スタイリングレシピ vol.130 明かりについて⑤【sofa lighting】
- 京都店
明かりについて⑤【sofa lighting】
4月に入り、曇り空から差し込む明るい光を感じる頃、お花見やお散歩で外に出て自然光の恩恵を感じられる季節です。また窓をオープンにして屋外と室内をシームレスに行き来し、のんびりと過ごす時間。日中は明るい陽射しがあれば自然光で十分。そして夕暮れ時はフロアライトなど補助照明でオレンジ色の優しい光を加えリラックス。照明によるものでも太古の昔から刻まれた日の出とともに起き、日が沈むと眠る自然光によりしみついたサイクル。私達は知らず知らずのうちに、その影響を受けているようです。今回は明かりについて“まとめ”の内容としてご紹介します。
スタイリングレシピ vol.126 明かりについて①【自然光】
スタイリングレシピ vol.127 明かりについて②【紫外線】
スタイリングレシピ vol.128 明かりについて③【人工光】
スタイリングレシピ vol.129 明かりについて④【照明の選び方】
明かりをコントロールする
照明の理解が少し深まったところで、せっかくなので明かりをコントロールしてみましょう。例えば「窓が小さい」「まわりがビルで囲まれている」「開口部は北側だけ」など窓があってもそれほど光が差し込まない建物の場合、照明をコントロールしながら過ごすことができます。自然光が限られた部屋では照明で好みの明るさに近づけ、白夜照明が必要な部屋は、照明器具の選び方にも工夫が必要です。最近では調光することもできますから必要な明るさは天井灯だけで行うこともできますが、手元で何かをする時や読書の際は補助照明としてスタンドを。また梁でどうしても圧迫感をかんじやすいマンションでは壁や天井を照らすと、部屋全体が明るく奥行を感じられます。
同じリビングでも照明ひとつでこんなに変わります
現在使っている照明がシンプルなシーリングライトやダウンライトの場合、すっきりとした印象ですが光の広がりは単純です。
パターン1
デザイン性の高いお洒落なシーリングライトに替えると部屋に陰影ができてイメージが変わります。これはシャンデリアでも同じことです。ただ下に届く光が弱いので、スタンドで手元や上向きの光を補い、明るさを確保する。夜は天井灯を使わず、スタンドのみでもいいですね。
パターン2
レール型の器具に取り換えることで、スポットライトやペンダントライトを複数付けることができます。部屋全体の明るさとスポット照明が同時にできるので、演出しやすい組み合わせです。加えて部屋のコーナーにフロアスタンドを取り入れると優しい雰囲気も演出。テレビボードの下部にライン照明を仕込んで壁に映し出される陰影演出することができます。
ディスプレイを魅力的に見せる、照明テクニック
上手な照明の使い方を知っていれば、部屋のディスプレイをより美しく見せることができます。たとえば植物やアクセントとなる小物(クッションや雑貨)に光を当てるとカラーがぐんと引き立ちします。アートや写真であれば作品の存在感が増します。まわりも明るくしたいなど欲張らずに集中して照らすほうが見せたいものが浮き上がるように見え、メリハリ度もアップ。また光を当てるときは、見る方向から、または真上から照らすのがベスト。画像のように影が後ろに流れるので、物のカタチを浮き立たせきれいに見せられます。何か物足りないなと思われた時は物や色を足すのではなく以外と照明が解決してくれるかもしれません。
デスクスタンドやテーブルランプは間接照明としても活用できるのでとても便利なアイテム。アーム式のデスクスタンドのメリットは、アーム部分を伸ばしたり、角度を自由に変えることができるので、光の方向を自由に扱うことができます。上向きにして天井を、横から壁を、下に向けて床を照らす、時には棚の上のオブジェにスポット的に光を当てるなど、そのときの状況に合わせて使い分けられます。
TRES sofa lighting〈2024~2025〉
ソファ&照明コーディネートをご紹介します。
Floor light 〈フロアライト〉
素材感とシルエットの美しさにフォーカスしたフロアライトは、シェードの形状、素材、スタンドのラインも様々。本を読みたい時や明かりがほしい時、場所もコンパクトなため気軽に合わせることができます。光の雰囲気とデザイン、素材にも着目してみてください。
フロアライト(アーチ型)+sofa【GRVA】
sofa【GRVA】に抜群に上品な本革のダークブラウンを合わせたスタイリング。照明次第で次第でワイルドにも上品にも見せられます。フロアライトは花の姿をイメージされたシェードが上品な華やかさを彩るタイプを。真下を照らす優しい光で本革の美しさを引き立たせる唯一無二の雰囲気を感じられます。
フロアライト(アーチ型)+sofa【GRVA】
ステンレスのポールが可憐なアーチを描くフロアライトはどこかラグジュアリーな雰囲気をもたらします。sofa【GRVA】には高級感のある光沢とオールコットンの柔らかな手触りが特徴のベルベット【LRIシリーズ】のインディゴに光を当てることで、柔らかな陰影を表現。またシェードには上方に複数の穴が開いているためスポットライトのように真下だけを照らすのではなく、空間に光が広がります。
フロアライト(トーチ型)+sofa【T】
アッパーライトとスポットライトの絶妙な組み合わせのフロアライト。天井面へ優しい光が拡散され、スポットライトは左右に回転できるので、照射方向は自由に調節可能。主役照明と読書ランプとして日常照明としても最適な組み合わせです。また上部を照らす光は空間を広くみせる効果も。華奢なフォルムは柔らかい印象のsofa【T】に上手く調和しています。
フロアライト(アーチ型)+sofa【TB】
エレガントで洗練されたしなやかなカーブを描くアームにすっきりとしたラインが描かれたシェード。シンプルなラインのsofa【TB】カウチセットのL字型に合わせると、ダイナミックで活気が加わります。また抜けるように爽やかなホワイトがアクセントにも。淡く柔らかな光が脚元から床までいきわたり、ラグジュアリーな時間も感じられます。
Chandelier〈シャンデリア〉
美しくきらめく装飾的な照明「シャンデリア」に憧れているという方も多いのではないでしょうか。高嶺の花のようなシャンデリアは種類やデザインが豊富で、「種類」「テイスト」「形状」「素材」の4つのポイントに着目して選ばれるのが良いと考えています。基本クラッシックな要素を兼ね備えたデザインが目立ちますが、最近では現代のインテリアや生活スタイルに合わせやすいように多様化の傾向。選択肢のひとつとして選ばれてはいかがでしょうか。
シャンデリア+sofa【GRVA】
シャンデリアは古くより人々を美しく照らしてきた装飾照明。画像のようなクリスタルやガラス製のシャンデリアは、光を反射して部屋中に輝く光を放ち、幻想的な雰囲気を演出します。画像のようにクラッシックなデザインはsofa【GRVA】と合わせるとクラッシックモダンなスタイルが完成。空間とソファの色合いをホワイト系でまとめると、照明のぬくもりを感じさせる色合いが引き立ち、ほっと一息つけるリビングルームに仕上がっています。特にソファの張地選びの際は照明との調和を考えることも大切です。
Pendant light〈ペンダントライト〉
簡単に取り付けられて、部屋の雰囲気を変えることができるペンダントライト。ダイニングテーブルの上だけでなく、リビングやサイドボードの上などに合わせていただくと雰囲気のある空間に仕上がります。シェードの形状、光の方向など特徴を知りながら合わせてみてもいいですね。
ペンダントライト(1灯)+sofa【TB-M】
ペンダントライトをリビングに付けられる場合、以外と天井に近い位置にされているケースも見られます。画像のように、思い切って低めの位置に設置することでスタイリッシュでオシャレな雰囲気に。和風建築をベースに合わせられたsofa【TB-M】。丸みを帯びた曲線のラインが北欧らしいライトを合わせることで“ジャパンディ”スタイルが完成します。
ペンダントライト(3灯)+sofa【GF】
画像のような横長リビングの場合、ダイニングテーブルの上にペンダントライトを合わせることもあります。そんな時はリビングに置かれるソファの雰囲気と合わせると統一感がでます。sofa【GF】の張地グレーカラーと生地の質感に合わせて選ばれたペンダントライト。グレーのレイヤーコーディネーションがまとまりのある室内に演出しています。またペンダントライトをアクセントにすることも◎。全体を通してライティングしてみるといいですね。
Bracket light〈ブラケットライト〉
別名(ウォールランプ)。元々欧米で装飾目的でしたが、近年日本でも空間のアクセントや実用性も考えて、取り入れられています。壁に取り付ける照明のため、ご新築やリフォームする住まいに導入しやすいライトです。
ブラケットライト+造作ソファ
ソファの側の横に取り付けられたブラケットライトは読書やくつろぐ時に最適。壁付=場所をとらずに、光を得ることができます。画像の造作ソファに合わせられたライトは程よく拡散された光が壁をバウンドするタイプ。上手くコーナーを照らすことでメリハリのきいた空間になっています。
ブラケットライト+sofa【TRES-NSR】
sofa【TRES-NSR】の側で映えるのはアンティークのブラケットライト。光源が直接目に入らない間接光タイプのため、チューリップの花びらのような柔らかなフォルムのシェードが上品な空間を演出。可愛らしさを兼ね備えた佇まいが、ふわっと暖かな気分になります。
Portable light〈ポータブルライト〉
小ぶりなポータブルライトは充電するだけで、光が必要な場所に移動できタイプになります。間接照明として、またアクセントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
ポータブルライト+sofa【GRVA】
画像のように棚の隅にちょこんと置かれたポータブルライト。設置とまで大袈裟なものではなく、常に場所を変えられる柔軟性が魅力のひとつ。デザインもシンプルで可愛らしいタイプをセレクト。sofa【GRVA】カウチセットの後ろ側でも十分に存在感を発揮しています。
TRES sofa shop lighting
フォスカリーニ〈ツィギー フロア〉
しなやかな曲線がスタイリッシュなソファを演出する「ツィギーフロア」はイタリアの都市ヴェネツィアで設立されたブランド「フォスカリーニ」の代表的な照明のひとつ。点灯していない時も美しい表情で空間を彩り、画像のようにアシンメトリーとなるカウチソファに合わせると抜群のバランス美を表現。シェードに乗せられた重りで高さを調節することができます。
レ・クリント〈スワール フロア〉
水面に浮かび上がる渦模様、カタツムリの曲線など自然界で見られる“渦”をモチーフにデザインされた「スワール フロア」。名前を聞いただけで愛着がわく可愛らしさを感じられるのは「レ・クリント」ならでは。手で織り上げられたシェードの曲線は見事で、透過される光と拡散される光の豊かな表情はシンプルなソファのアクセントとしても申し分のない存在感です。
レ・クリント〈クラッシックモデル349〉
STAFF VOICE 青山店Tさん
真鍮のゴールドとブラックのクラッシックな雰囲気のスタンドに、日本の折り紙をモチーフにデザインされたシェードが繊細な光を奏でる「クラシックモデル349」。ほしいところに照らすことができる光源は高さを調整することもできるので、読書時をはじめ、くつろぐ時間に合わせやすいライトです。上品な佇まいにスリムでコンパクトにまとまったフォルムは、どんなインテリアスタイルにも馴染みます。画像のように青山店ではふっくらとした座り心地のsofa【JD】の側に。TRESのソファであれば、どのデザインでも合わせられるのではないでしょうか。
レ・クリント〈サイナスライン ペンダント172〉
STAFF VOICE 金沢店Tさん
レ・クリントはデンマークを代表する照明です。柔らかなカーブと彫刻のようなフォルムは上品なオブジェのような存在感で、温かい光と優しい影をお部屋に灯してくれます。店頭でレ・クリントの光を浴びる【TRES-L】。TRESの中でも大型ソファに分類されますが、カバーの淡い色みのER-BEの優しさと上品さはレ・クリントの温かい光と相まって、圧迫感を感じさせず、周りの雰囲気をより一層優しく魅せています。
ルイスポールセン〈パークワース〉
STAFF VOICE 金沢店Mさん
ルイスポールセンの「パークワース」。デンマークの照明です。電球のまわりを取り囲むようにつけられた、グレアカットリングが光源の眩しさを抑え、上下に緩やかに広がりきらめく光の印象を生み出す照明です。洗練されたシンプルなデザインのパークワースとモダンでスタイリッシュな【TB】との組み合わせは相性がよく、落ち着いた雰囲気を演出します。ペンダントライトが3つ並んでいることで、空間のリズム感も生まれていて素敵です。
ルミナベッラ
ホワイトからブルーのグラデーションが美しいペンダントライト。イタリアメーカー「ルミナベッラ」のライトになります。画像のようにクッションのブルーと合わせるなど“調和”させることで一体感が増します。
DCW エディションズ〈ヒア・カムズ・ザ・サン〉
サンドイッチされたシェードからこもれ落ちる光が、月光を思わせるライト「ヒア・カムズ・ザ・サン」。フランスのDCW エディションズのライトになります。下方へ十分な直接光が放たれると同時に、シェード中央からの間接光が、やさしく空間に拡がり余韻を楽しめます。以前は大小それぞれ1灯ずつ、2灯で合わせていましたが現在は一灯。それでも小さい空間に描かれる抜け感はいつ眺めても飽きのこないペンダントライトです。
フロス〈IC(アイシー)ライト〉
L字が描かれたスタンドが印象的な「IC(アイシー)ライト」。イタリアのメラノにて創設されたトップブランド「フロス」の照明です。ガラスの球体とスタンドのバランスが絶妙で繊細作りなのかなと思いますが、シェードを取り外す時以外は簡安定感も抜群で、持ち運びしやすい安心感があります。一般的なソファの高さにも合わせやすいため“まずチェックすべき”フロアライトではないでしょうか。頭文字の「IC」は英国入国管理局が移民を分類するために用いる識別コードから名付けられたそうです。
爽やかレイヤードスタイル
清涼感のあるブルーを纏いたくなる春。グレーをまとったsofa【GRVA】。TRESでも人気のカラーセレクトです。例えば真っ白な壁、ベージュの床ならここではアクセントカラーとしてブルー、イエロー、グリーンを差し色に。お友達が遊びにきたら会話が盛り上がるようなカラーリングにしています。同系色で上品にまとめることも正解ですが、ときには思いきりメリハリを利かせたカラーバランスを堪能。原色の選択はソファスタイルを楽しむ幅が広がります。またソファの場合アクセントカラーはクッションですが、空間全体を意識した色合わせにしてみてはいかがでしょうか。画像ではソファに座った際に見える景色とホワイトの面積をコントロールしやすいようにロールスクリーンを選定。テーブルなどホワイトを上手く“足す”ことでより空間が明るく演出されます。
coordinate sofa:GRVA・別注円筒スツール
curtain:ロールスクリーン
furniture:センターテーブル
light:フロアライト(アーチタイプ)
accessories:アート、観葉植物
TRES BLU FABRIC
C-BLU(ブルー)[A-type] 9748-ID(インディゴ)[D-type]LRI-ID(インディゴ)[E-type]SC-NV(ネイビー)[F-type]
TRES GRY FABRIC
VRD-GR(グレー)[A-type]・LOL-AS(アッシュ)[C-type]・14629-LG(ライトグレー)・15372-CG(クールグレー)[E-type]
この記事を参考に、あなたのソファスタイルを充実してみましょう。
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定休日:水曜日