スタイリングレシピ vol.114 “夏”ソファ汚れ対策
- 京都店
今年も暑い季節になりました。
さて気温も湿度も高い日本の夏は一番ソファに汚れがつきやすい
時期だということはご存知でしたか?
実はソファの汚れの原因の多くは汗や皮脂によるもの。
特に夏は一年の中でも最も汗をかきますし、
衣類で覆われていない腕や足、髪の毛、素足でサンダルをはくこともあるため
拭き取りきれない皮脂汚れがソファに付着しやすい季節になります。
帰宅後すぐにお風呂に入ればいいことは分かっていても難しい時もありますよね。
今回はこの夏、汚れと上手くつきあうための
張地選びについて考えてみましょう。
ソファにつく汚れはどんなもの?
まず汚れは“発生由来”から分類することができます。大きくは身体から分泌される汚れと外部から付着する汚れです。身体由来の汚れとしては「汗、血液、皮脂、表皮角質」。このうち、汗や皮脂、表皮角質は衣類をはじめソファや家具に接触することで日常的に付着します。外部由来の汚れとしては主に「食べこぼし」。などは誰もが毎日発生しているというわけではありませんが付くと分かりやすく目立ちます。ソファにつく汚れは大きく2つに分類されることが分かります。
・身体由来の汚れ=汗、血液、皮脂、表皮角質
・外部由来の汚れ=食べこぼし、らくがき、ホコリなど
夏に増える「汗」や「皮脂」の汚れはどんなもの?
夏は汗だけでなく皮脂も増えるといわれているのは「肌の温度が上がっている」から。 皮脂は気温が高くなると、油のように溶け出してしまいます。 溶け出した皮脂は蒸発しないので、肌の表面に留まります。それがベタつきやテカリ、化粧崩れを引き起こす元に。 汗をかく時も皮脂が一緒に出ているそうです。さらに厄介なのが無色で目立たないので「汚れ」という実感がわきにくいのです。では、なぜ皮脂がソファにつくと頑固な汚れになってしまうのでしょうか? それは汗や皮脂などの汚れが空気中の酸素と化学反応を起こして、酸化してしまうからです。飲み物など液体をこぼした覚えがないのに黄ばんだり黒ずんだりしてしまったというのはこのためです。
事前に出来る汚れ対策
トレスソファはフレーム(本体)、クッション共にすべて取り外しができるカバーリングシステム。張地の種類は主に「ファブリック、本革、シンセティックレザー(合成皮革PVC・PV)」。お好みにお応えからできるように豊富なバリエーションをご用意しています。張地によって汚れに対する考え方からメンテナンスまで異なります。事前に把握しておくことが大切です。
POINT.1 まず張地の特性とメンテナンス方法を理解しましょう
✔通気性抜群のファブリック
ファブリックは、豊富な色合いに肌触りもサラッとからソフトなものまで。織により異なる表情からお部屋の雰囲気に合わせたタイプを見つけやすく、様々なコーディネートが楽しめます。張地の中でも気温変化に影響を受けることが少ないため一年を通して快適に使用できるのも魅力。全てドライクリーニングができるタイプ(トレスソファ取り扱い生地限定)のため定期的なお手入れで衛生的に保てます。また撥水機能を加工することもできます。(要確認)
メリット
・肌触りがいい
・選ぶ生地によって感触を楽しめる
・豊富な種類の色柄
・カバーリングタイプは取り外してクリーニングできる(衛生的)
・本革と比べて費用を抑えられる
・耐久性が高い
デメリット
・汚れが付きやすい
・ホコリがたまりやすい
・生地によって毛玉がでやすい
・密度や使い方により耐久年数が異なる(Aタイプ:平均8~10年)
※ファブリックのデメリットは種類により異なります。
✔高級感が魅力の本革
しっとりとした肌触り、自然の風合いなど、特有の温もりと高級感が魅力が魅力の本革。また、使い込むほどに革の色合いや質感が変化し、経年変化を楽しめます。ファブリックソファと比べてホコリやダニがつきにくいという点もメリットとしてあげられ適切なメンテナンスを行えば耐久性もあり長持ちします。ただし本革は水や汗に弱いため、そのまま放っておくと革が傷んでしまいます。メンテナスの作業が面倒に感じる方には負担になるかもしれませんがご自身の手でメンテナンスすることで、ますます愛着のわくソファに育ちます。トレスでは牛革を採用。革の厚み、染め方、などグレードをご用意しています。
メリット
本革の最大の魅力は何といっても経年変化(エイジング)。使い込むことにより、初めて手にしたときよりもより深みも増し、
色味も変化していく革製品は飽きることなく長く愛用できるものだと感じます。
・耐久性が高い
・汚れがつきにくい
・ホコリを払いやすい
・使い込むほどに味が出る(染め方による)
・布張りに比べてバリエーションが少ない
デメリット
本革は湿気に弱い傾向にあるため、水分を含むことで加水分解を起こし革がべたついたり、傷む原因になります。
・夏はべたつき、冬は冷たい(染め方による)
・ひび割れてくる(染め方による)
・メンテナスはこまめに(染め方によって違う)
※本革のデメリットは種類により異なります。
高級感を感じるヘリンボーン貼のフローリングに合わせてカバーは本革LE(エンボス)を採用。
sofa【EF】3P 別注W2700
size:W2700/D930/H800/SH400
cover :本革 LE-WR(ワインレッド)
脚:ジュラルミン
sofa【EF】2.5P
size:W1950/D930/H800/SH400
cover :本革 LE-WR(ワインレッド)
脚:ジュラルミン
装飾性と手触りの良さ、色合いを気に入られて
表面に加工がほどこされたLE(エンボス)を採用。
sofa【GF】2.5P
size:W1950/D900/H800/SH400
cover fabric:LE-NMD(ニューマッド)[本革]
脚:脚:チェリー
別注sofa【HOM】ワンアーム3P
size:W920/D2200/H800/SH400
cover fabric:本革ハイグレード別注色
脚:アルミ(黒)
sofa【HOM】アームレス2P
size:W1620/D920/H800/SH400
cover fabric:レザーハイグレード別注色
脚:アルミ(黒)
✔汚れを落としやすいシンセティックレザー
人工の素材、シンセティックレザー。主に塩化ビニールやポリウレタン樹脂が含まれたものが多いことから、水や汚れにも強く、短期的には変色もしにくい素材。汚れが付いても中性洗剤で拭き取れば落ちるので、手入れも簡単です。また最近では色のバリュエーションも豊富。天然皮革にはない色を楽しむことができます。比較的安価で革の風合いが楽しめる上に、汚れの落としやすさから、小さいお子様やペットがいる方が「汚れを落としやすい」という理由から選ばれている傾向です。強度に関しては本革以上に品質のバラつきが大きく「ピンキリ」のため、見極めが必要になってきます。
メリット
・お手入れがしやすい
・本革と比べてカラーが豊富
・本革と比べて費用を抑えられる
デメリット
・夏はべたつき、冬は冷たい
・高級感に欠ける
・経年劣化する
・本革に比べ強度は弱い
※注意点
本皮やジーンズ等の染料を使用している異質の素材と接触させると、色移りが生じることがあります。
大型犬と一緒にソファに座るためシンセティックレザーを採用。
sofa【TB-M】3Pシングルアーム
size:W1950/D930/H750/SH420
cover fabric:オールマイティL-8674(ブラウン)[Atype]
脚:ステンレス脚(黒メッキ)
※座面はオールウレタン柔らかめに変更
中型犬3匹とお子様一緒にソファに座るためシンセティックレザーを採用。
sofa【EF】2.5P
size:W1950/D930/H750/SH420
cover fabric:オールマイティL-8674(ブラウン)[A-type]
脚:ステンレス脚(黒メッキ)
POINT.2 ファブリックの場合は撥水加工を検討する
トレスではご注文時ソファカバーにパールトーン(撥水)加工をおつけすることができます。繊維の1本1本の深部まで薬品を浸透させる特殊浸透加工で高い撥水効果を発揮。 お食事中に飲み物や水などをこぼしてしまった時など、水に関するものはすべて水玉になり転がり落ちていく効果があります。
POINT.3 ソファ使用前にプロテクターで表面をコーティングする
革製品であれば「レザープロテクションクリーム」を塗ることによって、革表面に保護膜を作り、汚れをつきにくく、また付いた場合も、取りやすくします。布製品であれば「テキスタイルプロテクター」をソファ表面に吹きかけておくことで、油汚れや水性の汚れ等を付き難く、取りやすい状態にしてくれます。また、汗や皮脂等もしみ込みにくくなりますので、繊維を痛める事を軽減できます。
撥水効果のあるスプレーは、ソファの表面がしっとりする程度を目安にしましょう。かけすぎると、素材に浸透しきれなかったスプレーの成分が表面で乾いてしまい、シミの原因になります。
POINT.4 カバーをかぶせる(全種類)
汗や皮脂の多い夏はブランケット(夏はスローケット)をシートクッションに軽くかぶせて汚れを防止する方法もあります。夏のじめっとした季節は厚手のタイプではなくコットン素材など、さらっとした肌触りのものがおすすめ。エアコンで体が冷えやすいので、スローケットを活用することで夏のエアコン対策にも役立ちます。また小さなお子様や愛犬、愛猫と生活されている方は、軽く敷いておくと、ちょっとした汚れ対策にもなります。サイズを確認して、ソファにあうものを選びましょう。
POINT.5 夏があけたらメンテナンスを
張地を長く使うためにも、暑さが落ち着いた頃に一度カバーをチェックしましょう。特に直接肌が触れるシートクッション、バッククッションは夏の間に汗や皮脂がついてしまいやすい部分です。
トレスソファを使い始めてから、一度もカバーを外したことがない、
なんて方はいませんか?
張地は梅雨のジメジメ時期に汚れがたまりやすい場所。
梅雨明けをタイミングにメンテナンスをしてください。
ソファ専門店トレスでは
お客様お一人お一人のご要望に合わせてソファや
ソファ周りの商品をお作りいたします。
是非一度
ソファ専門店トレスザソファテーラーでご体感下さい。
TRES THE SOFA TAILOR kyoto
京都府京都市中京区中白山町268-1
プラウド京都麩屋町御池1F
TEL 075-231-3511
営業時間 11:00~19:00
定休日:水曜日