ソファを深く知るために
- 金沢店
お客様に接客をしながら、
当たり前のように使っている言葉があります。
・ソファ
・カウチ
・オットマン
・ファブリック 等
入社間もない私は、ふと、これらがどうしてそう呼ばれるようになったのか気になりました。
何気なく使っている言葉は、改めて考える機会というのはそう多くは無いように思います。
これを機会に知りたいと思い色々調べてみて、それぞれ語源や歴史があることを知りました。
知っていることもあるかもしれませんが、
ご紹介したいと思います。
①ソファ
毎日見て、座って、一番身近に感じるものです。
その語源は、イギリスでもよく使われている
アラビア語の「ṣuffah(サファー)」に由来します。
中東の砂漠において、移動するのに必要不可欠なものは、ラクダでした。
ラクダにのって移動するには、
長時間座っているとおしりが痛くなってしまいます。
そうならないように敷いていた「settee(セッティー)」が
そもそものソファのはじまりと言われています。
それが普段の生活の中で使用されるようになり、
現在の長椅子の形をとるようになったのは18世紀のフランスです。
貴族や王族がくつろぎながら会話したり、
相手との距離を縮めながら、長く座っていられるように必要なものとして、
さまざまに形を変えて、現在よく目にするような
肘かけや背もたれがある形となったようです。
ソファが高級なものとして
今でも存在している理由はここにあるのだと思います。
②カウチ
足を伸ばしてくつろぐスタイルが人気のカウチ。
一般的なソファと同様に背もたれに体を預けた状態で横にはひじ掛けがあり、
そのまま座面が前に長く伸びているものを指します。
背もたれのないデイベッドのようなものと区別し、カウチと呼ばれています。
語源は、北米を中心に用いられる、古フランス語で、
「couchier」:横たわるを意味する単語です。
これが「couche」:横たわるものと変化しました。
さらにその単語がイギリスに伝わり、
現在の「couch」という単語として使われています。
意味のとおり、
カウチは足を伸ばして、ゆったりとくつろげることを
目的としています。
同義語で「シェーズロング」や「ロングシート」と呼ばれることもあります。
よく、カウチって何ですかと
お客様から質問をいただくことがあるので
この知識は普段の接客にも活用できそうです。
③オットマン
英語で「Ottoman」といいます。
これは、オスマン帝国(オスマントルコ)の
英語名が由来とされています。
なぜそう呼ばれるようになったのか。
オスマントルコで使用されていた長椅子には
背もたれがついていませんでした。
これが18世紀にイギリスに伝わり、
オットマンと呼ばれるようになったとされています。
同義語で、単に「スツール」と呼ばれることもあります。
現在は、ソファとともに使用し、
脚を伸ばしてくつろいだり、テーブルとしても使うことができます。
④ファブリック
ソファやクッションのカバーに使う生地をファブリックと呼んでいます。
英語の「fabric」には「生地」という意味があります。
語源はラテン語の「fabrica」(ファブリカ)に由来し、
その意味は「作業場」や「工場」を意味します。
職人が作ったもの、とイメージすると
「fabric」が布や生地を意味する理由が分かりやすく感じますね。
特に、ファブリックは
ソファやチェアの張地だったり、
クッションやカーテンなどの布製品に使われる言葉のようです。
当店のソファは国産ですが、
そのベースとなっているのは海外の高級ブランドと比べても遜色のない、こだわりの素材です。
ファブリックは、上質なイタリア製のものを展開しています。
以上、良く使う言葉4つをピックアップして調べてみました。
関心したこともあれば、面白さもありました。
言葉の意味や歴史を知り、さらにソファを身近に感じることが出来たように思います。
是非、その良さやこだわりを
語源や歴史という視点からも感じてみて欲しいと思います。
TRES THE SOFA TAILOR kanazawa
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