ランチョンマットを改良しました
TRESソファを製作している工場スタッフです。
納品後1か月経った頃、ソファを購入いただいたお客様宛に往復はがきでアンケートを送っています。
目的は納品後のお客様の満足度を調査するとともに、使用していて問題がないのか確認する大事なアンケートです。
ほとんどないのですが、問題があるような回答には店舗スタッフからなるべく早く連絡を入れるようにしています。
創業以来、景品が好評で回収率は100%です。情報収集に大きな役割をはたしている大事なアイテムは、
2枚セットでお渡ししているランチョンマットかコースター6枚セットのどちらかの選択制です。
この2アイテムは改良を重ねて店頭でも販売する人気商品に成長しました。
景品でお渡ししたお客様からは追加注文もあり、楽しんでご利用いただけているようでうれしく思います。
私もずっと両アイテムを使っていますが、市販品ではTRES製のような上質で耐久性のある
イタリア製ファブリックを見たことがありません。
超高級なイタリアアパレルブランドでは売っているのかもしれませんが、
ランチョンマットは1万円以上するのではないでしょうか。
コースターもイタリア製ファブリックと革との組み合わせですので購入するとかなり高額になります。
TRESがリーズナブルに供給できるのはソファ製作時に出る、オチの部分を使用しているからです。
ソファカバーのファブリックや革のパーツは大きいものが多く、
小さい裁断品のオチは使用することができないのです。
もちろん、CAD上でパーツをみっしり並べて生地の使用量が少なくなるように
一番効率の良い裁断に努めています。
それでも、ランチョンマット程度のオチは出てきます。
それらを有効利用しようと様々なアイテムを20年以上トライしてきましたが、
ランチョンとコースターが定番として生き残りました。
アンケート用以外で販売していますが、それはお客様が生地を選んでそれ用に裁断縫製を行っています。
前置きが長くなりましたが、今回お伝えしたい内容は以下のとおりです。
新型ランチョンマットは縫製技術の工夫によって大型サイズの二枚縫い合わせた贅沢な仕上がりとなります。
(画像上:これまでの仕様)
(画像下:新仕様)
外観の仕上がりや耐久性は初期のランチョンマットとほぼ同じなのですが、
ロックレス(生地の周辺を篝縫いすることでソファのパーツにはすべて行っていますが今回は省略)にして表側から2枚の生地を縫い
合わせることによって縫製時間が45分かかっていたものを1/3の15分程度に効率化することができました。
これにより53mm x 35mmというサイズの大型化も実現できました。
縦横のバランスも吟味して施策をしたところ、黄金比に近いきれいなフォルムとなりました。
新仕様ランチョンマットは年末より生産にかかり、来年完成予定となります。
イタリア製の高級椅子張地を使用したランチョンマットは長く使用することができて食事1セット分をすべて載せることが可能です。ぜひ一度店頭で手に取ってみてください。