スタイリングレシピ vol.41　ゴールデンウィークは「インテリア計画」を

2021年今年も大型連休ゴールデンウイークがやってきました。
普段なら思い切って海外、国内旅行を楽しみますが
今年はお家で過ごす時間も多くなりそうです。

さて、今回はご自宅でいながら誰でも出来る
「インテリア計画」をご紹介します。
ゴールデンウイークを有意義な時間にするためにぜひ参考にしてください。

インテリアスタイルを決め、空間・家具を採寸する

インテリア計画を進めるために、
まず検討してほしいのが「テイスト」です。
テイストが決まると、家具や色なども絞り込めます。
雑誌やWEBでイメージに近い実例を集めて、
スクラップしたりフォルダにまとめたりしてみましょう。

次に空間の広さを把握しましょう。
部屋そのものの外周は図面からもわかりますが
実際に使えるスペースは壁の厚みなどにより図面とは多少異なります。

どこに梁（はり）や柱があり、どの程度のスペースがあるのか
確実に把握するにはやはり自分で計測することが大切です。

特にマンションは戸建てに比べて窓が少ない分
壁の面積が広く家具の配置を考えやすいのがメリット。

ただし梁の高さを1cmでも測り間違えると家具が置けなくなることも
ありますので注意してください。

次に手持ちの家具で今後も使いたいものの幅・高さの寸法を測りリスト化します。
引き出しの取っ手部分や脚の装飾部分などサイズに影響することがあるので
注意が必要です。

また家具を搬入できるかどうかもポイント。
詳細は→ソファスタイリングレシピvol.36からご確認ください。

計画を考えるときのポイント

■各部屋のサイズを把握する

[　新築分譲マンションの場合　]
まだ完成していない建物であれば、不動産会社から図面を取り寄せ計算します。
同じ広さ、間取りのモデルルームがあれば、
そこで実際に採寸させてもらってもいいでしょう。

[　中古分譲マンションの場合　]
すでに建物がありますから実際に採寸ができます。
間取りも含めてリフォームするなら、施工後の図面を
リフォーム会社からもらい、計算します。

[　賃貸マンションの場合　]
内覧時に採寸し、間取り図に書き込んでいきます。
図面がなければ方眼紙などに自分で描いたものを用意しましょう。

①照明の位置
②柱までの幅
③梁までの高さ
④⑤コンセントまでの高さと位置
⑥壁から窓までの幅
⑦窓幅　⑧窓の高さ
⑨造りつけ家具から窓までの高さ
⑩⑪⑫造りつけ家具の高さ・幅・奥行
⑬床幅
⑭⑮ドアの高さ・幅
⑯スイッチの高さと位置
⑰天井の高さ

出っ張り部分に注意して測りましょう。
家具や家電製品を計測するとき、気をつけたいのが金具や取っ手、接続端子部分の出っ張りです。本体は所定の場所に収まるサイズでも、実際に設置してみると金具部分がひっかかったり扉が全開しなかったりすることが珍しくありません。特に海外製の家具はサイズが大きいため注意してくださいね。

■家具のサイズを把握する

[　失敗しない測り方　]
①採寸はメタルメジャーで
測る道具は曲がらず、まっすぐ測れる「メタルメジャー」がおすすめ。
5mぐらいの長さが目安です。

②2人以上で測る
2人以上で測るとメジャーのズレが防ぎやすくなり、
より正確に測れます。

③2カ所以上測る
壁の長さ、梁までの高さなど重要な場所は少し場所をずらして
2カ所以上測ること。
壁や床の中央ではなく端に沿って測るとズレにくいです。

→ソファご購入前に

■家具配置図をつくる

部屋の間取り図に合わせて、図面上に家具を配置してみましょう。
間取り図は方眼紙などに自分で描くこともできますが
役立つアプリやサービスなどもあります。
実際に家具を置いたイメージを思い浮かべ
動線を意識して配置します。→より快適になる選び方

[　間取図　]

[　家具配置図　]

家具の設置スペースの考え方

■ソファは思った以上にスペースが必要
ソファは以外に奥行があり、置いてみると予想以上に存在感が大きくなりがちです。
さらにリビングテーブルを置くとソファとテーブルの間に足を伸ばす
スペースを確保しなければなりません。
また近くに室内ドアがある場合、たとえ1cmでも干渉すると
ドアが開閉できなくなるため、配置スペースに余裕が必要です。