肘のセットバックについて知りたい
- 金沢店
- GRVA
日頃からお客様とお話ししていると、
座り心地やデザインに対して褒め言葉やソファへの疑問などをお受けします。
その疑問の中にはデザイナー道畑のソファコンセプトを
再認識するきっかけとなった貴重なものもあります。
それはGRVAを気に入ってくださったお客様の次の言葉です。
『座り心地はとても好きなんですけど、アームが後ろに下がっているのって何か意味あります?
個人的にアームが前まで伸びている方が立ち上がりやすいと思うんですよね』
【アームが後ろに下がっている】仕様のことをセットバックと言います。
セットバックを施す利点として、アーム前に少し空間を持たせることで
アームがソファの前面まであるものと比べると圧迫感を軽減させることが出来ます。
特にGRVAのような奥行の深いソファに有効的な仕様です。
この説明をお客様へお伝えしましたが、どこかご納得いただけていないご様子だったため、
改めて道畑にセットバックにしている理由を聞きました。
「男性の場合、ソファの上であぐらをかくと膝がアームに当たりがちなんですよ。でもGRVAはセットバック仕様になっていることで、膝が抜けるほどのちょうど良い空間ができるんです。機能性の意味合いもあってセットバックにしているんですよ」
と教えてくれました。
普段あぐらをかく習慣のなかった私にはとても新鮮な発見で、
思わず「なるほど!」と言葉に出してしまいました。
するとお客様の言われた、
『前までアームが伸びている方が立ち上がりやすいと思う』の言葉も気になりはじめ、
セットバックと立ち上がりやすさの関係についても着目しました。
実際小柄な女性スタッフに試してもらったところ、
奥行の深いGRVAのアームに腕を添えて座っても
ちょうど指先がアーム前方に掛かる距離感とのことで、
もし、アームが前面まで延びていたら
腕を添えた時におさまりが悪く落ち着かないかもと教えてくれました。
このことによってセットバックはアームレストとしても使いやすく、
男女問わず立ち座りの際に安定感のあるデザインだと実感しました。
GRVAの他に、次の3機種にもセットバック仕様が採用されています。
【 sofa STILL 】
【 sofa KD 】
【 sofa COM 】
これら3機種はGRVAと比べるとコンパクトソファに該当します。
そのためセットバックを施していてもアーム前の空間は以下の通りGRVAほど空かないため、
コンパクトソファをセットバックにしている理由を再度、道畑に聞きました。
「コンパクトソファでも間口を極力広く見せたいといった思いですよ」と教えてくれます。
そしてCOMのアームはなだらかなアーチがかっており、
前から背面にいくにつれてゆるやかに細くなっている複雑なデザインです。
フレームを魅せる意味も込めてセットバックにしていると聞き、とても興味深く感じました。
COMのコンセプトは、
『コンパクトだが上質なもので、カウチセットをベースとしたデザイン性』です。
道畑のコンセプト通り、
設置場所に広さの制限がおありのお客様がカウチセットをご希望の場合、
はじめに目について座ってくださるのが sofa COM と言っても過言ではありません。
また「なるほど!」と、とても腑に落ちた瞬間です。
今回のご意見をいただいたお客様は
とても申し訳なさそうにお話ししてくださいましたが
改めてセットバック仕様の機能性やデザイン性を俯瞰して捉えることができました。
ご不安もご不満もポジティブに変えることができるよう、
どんなことでもご相談いただけますと幸いです。
【ソファ専門店】トレス ザ ソファテーラーでは
常時20~30台のソファを展示しております。
お好みのソファ、座り心地を是非ご体感ください。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
TRES THE SOFA TAILOR kanazawa
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