失敗しない生地選び (変化して見える色味)
- 金沢店
先日のブログでカバー交換のおすすめについてお話しました。
↓替えカバー交換前と後の納品事例
生地には様々な色が使われていますが、色はその大きさや隣接している他の色、
さらには照明の影響により変化して見えるのはご存知でしょうか。
替えカバーの生地は店頭か、ソファを実際に設置するお部屋で生地サンプルを
ご覧になりながら選ばれることが多いかと思いますが、完成したソファの色味が
イメージしていたものと異なった仕上がりにならないためにお伝えしている
留意点があります。
・色の面積効果
・色味の同化
・照明の色味による変化
↓AR-BG(ベージュグリーン)の納品事例
納品事例のソファは生地サンプルの写真よりも明るい色味に見えます。
色は面積が変わると、その色の見え方や印象が変化します。
面積が大きくなるほど明るい色はより明るく鮮やかに、暗い色はより暗く見えます。
これは色の「面積効果」と言い、小さな生地サンプルとソファのような
大き目の生地を見比べると同じ生地でも印象が変わって見える場合があります。
また、ある色に別の色を近づけると色同士が同調して見えます。
例として、ある色の正方形の左側と右側にそれぞれ別の色の
細線を入れると、もとの色が変化して見えます。
左側は赤みを帯びて山吹色に見え、右側は緑みを帯びたレモンイエローに見えます。
左側はもとの灰色が暗く見え、右側は明るく見えます。
左側は鮮やかさが増して見え、右側はくすんで見えます。
↓LBY-PT(パターン)の納品事例
こちらは青系とモカグレー系の色が隣り合う生地ですが、全体的に暗めの
青系の色に見え、特に奥側の1人掛けソファは手前の2人掛けソファよりも
暗めの色味に見えます。
これは「同化効果」で、もとの色がそれぞれ異なる色に見えてしまう現象です。
この効果は正方形に別の色の細線を入れた図の例からも確認できましたが、
色味だけでなく、明るさや鮮やかさでも生じます。
2色以上の色を使用している生地は、その組み合わせや見る距離によっては
面積効果と同様に異なる色味に見える場合があります。
さらに、ソファを設置するお部屋の照明の色合いによっても生地の色味は変化
するため、面積効果と同化効果とも併せて参考にしていただければと思います。
生地サンプルをお持ち帰りになり、実際にソファを設置する場所で
生地の色味や表情を確認していただくことも可能です。
生地の色味はその面積、使用している色数や
照明の影響により時には大きく異なって見えます。
そのため、お客様が生地を選ばれる際は面積効果や同化効果のご説明をしつつ、
離れた距離からなるべく大きな生地サンプルをご覧いただき、
展示ソファでその生地を使用している場合は必ず確認していただきます。
店頭で留意点をお伝えし、実際にお見せすると、ほとんどのお客様は
色味が「違う!」と仰り、変化して見える色味を実感していただいています。
替えカバー選びで失敗しないためにも、今日お話した色の特性を踏まえ、
最適な生地選びをしていただければと思います。
また、TRESのホームページの納品事例では機種別やソファタイプ別等の他に生地の色味
による絞り込み検索も可能なため、こちらもご参考にしていただければと思います。
店頭では600色以上の生地サンプルをご用意しており、年に数回、新生地も入荷して
おりますので、その中からお気に入りの1色を見つけてください。
店内では常時20~30台のソファを展示しております。
是非ご覧になり、座り比べてみて下さい。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
TRES THE SOFA TAILOR kanazawa
石川県野々市市三納1-37-1
TEL 076-259-5702
営業時間 11:00~18:30