ソファについて

SOFA

木フレームソファの背中のお話

  • 京都店

先日、当店にソファを見にご来店くださったお客様。TRESのホームページを見て、テーブルアームのsofa 【TB-M】が気になって来店くださったそうです。
sofa 【TB-M】は、鳥居からインスピレーションを受けた、和に通じるスタイル。
木・布・金属という、3種の異素材がマッチングする、アートのようなソファです。

 

sofa 【TB-M】製品概要

 

洋室にも和室にも合うソファは、モダンなインテリアを検討されているそのお客様に、大変ご好評ではあったのですが、お客様は、sofa TB-Mのそばに展示されている、もう1台のソファ、sofa BⅡの背に目を止められました。

 

sofa 【BⅡ】製品概要

 

 

sofa 【BⅡ】は、重厚感ある北米無垢材をたっぷりと使用したソファ。
デザイン性のある木フレームが、お部屋の『格』をあげてくれる逸品です。
お客様が気に入られたのは、その背面のデザイン。鮮やかなファブリックを透かして魅せる縦格子。
匠の技による、粋な木フレームとなっています。

 

お客様は、「どちらも素敵に見えて、迷ってしまう」と悩み始めました。

 

sofa TB-Mの背中は、『ラダーバック』と呼ばれる、”梯子”のようなデザイン。
sofa BⅡの背中は、縦向きの格子のデザイン。
どちらも、昔から家具や建築に取り入れられてきた意匠です。

 

 

 

意匠としての『ラダーバック』
背中が梯子のようなデザインのラダーバックは、まずは椅子の意匠として家具の歴史に現れます。
シンプルなデザインのため、もともとの起源を探るのは難しいのですが、デザインとして有名なのは、18世紀にイギリスからアメリカに渡ったシェーカー教徒が広めた、シェーカースタイルというインテリア様式のものがあります。

その後、椅子のデザインの定番のひとつとして、普遍的なものになりますが、強烈に『デザイン』として世間に印象付けられたのは、1902年に、建築家のマッキントッシュがデザインした、「ヒルハウスのラダーバックチェア」という、最近では「名作チェア」にくくられるチェアからと言えるのではないでしょうか。
天井を目指すかのように高くデザインされた背をもつこの椅子は、ヒルハウスと呼ばれる邸宅の寝室のためにデザインされたそう。
ホワイトで統一された設えに、朝の光が差し込むと、この椅子の背が壁や床に影を落として、優しい目覚めに誘ってくれるのでしょうね。

 

そんなラダーバックをソファのデザインに取り入れたトレスのソファは、sofa 【TB-M】のほかに、sofa 【E】、sofa 【RF】があります。
横に渡した板(家具デザインの世界ではスラットと言います)にも、フラットなものや、切込みデザインが入ったものなどがあります。

 


sofa 【E】 製品概要

 

sofa 【RF】 製品概要

 

 

 

意匠としての『縦格子』
①コムバック
縦格子スタイルの家具も、もともとの起源を探るのは難しいのですが、シェーカー教徒がアメリカに渡るよりはるかに前、16世紀のイギリスで生まれた、ウインザースタイルの『コムバック』がデザインとして有名でしょうか。
ウインザースタイルのチェアにはほかにも種類があるのですが、コムバックが有名なため、ウインザーチェアといえばコムバックという認識がされることもあります。
”櫛(コーム)”のような、縦に棒を並べたスタイルの椅子で、スティック(棒)バックとも言われます。
家具に実用性のない意匠をとりいれるのは、上流階級の道楽でしたが、庶民たちも仕事が終わった夜に、家具への細工をするようになり、こうして生まれた様式がウインザースタイルと呼ばれました。(ウインザーの名がつく理由には諸説あり)
この様式は、より富裕な層にも受け入れられるようになり、17・18世紀にイギリスだけではなく、アメリカでも広く流行しました。

 

こうしたコムバックをソファのデザインに取り入れた、トレスのソファは、sofa 【TRES-NSR】があります。
トラディショナルなコムバックに、モダンな真鍮ポールをアクセントにいれた機種です。

 

sofa 【TRES-NSR】製品概要

 

 

②格子
また、お客様が目に止められたsofa 【BⅡ】で取り入れられている背面デザインは、縦向きの格子でありながら、「櫛」「棒」とはまた違った印象がありますね。
日本の伝統的な建築によくみられる、通風と採光を考えられた格子戸のような趣をもっています。
最近では、近代的なビルに、親しみを持たせるために取り入れられたりと、ジャパニーズスタイルのアイコンのようにも使われている意匠ですね。
トレスのソファでは、sofa 【BⅡ】のほかに、sofa 【CONVEX】、sofa 【D】で採用されています。

sofa 【CONVEX】製品概要

 

 

sofa 【D】 製品概要

 

 

 

 

このようにソファの背面デザインについてご紹介したところ、お客様はじっくりとご自身のお住まいについて検討され、最終的にはラダーバックを持つ、sofa 【E】をお選びくださいました。
理由をお聞きしたところ、「縦格子に比べて、お掃除が簡単そう」とのことです。
確かに、大事な視点ですね。

 

sofa 【E】製品概要

 

 

【ソファ専門店】トレスザソファテーラーでは
お客様お一人お一人のご要望に合わせてソファや
ソファ周りの商品をお作りいたします。

是非一度
ソファ専門店トレスザソファテーラーでご体感下さい。

TRES THE SOFA TAILOR kyoto
京都府京都市中京区中白山町268-1
プラウド京都麩屋町御池1F
TEL 075-231-3511
営業時間 11:00~19:00
定休日:水曜日

ブログ一覧へもどる

お問い合わせ

CONTACT

  • 来店予約

    新型コロナウイルスの影響を踏まえ、メールでのご相談やご提案、ご来店ご予約の受付をさせていただきます。

    来店予約をする
  • 無料資料請求

    各機種に用意したサイズバリエーションや詳細なプライスリストをまとめたカタログを無料で配布しています。

    カタログを取り寄せる
  • フォームから
    お問い合わせ

    ソファに関するご質問やお困りごとはフォームにて24時間受け付けています。

    お問い合わせする
来店予約はこちら
無料資料請求