
【腰窓(腰高窓)】
腰窓は、床から窓の下枠まで約800mm~1000mmほどの高さの窓。最近では断熱性や気密性をもたせるなど、エネルギー効率への関心の高さから掃き出し窓から腰窓へリフォームされる方も見られます。窓枠の下のスペースには本棚やテーブル、ソファなど家具を配置しやすいのも魅力。また腰窓から外部の景観を眺めることができるピクチャーウィンドー。景色とインテリアを合わせて楽しむことができます。

腰窓の場合もできれば窓枠より下にソファが納まるように。また窓の距離が近いため、直射日光の影響や効果もイメージしながらウインドウトリートメントを選ぶことが必要になります。窓まわりとソファの色味を合わせて選ばれるとより効果的です。

sofa【GRVA】
ホワイトと光のグラデーションが調和して、窓まわりに統一感をもたせた配置。時間により角度が変わる採光にはブラインドを合わせることで、一日中どの時間帯でもソファで快適にくつろげるように考えられています。また床のフローリングの向きに合わせた配置もより空間が広く見えるポイントです。

sofa【HOM】
ウインドウトリートメントとしてカーテンをダブルで合わせる場合は、カーテン溜まりのスペースはソファと摩擦しないように。窓枠よりも長めにとられたカーテン丈とソファの間も空間ができるように配置します。
窓を活かしたソファ配置例
ボリューム感のあるカウチソファセットを10年愛用されていたT様。窓まわりのお掃除のしづらさと、ソファが窓を遮る形になり、圧迫感が気になっていたといいます。買替を機に悩みも解消したいという思いからソファを検討。まず窓の側をすっきりとさせるためにL字型からストレートに形状を変更。オットマンを合わせることでカウチタイプにも変形するスタイルを選ばれています。

ソファはsofa【EE】GRANDE。壁のコーナーにすっぽりとおさめられ、窓まわりはすっきりとした印象に。壁面の石材と色味を合わせられた張地がより空間に調和し、まとまりのある空間です。
今回のように窓際にカウチソファを配置するのは、よくあるケース。理想は窓から50cm以上空間を設けること。またどの程度窓にソファが重なるのか確認する必要があります。

sofa【EE】GRANDE+sofa【EE】オットマン
この記事を参考に、あなたのソファスタイルを充実してみましょう。
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