【ソファ選びでの重要なこと】シリーズ 結局、どういう形(どういう姿勢でどの場所に)ですわっている?
TRESソファを製造しているスタッフです。
ソファを選ぶとき、ショップで「どうぞ、すわってみてください」
そういわれたらどうしますか?
あまり興味がない人や、すぐ買う予定のない方は遠慮されると思いますが、ほとんどの場合は浅くちょこんとすわったり、背クッションにもたれてすわってみたりしますよね。
そういう意味ではこれからこのソファと家で長く過ごす姿勢で試せるケースはほとんどないと思います。
そしてこれはもともと不可能に近い課題なのです。
とてもくつろいでいろいろな姿勢で数時間滞在している方を拝見することがありますが、珍しく感じます。
百人にひとりいないと思います。
そしてよく言われるのが、ショップでは緊張していてとか、よそ行きの顔をして訪問した高そうなショップでは寝転がるのは無理でしょうということです。
では、ニトリやイケアではできているのでしょうか?
自宅でずっとちゃんとすわっているという方は、少しはいらっしゃいますが、ほとんどの人が家ですわっているときはそのような姿勢ばかりではありません。
私は大きな奥行きの深いブーメラン型ソファに中央に寝転がって、斜め前の大型オットマンに脚を載せているのがリビングで過ごす98%くらいです。
この姿勢でTVを観たり、少しずれてタブレットを見たり脚をおろして本を読んだりしているので、寝ているのかすわっているのかわからない状態です。とても快適です。ちなみに、ソファでの飲食は一切していません。
この形にたどり着くまで約3年間、様々なサイズの羽毛クッションやヌーククッションを様々な場所に重ねて挟んだりはずしたりをしてきました。照明も追加したり場所を変えたりしています。老眼も進みますのでTVも2回くらい大きくなって有機EL(目の保護のために)になりました。
なにを言いたいかというと、すわりここちはつくっていくものではないかという私なりの結論です。
TRESソファの平均使用期間は10年~20年だと思います。使用している人の体形変化や機能変化、そして使用する家族構成の移り変わり、引っ越し等により住環境が変わる可能性もあります。
それに合わせてソファやクッションを追加したりしてずっと使っていきたいものです。
安価なソファではない一生モノのソファですから。
そこでここだけは押さえておきたいソファ選びのポイントを考えてみました。
やはりソファとの相性で一番大事なのはどんな姿勢でも、すわった時のお尻の感触です。
普通に座った時で十分です。
気持ちいいなと思うソファは姿勢が変わっても、とりまわしがきくと思います。
もうひとつ、やはり普通にすわって後ろに寄りかかって気持ちがいいなと思えるソファです。
これは背中のあたりが快適であるという点と座と背のバランスが自分に合うソファだということです。
この2点がしっかりしていればこれからいろいろなスタイルですわっても満足が得られるパートナーとなりうるのではないでしょうか。
最後にもうひとつ、デザインやカバーの生地が気に入っていることもソファ選びの重要なポイントです。
気に入って張り込んで買ったものは大切にします。
気に入ったものに囲まれてすわるたびに生地をなでたり、きれいな色だなと思えることは幸せなことです。
本人がそう思っていることは周りにも伝わり、お子様がものを大切にすることを覚えてくれるかもしれません。
とても大事なことだと思います。