産地でこんなに違うんです

  • 金沢店

 

TRESのソファを製作するにあたり

本当に良いものを使うために、様々な素材を試してきました。

フレームの木材や、クッションに使用しているウレタンやフェザーは

そのように厳選して今の規格にたどり着きました。

 

試してきた中でも、10年以上前に試作したポーランド産のフェザーは今でも工場で

保管しており、ピロークッションとして再利用して使おうと検討を進めています。

 

 

 

TRESのピロークッションの定番サイズは450角。

使用されているハンガリー産マザーグースのフェザー量は1050gです。

 

 

TRES以外で450角ピロークッションに1kg以上のフェザーを使用していることは

ほとんどありません。

500g~800gと表記されているものが多いのではないでしょうか。

 

まるで、空気のように軽いフェザー。

それが1kg(牛乳パック1本分)も入っているのですから、

小さなクッションでもしっかり身体を支えてくれます。

 

ソファの座クッション、背クッションのフェザーバッグには

快適さが感じられる最適な量のフェザーが使われています。

例えば、sofa【X】には一番多くフェザーが使用されており、3P(w2100)1台で

およそ13kgです。

 

 

身近なものでいうと、ここ数年人気のダウンにも同じことが言えます。

保温するために最適なフェザーの量を調整し、

ベストな着心地や暖かさを感じられるようにつくられているのです。

 

 

フェザーは性質上、

入れすぎてしまうとストロークが感じられなくなり、ミシっとした詰まりを感じます。

再利用して製作するにあたり、比較してみました。

 

左がポーランド産、右がハンガリー産のフェザーヌードです。

 

見た感じだけでは、ほとんど違いがわかりません。

ちなみに、フェザーそのものもプロでなければ見分けられないほどの違いだそうです。

 

 

ハンガリー産はふっくらとした沈み込みと、手で押さえた跡の復元力が抜群です。

 

写真は力をかけた後すぐの状態なのですが、ほぼ力をかける前と変わりません。

 

 

対してポーランド産のフェザーヌードはどうでしょうか。

実際にストロークを試してみます。

 

 

先述したように、ポーランド産のフェザー1050gではぎゅっとつまったような感じがあります。

 

 

おさえた後の復元はゆっくり、じわっと、写真のところでとまりました。

手で押さえたあともくっきり見えます。

ということは、1050gが適正量ではないということが考えられます。

 

 

そこで、ポーランド産のフェザー量を1000g、950gと

量を調整したもので確認してみることに。

 

 

少し量を減らしたくらいで、そんなに変わらないだろうと思いませんか?

 

 

写真だと伝わりにくいかもしれませんが、

思わず「わっ、全然違う!」と、思わず声が漏れるほどボフっと感じられたのです。

50gあなどるべからず。

 

 

量を減らすことでフェザー同士の間にすき間ができ、動きが生まれます。

それがフェザー特融の質感を生み出すと分かっていても、数十グラムでこんなに違うとは、

まったく思いませんでした。

 

とさらに50g減らしたものはもっと柔らかく、クッションの形状も

ふっくらとボリュームを感じる仕上りになっていました。

 

 

 

 

ポーランド産のフェザーは1050gではなく、950gが最適な量であることが

今回のことで実証されたということです。

そしてハンガリー産フェザーは、

沢山の量のフェザーを吹き込んでも、上質なフェザー感と復元力を維持できるということを

改めて感じられました。

産地が違うだけでこんなに違いがあるのです。

 

このようにして、TRESのソファは常に一番良い素材を厳選し、

最高のすわり心地が感じられる製品をお客様にお届けしています。

 

 

 

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