スタイリングレシピ vol.141 ソファを置いても部屋を広く見せる裏技④
- 京都店
ソファを置いても部屋を広く見せる裏技④
フォーカルポイントをとりいれる
じっくりとサイズ感やデザインを考慮して選ばれたソファはリビングにおさめると、それだけで部屋らしくなりますが、さらにクッション、アート、照明の位置を調整。よりメリハリのある空間に感じられるようになります。何をしたかというと「見せ場=フォーカルポイント」づくりです。人の視線を集中するポイントをあえてつくることで部屋をより魅力的に、広く見せることができます。今回はその方法をご紹介します。
フォーカルポイントについて
フォーカルポイントとは、お部屋の中では目を引く中心点のこと。無意識に視線が向くように、あえて作ることになります。例えば日本では古くから和室に取り入れられている床の間。掛け軸や生け花を飾ることで、部屋に入ったときに最初に目がいく「注目の的」になるというものです。欧米では暖炉が同じ要素。火を入れることで、より強調された存在感を放つ暖房器具ですが部屋の「奥」や「中心」に位置することで、その家の歴史や格式を象徴しています。現代ではビルトインタイプのバイオエタノール暖炉、またスペースを活かした薪ストーブなど温かいだけでなく空間のアイキャッチになります。

「フォーカル」は英語の「focal」に由来し、「焦点の」「中心となる」「注目すべき」という意味。普段の生活では、駅構内や商業ビルで行動を促すために活用されるサインもフォーカルポイントの効果をとりいれられた方法のひとつですが、住まいではメリハリをつくり広くみせる効果としても有効です。ただ物を置く、飾るだけにならないように、意図的に見せるというものです。
focal point:ソファ
ソファは面積比も大きくリビングではメイン。そのため「フォーカルポイント」としての位置づけにする場合、入り口から最も遠い部屋の奥に配置するのが効果的です。例えばL字型のソファを配置する場合はカウチソファを入口に近い位置にするのではなく、入口から離れた場所に。(①と②を比較)Vol.3でご紹介した窓際に配置することと同じ理屈ですが、そうすることで視線が自然と奥に誘導され、部屋に奥行きが生まれて広く感じられます。
①入口から手前にカウチソファを組み合わせた場合

②入口から奥にカウチソファを組み合わせた場合

③入口から奥に1Pを配置した場合

3P+1Pの場合を組み合わせてL字型に配置する場合も、入口から一番奥に1Pを配置することで、視線は奥から外側へ向けられます。
④入口から奥に3Pを配置した場合

またソファを壁面に沿わせる場合は、ソファだけではすっきりとしすぎてしまう場合もあるため、背面となる壁にアートやオブジェ、ファブリックパネルを飾ります。そうすることで視線をより奥(ソファ側)に誘導、メリハリを感じられます。
focal point:クッション
クッションのフォーカルポイントを意識した配置、色使いをマスターすることで、見た目も随分変わります。
キーワードは「手前と奥」。
ぜひお試しください。

ソファに合わせるクッションも同じ理屈です。入口から見て、奥に配置することで視線が誘導され奥行感感じることができます。


クッションの色で奥行きを出したい場合は、奥に明るく淡い色(後退色)、手前に濃く鮮やかな色(進出色)のクッションを配置することで、視覚的に奥行きを強調し、空間を広く見せることができます。
sofa & focal point

sofa【GRVA】+focal point(クッション・観葉植物)
sofa【GRVA】に付属されたSクッション。上品なグレーとクールなブルーは華麗にマッチする相性のいいカラー。グレーベースにクッションをブルーに。軽やかでニュアンスたっぷりなベースカラーのおかげで、ブルーの爽やかさが最大限際立ちます。また落着きのあるグリーンと丸みをおびた葉っぱがやわらかさを加える植栽をコーナーに。奥行きを感じて部屋が広く、天井が高く見えます。

sofa【EE】+focal point(カウチソファ・丸柱)
リビングの窓際にこのように柱を立てると、部屋全体を引き締めて複数の場所を輪郭づけてみせてくれる存在。丸柱は柔らかな輪郭と回遊性を感じさせてくれます。そして合わせたsofa【EF】カウチセットのカウチソファは柱と同様のポジションに。奥行感になるポイントを重ねて表現されたスタイルです。

sofa【LA】+focal point(カウチソファ・クッション・ブラケットライト)
リビングルームのコーナーにカウチセットを合わせたスタイル。壁面上部を間接照明(ブラケットライト)で照らし視線を集中。ソファ背面の壁面が目を引き、さらにブラックのクッションを合わせることでソフトな色合いのソファを引き締めます。

sofa【GRVA】+focal point(小物・クッション・観葉植物)
L字型の配置。手前のセンターテーブルからクッション、観葉植物へ、段階をつけて奥を意識した配置です。手前には低めの小物、奥に向かって少し高めの小物を配置すると、空間が広く感じられます。色のトーンを統一しつつ、明暗の差をつけることでも立体感を感じます。配置の順番、サイズ、色味、3つのテクニックを組み合わせたバランスの良い仕上がりです。
この記事を参考に、あなたのソファスタイルを充実してみましょう。
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お好みのソファ、座り心地を是非ご体感ください。
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TRES THE SOFA TAILOR kyoto
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