レザーカバー選定時の座クッションについて
- 青山店
TRESでは表皮材として、レザーもご用意しております。
ファブリックでは出せない高級感があり、
エイジングを楽しみながらご愛用いただけることが魅力です。
レザーカバーの場合は、座クッションがフェザー入りか、オールウレタン座かにより、
座り心地や座り跡の付き方が異なりますので、本日はその違いについてご紹介いたします。
結論、TRESではレザーカバー選定の場合は、
座クッションはオールウレタン座を推奨しております。
では、その理由を早速見ていきましょう。
下の画像は座クッションの中材を左右で変えています。
向かって右側がフェザーなしのオールウレタン座、
左側がフェザー入りの座面です。
一見すると、違いが分からないのですが、座ってみると…
フェザー入りの方は座り跡が大きく残っており、
オールウレタン座の方は見た目に変化が見られません。
上から見ると…
座った後の見た目が大きく違うことが分かりますね。
また、見た目だけではなく、座り心地も異なります。
オールウレタン座は違和感のない自然な座り心地。
一方、フェザー入りの場合は、「シューー」という空気の抜ける音とともに、
はじめはゆっくりと沈み始め、最終的に止まって落ち着くといった感じです。
では、なぜ、座り跡の付き方や座り心地が異なるのか。
その理由は、レザーカバー特有の「空気の抜け方」によります。
〈座クッション裏のトリコット生地〉
〈背クッション・ピロークッションの空気孔〉
レザーカバーの場合は、ファブリックカバーとは異なり、通気性には期待できないため、
座クッションの底面や背クッションの裏側の一部に、通気性が良い生地を採用する場合がほとんどです。
設置場所が定まることがないピロークッションや、
背面から背クッションが見えるウッドフレームソファの場合は、
目立たないように空気孔となるようなメッシュ鳩目を用いたりすることになります。
全周から空気が抜けるファブリックカバーと異なり、空気の抜け道が制限されるレザーカバー。
そのため、フェザー入りクッションのような中材を選定すると、
空気が抜けるスピードが遅いため、前述したような、少しタイムラグがある座り心地になるのです。
また、空気の抜けが悪いということは、空気の吸い込みも悪いことになるため、
座り跡が復元せずに残りやすいということになります。
以上のことから、TRESとしては、レザーカバーの場合、
タイムラグのない自然な座り心地を実現しやすいオールウレタン座を推奨しております。
ただ、一方では、そのクタっとした見た目から、
こなれた感じや、味のある見た目となる、フェザー入り座を好まれる方も
多くいらっしゃいますので、レザーカバーの特性を理解し、
お好きな方を選んでいただければとも思います。
TRES各店では、フェザー入りとオールウレタンの違いをご体感いただけるように、
サンプルをご用意しておりますので、ぜひ座り比べてみてください。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
TRES THE SOFA TAILOR aoyama
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