旅のインスピレーション3_グラナダ

こんにちは。TRES京都店の旅好きのスタッフです。

先日は、ベトナムの一都市からインスピレーションを受けたインテリアをご紹介しました。
様々な交易により、文化が混ざり合った地域でしたね。
本日は、同じように文化が溶け合った街であるグラナダの景色から、インテリアのインスピレーションをご紹介いたします。

■グラナダの思い出

マドリードのバスターミナルを出発してから5時間弱。
スペインは、オリーブの生産量世界一の国。
永遠に終わらないのではないかと思われた、広大なオリーブ畑の景色は、徐々に街らしい風景へと変わっていきました。

スペインはヨーロッパ最大のオレンジの生産国でもあり、
街中には、それを誇るかのように、街路樹にオレンジが取り入れられています。
カフェでは搾りたてのオレンジジュースを手軽に飲むことができますが、それが甘いか酸っぱいかはその日の運次第。

イベリア半島南部の町、グラナダは、かつてイスラム教徒の王国があった土地。
彼らが築いた壮麗なイスラム建築は、今もなお保護されて残っています。
それは、その後この地を征服したキリスト教徒たちさえも魅了したほど。
町は、アラブ風の建物と、カトリック風の建物が混在して、とてもエキゾチックな雰囲気です。

ここ、グラナダには、イベリア半島一美しいと言われる城、アルハンブラ宮殿があります。
気温が40度を超えても、そこにはさわやかな風が吹き、バラやブーゲンビリアが咲き乱れる庭園には、涼やかな音を奏でる噴水が配されています。

宮殿を飾るのは、植物、幾何学模様、アラビア語で紡がれた聖典や詩の言葉。
言葉を失うほどの、緻密な彫刻を施された、アラベスクのタイル。
夢のような情報量の渦に、自分が消えてしまいそうな感覚になります。

装飾はいたるところに腐食や崩落があり、その姿はこの宮殿を支配したアラブやカトリックの王たちが見た姿とは、比べ物にもならない姿であろうにも関わらず、残された姿は、今もなお、旅人を栄華の世界に誘います。

領地拡大に各地で戦端が開かれたスペインで、一時期この王宮は住む人を失い、忘れ去られます。
その後、アメリカ人の作家がつかの間滞在し、その壮麗さを詩的に讃えた物語が、欧米諸国にこの王宮へのあこがれを掻き立てました。
そんな情緒あるノスタルジーから、住まいのインスピレーションを受けられそうですね。

■グラナダイメージファブリック

■アンダルシアイメージインテリア
グラナダのあるアンダルシア地方は、スペインの南部にあり、アルハンブラ宮殿以外にも、イスラム教徒の残した史跡がたくさんあります。中には、キリスト教の教会として再利用されている建物もあります。
強い日差しを受ける地域のため、その光を遮る工夫があり、パティオと呼ばれる中庭があるのが民家の特徴です。
パティオには井戸や噴水が設けられたり、涼し気な植物を配したりして、快適に過ごす工夫がされています。
また、おしゃれなタイル使いがうまいのもこの地域の特徴。
床や壁に配するだけではなく、階段や棚の扉等、住まいの至る場所で活用されています。

そんな涼を感じる憩いのリビングにおすすめのソファが、sofa 【TRES-L】
上がり込んで脚をのばして、ゆったりとくつろぎの時間を過ごすことができます。
広くシンプルなラインをもったボディは、柔らかな照明や、優しく影を落とす観葉植物とも相性抜群です。
お気に入りのタオルケットで、まどろみのシエスタをお過ごしください。