こちらが20年間使用されたソファです。
大事に使っていただいたのか、くたびれてはいましたが元気な姿で戻ってきました。うれしくて涙がでます。
創業から2年目、現在の品質と比べるとフェザーもウレタン密度も隔世の感があります。それでも、一生モノのソファを作るのだと、当時一番良いものを使って工夫をして製作したものです。
木フレームは自社手作りです。現在は国内一流メーカーに作っていただいていますが、バーチかメイプルを仕入れて自社で頑張って作っていました。
ソファのクッション交換のお問い合わせをいただいた時、「メンテナンスすれば、もう20年は十分使えますよ」と工場に戻してのフルリペアを勧めたところ、「そんなに生きられません」と冗談で返していただいたお客様。気持ちよくメンテナンスを承諾いただきました。全力で最新スペックでの完全新作化を行いました。
実際に行ったメンテナンスの内容です。
①木フレームからすべてのパーツを外し、フレームの研磨と補修を行いたっぷりのオイルでの仕上げ
②ウェービングテープを張ってある座枠は新品に交換
③座、背クッションのウレタンとフェザーバッグは新品に交換(現在のマザーグースフェザーと超高密度ウレタンを使用)
④カバーは全て新品に交換
⑤最新のヌークピロークッションをサービスで追加
すわり心地は現在の仕様のすこし硬めの仕上りに、見た目も完全に新作に戻りました。
ソファが20年過ごした場所に戻った後で、お客様から「満足の仕上りです。また長く使いたいと思います」と、嬉しいお言葉をいただきました。
がんばってリペアしましたので、がんばってもう20年はすわってください。