私の”あいさに”ダイアリー⑨

山茶花（さざんか）がちらほらと咲き始め、

秋が深まりを感じる季節となりました。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

京都における紅葉の見頃は、例年11月中旬～12月上旬です。

11月上旬～中旬にかけて色づき始め、2週間～20日間ほど紅葉のピークが続きます。

境内を紅く染める神社仏閣では、もみじ祭りが開催され、

特別拝観や行事も多く、街中が賑わいます。

また、この時期悩まされるのが
インフルエンザやマイコプラズマなどの感染について。

特に家族の多いご家庭では悩まされることも多いのではないでしょうか。
この時期は空気の乾燥の影響から、鼻や粘膜の保護バリアが低下するため
感染症にかかりやすくなります。
家族には健康でいて欲しいと常に気を配っているので、
対策には気合が入ります。

他にも、毎年悩まされる唇の乾燥。
酷いときは、樹皮のように荒れてしまうことも。
感染症対策としてマスクを着用しますが、
このマスクが荒れを引き起こす一因になる場合もあるそうです。

ここで、ふと気になったのが、樹皮繋がりで木材の「乾燥」です。
【木材は乾燥させてから使うと良い】と耳にしたことがありますが、
実際はどうでしょうか。理由を調べてみました。

木材は古くから建築や家具、道具の材料として使われてきました。
その中でも「乾燥」という工程は、
木材の性能を最大限に引き出すために欠かせないプロセスだそう。
特に強度に与える影響は非常に大きく、
乾燥の仕方次第で耐久性も寿命も大きく変わるそうです。

① 天然乾燥（自然乾燥）

・屋外で風通しのよい場所に積み上げて自然に乾かす方法。
・乾燥に数ヶ月〜1年以上かかる。
・木材に優しく、割れが起こりにくい。

②人工乾燥（乾燥機乾燥）

・高温の乾燥機で短期間の数日〜数週間で乾燥。
・工期が短縮でき、生産性が高い。
・乾燥条件が不適切だと、内部割れや変形が起きやすい。

急激な乾燥は木材内部に応力を生じさせ、
割れや内部損傷の原因になることもあります。
ゆっくりと、かつ均一に乾燥させることが大切。
乾燥方法は、木の性質や用途を考慮して使い分け、
天然乾燥と人工乾燥を組み合わせて使用することも一般的だそう。
木材をよく乾かし、変形部分を削り落とすなど、
寸法精度を高めた上で使用することが必要です。

sofa【CONVEX】W2000

TRESのソファは、土台となるフレームに強度に優れた「天然無垢材」を使用しています。
丸太の状態で数か月天然乾燥され、革を削ぎ落し、半製品（フリッチ）と呼ばれる
製材の元になる形にカットされます。
そのフリッチを製材に加工して、グレードを選別。
バンドル（木材をまとめて梱包すること）にし、数週間ほど野ざらしで天然乾燥されます。
その後、人工乾燥する為に釜へ移動。
ウォールナット・ブラックチェリーは１か月、グレーシャーオークは3か月かかるそう。
釜から出して、また天然乾燥を3か月。
この状態で各国へ出荷されるようです。
届いたバンドルは、そのまま半年から1年ほど、
気候に合わせるため、天然乾燥させます。
荒木取り（必要な寸法より少し大きめにカット）を施してから、
木材に含まれる含水量を、最後にホットプレスで調整します。
その後は一日養生します。

これらの工程を経て、製品として加工が開始されます。
TRESのソファは、労力を惜しまず整えられた製材を使い、
細部にまで丁寧な加工や組み立てを、
卓越した職人技で施すことにより、強靭な構造体をつくり出しています。

sofa【D】GRANDE