TRESの魅力のひとつである豊富なイタリア製ファブリック
- 金沢店
TRESソファを製作している工場スタッフです。
時代を超えた人気定番である一方、流行におくれないように
旬のニューファブリックを追加、この両者のバランスをとる
という難題や、在庫金額やスペースによる制限に対して
どうやって生地選定をしているかというノウハウを説明します。
初めて生地選びの現場をご紹介します。
今回は7種類で16色選定しました。
6月頃から直営店に生地サンプルを展示できる予定です。
高価格帯 Gグレードを増やすということが目的で
Fグレードよりもう一つ見栄えのするサンプル限定で選びました。
方針がはっきりしているので選定はすんなり決定しました。
最終選定は道畑デザイナーが行うのですが、本社で事前に
生産サイドからいいのではないかと選別をしたものを
道畑デザイナーがいる青山店に送ります。
青山店に直接送付や持ち込まれるものもありますので、
道畑デザイナー選定後本社承認の場合もあります。
一般的にはファブリックを代表する色の大きなクオリティサンプルと
小さなカラーサンプルとユーロ表示の価格表がセットで送られてきます。
10種類程度のファブリックが送られてきます。色数で100色程度になります。
年に1回、イタリアの現在取引のあるメーカーから新作が出ると
生地サンプルが送られてきて、ラインナップへの追加に匹敵する
生地を選定して展示を開始します。
10社以上取引があるので10回程度選定を行うことになります。
新規のファブリックメーカーから送られてくる場合もあります。
現在 160種類、600色以上の国内最大のイタリア製椅子張り用生地を
在庫する弊社ですが、すべてこの選定により積み上げてきた生地在庫です。
期待したのに大外れの生地、大活躍してくれた生地、途中まで好調で
急に売れなくなった生地、最初はあまり人気のなかったもの、
続いているものや途中からブレークした生地など、すべての生地に歴史があり
思い入れがあります。
すべて自分たちで選んで大事にしてきた大好きな生地ばかりです。
ここ数年は上記の数量をキープしています。
増やしているのにトータル変わらないということは
減る要因もあるということです。
減る原因は以下の3つがメインです
① メーカー倒産(これが結構あります)
② メーカー廃番
③ 人気に陰りが出ての弊社による廃番
上記の必要となくなったものは処分するということが
旬の生地在庫をキープする大きな要因です。
決して奇をてらったものではなく、将来の定番を目指せるような
主力級と時代を捉えたほんの少しのわき役を配置し、
リタイアによる世代交代も常時行っていく。
これによりショップでは華やかな人気生地が
ソファを彩ることができるのではないかと考えています。