ブランディングへの試行錯誤
TRESソファを製造しているスタッフです。
ソファメーカーとして今年で24年、直営のTRESブランドを立ち上げ7年が経ちました。
TRES青山店のある場所は隣がMinottiで通りに出ればPRADAなどのトップブランドが
軒を連ねるブランド激戦地です。ここで生き残るブランドは数%以下と言われています。
アパレルや家具のトップブランドでもおちおちしていられない一等地です。
製品のデザインやクオリティが他社と十分差別化できており、
しかも感度の高いお客様から認知されているというのが必須条件です。
以前はマスメディアで十分な告知ができる大手資本一択でしたが、
SNS等の広まりにより中小ブランドの進出が可能となってきています。
TRESブランドを立ち上げる前で、GRAVITAという地場の1店舗を展開しているときに
まだブランディングのなにかがわからず試行錯誤している時期がありました。
その頃はとにかくきれいで非日常的な写真(イタリア勢のソファメーカーのような)を
アップすればいいのではないかと考え、グラフィックデザイナーやプロカメラマンを入れて
ロケ地で写真を撮りました。
日の目を見ることは叶わなかった写真ですが、
10年間ぐるっと一周するとある意味新鮮に見えました。
ボツになったままではもったいないので是非ご鑑賞ください。
自社工場のある石川県には著名な建築家による哲学館など魅力的な建築物が多くあり、
そこでの撮影はソファの新たな魅力を引き出してくれると期待して撮影しました。
第一弾として、石川県かほく市出身の哲学者、西田幾多郎氏の哲学に触れられる
西田幾多郎記念哲学館(設計 安藤忠雄氏)で撮影した画像をご紹介したいと思います。
いかがでしたでしょうか。7年以上前の撮影ですが今見ても素敵な写真ですね。
忙しい毎日の中、ソファに身を沈め沈思黙考するのも有意義な時間かと思います。
そのような意味で哲学館とソファの相性はよいのかもしれません。
次回は石川県が誇るもうひとつの哲学館で撮影した画像をご紹介したいと思います。