スタイリングレシピ vol.129 明かりについて④【照明の選び方】
- 京都店
明かりについて④〈照明の選び方〉
照明は大正、昭和から平成、令和の現代、間取りとライフスタイルの変化に伴い、一室一灯から一室多灯の時代に進みました。機能も開発され、自然光で感じられた温度感を照明で再現するまでに。明るさだけでなく空間の雰囲気を演出し気分すら左右してしまう、生活にかかせない存在です。その効果は商業施設からホテル、病院から学校など学びの場まで、人工的に作られた照明は、これからもその効果を存分に発揮します。
ところで、今日主流となっている照明は使いこなせていますか?きっとこだわりのある方から、よく知らないけどオシャレなライトだから付けています。なんて方もいますよね。実は、家庭用の照明には大きく分けて8種類ものバリエーションがあります。そこで今回は、住まいを通して照明の種類に基本的なこと、ソファに合わせる照明選びのコツをご紹介します。
照明の基礎知識
まず照明は一灯で室内を照らす一室一灯と「全般照明」に「局部照明」を合わせた一室多灯の合わせ方があります。「全般照明」は、室内を一様の明るさにする照明のことで、シーリングライトや、シャンデリアなどが含まれます。「部分照明」は特定の範囲を照らす、フロアスタンド、テーブルスタンド、スポットライト、フットライト、ブラケットのことです。また両方に使えるものとして、ペンダントライト、ダウンライトが挙げられます。現在ではこれら照明を全体と部分に使い分けるようになりました。もし現在のお住まいがダウンライトのみ、シーリング一灯とシンプルな室内なら、もう一灯加えてみてはいかがでしょうか。
全般照明
部屋全体を均等な明るさが得られる照明方式はそこで過ごす人と空間に安心感を与えます。一方で長時間在室していると退屈するような雰囲気になってしまうことも。インテリアに美しさ与えるなどの工夫が必要です。
部分(局部)照明
部分照明は特定の狭い範囲を明るく強調する照明方式。身近なものでは勉強の時に側に置かれたスタンドライトやソファの側のフロアライトも同じ方式です。ただしいくら薄暗い雰囲気が落ち着くといっても部分照明だけでは目に過度のストレスを与えることもあるので全般照明との併用がおすすめです。
①シーリングライト:全般照明
シーリングライトは天井に直接取り付ける照明器具。部屋全体を明るく照らすことを目的として使用する場合が多く、また部屋の大きさに応じて器具のサイズや明るさを選ぶことができるます。ここ2000年以降、厚みもぐっと薄型に。デザインもインテリアに馴染みやすく、すっきりとしています。形状は丸型、正方形、変形タイプまで。最近ではシェードも随分軽量化しています。ほとんどの場合は工具無、直接のネジ止めなどで天井面を傷つけることなく一般の人でも簡単に設置できます。
②ペンダントライト:全般照明+部分照明
コードやワイヤー、チェーンなどで天井から吊り下げ、光を上下にまんべんなく照らしてくれる照明です。シェード(ランプを覆う笠)の素材はファブリックから和紙、ガラス、樹脂まで様々。ランプの光が直接目に入らない、柔らかい光を感じられるのが特徴です。吹き抜けや食卓の上の天井に設置するなどアクセントとしても◎。シェードのサイズは食卓の場合はテーブルの大きさ、リビングでは部屋の広さを慮して選択します。ペンダントライトは電気工事不要な簡易取付タイプ、ダクトレール取付タイプが一般的ですが、中には直接天井に取り付けるタイプもあるため、必ず確認してください。
③シャンデリア:全般照明
天井に取り付けられるシャンデリア。装飾の豪華さ、光が奏でる美しさの両面を楽しむことができます。形態は吊り下げタイプから直付タイプまで。中世ヨーロッパから用いられた歴史の名残は現在でも親しまれています。テイストはアンティークからヨーロピアン調のものまで。現代ではスワロフスキーやジルコニアが用いられたタイプまで。デザインは現代的なモダンインテリアにも合わせやすいシンプルなデザインも多く出回っています。重量のあるタイプは電気配線を屋内配線に電気的に接続することと、照明器具が落ちないように天井にビスや専用の固定金具を用いて照明器具を固定する必要があります。
④スポットライト:部分照明
空間の一部など、特定の箇所を照らしたい場合に用いるのがスポットライトです。ダクトレール用から床置き、クリップタイプまで形状、サイズ、色も種類は豊富。空間を照らすためだけでなく、コーナーやベッドサイド、観葉植物、アートまで“明かりがほしい”ポイントを狙うことができるのも嬉しいですね。
⑤フロアライト:部分照明
フロアライト(スタンドライト)は床に置くタイプの照明。ソファサイドやコーナーに置かれることが多く、柔らかな明かりが間接照明となります。空間に奥行きを与え、お部屋の雰囲気を演出。ライトを覆い隠したシェード型からライトがオープンになったもの、光の角度を調整できるものまで種類は様々。ソファや空間に新しい魅力を加えることができます。
⑥ポータブルランプ:部分照明
必要な場所に明かりを照らすことができるポータブルランプ。テーブルランプがコードレスになったタイプの照明です。サイズは手の平におさまるものから両手で持ち運び可能な大きさまで。充電することで、リビングルームからバルコニー、ベッドルームまでフレキシブルに活用。暖かい季節は外に持ち出してアウトドアで楽しむことができる新時代の照明です。
⑦ブラケットライト:部分照明
壁や柱などに取り付ける照明です。壁付けのため、サイズは比較的小さなタイプが多く、光も全周、上下、左右、など壁を照らすことで、廊下や階段に明かりで誘導したり、空間のアクセントとして合わせられることが多い照明です。
⑧ダウンライト:全般照明+部分照明
天井のくぼみに埋め込んで取り付けられたライトをダウンライトといいます。元々商業施設からはじまり最近では住宅にもとりいれられるように。天井をダウンライトだけですっきりとした仕上がりにすることができます。シェードが無い分お掃除や電球の交換もしやすく、スイッチやリモコンから調光ができるタイプなど機能面も充実しています。ただし後からダウンライトを設置する際にはリフォームが必要なケースもあるため、注意が必要です。
電球の種類
照明方式と合わせて電球についても知っておくと便利です。普段よく目にする電球は、大きく分けて4種類。「白熱灯」「電球形蛍光灯」「LED電球」「直管蛍光灯」とありますが、ここでは「LED電球」についてご紹介します。
◎LED電球の特徴
LED電球は省エネだけでなく①虫がよりづらい②熱くなりにくいという特徴もあります。①虫がよりずらいというのは光の波長に紫外線がほとんど含まれていないから。そのため照明器具の手入れや掃除も楽になります。②の電球の熱さは勉強の際にデスクに置かれたライト(白熱電球)の光を熱く感じたという経験はありませんか?LED電球は本体こそ熱くなるものの、発せられる光はほとんど熱くならないので、暑い夏も快適に使えます。
◎LED電球口金のサイズ
今まで使用していた電球をLED電球に交換する際は口金のサイズを確認しましょう。「口金が器具に合わなくて取り付けられなかった! 」なんてことはありませんか?一般的にはE26、小型電球はE17になります。パッケージを確認してから購入しましょう。
◎LED照明の明るさは?
実はLED電球の明るさを示す単位はルーメン(lm)になります。なぜかというと省エネ=消費電力が少ないLEDではワット数は低いため明るさの目安にならないからです。ですがこれまでは(W)ワットが一般的。いきなりルーメンを目安に判断もしずらいですよね。LEDではパッケージに40形、60形と書かれています。「40形(W)相当の明るさ」という意味になります。
◎照明の取付方法
照明を選ぶ際は取付方法も忘れずに確認しましょう。天井に下の配線器具に取り付けられるタイプと、電源工事が必要なタイプに分かれます。尚、商品仕様欄に「取付工事に伴う配線工事は必ず電器店、工事店にご依頼ください」と記載のある商品については、配線器具がついていても電気工事が必要となります。
引っ掛シーリングとは?
天井に照明を取り付ける場合、画像のような土台が天井に付けられているか確認しましょう。土台のことを引っ掛けシーリングといいます。形状は、角形や丸形などがあり、多少見え方や高さは個で異なりますが、機能としては、ほとんど変わりません。比較的軽量な照明はこのタイプが多く耐荷重5kg迄がこの方法となります。
引っ掛ローゼットとは?
左右にハンガーが付けらえた土台をローゼットといいます。こちらはシーリングやシャンデリアなど耐荷重が5kg以上の照明は左右のハンガーにネジで固定し取り付けられます。
画像のようにスライド式のダクトレールで位置を調整する方法もあります。また、あまりおすすめはできませんが、配線がない位置に移動する場合有効なのがジャンピングといわれる手法です。これは、下ろしたい位置の天井にフックなどを打ち込み、ローゼット位置から引っ張ってくる手法。ただし天井に穴を開けることになるので、少しハードルは上がります。
◎光の色の種類
光の色は通常、電球色、温白色、白色、昼白色、昼光色の計5種類があります。部屋により色を調整しますがリビングの場合「電球色」か「昼白色」のどちらかが一般的でしょうか。また照明の色により画像のようにエレメントの見え方が変わります。
・電球色(でんきゅうしょく)
「電球色」は暖色系でオレンジっぽく、温かみのある色味です。比較的明るさを抑えた落ち着きのある色で、目も疲れにくいことが特徴です。そのためリラックスするためのリビングにはぴったり。ですが黄色味がかった色合いは細かい作業や集中を要すること、色の正確性を求められることをするには若干不向きともいえます。
・昼白色(ちゅうはくしょく)
「昼白色」は太陽光に一番近い色、爽やかでいきいきとした自然な色味です。外の光で見た時との差が一番少ないため、例えば洋服の色合わせやメイクをする場所としても向いています。汎用性の高い光の色です。
◎照明を選ぶ
今ではインターネットでライトを見ながら購入することもできますが、やはり一度は家具屋さんや雑貨屋、専門メーカーのショールームに行って、実際に確認しながら選ぶことをおすすめします。またご自宅でじっくりと選びたい時はデジタルカタログやカタログ冊子を取り寄せてみてもいいですね。
海外製品取り扱いメーカー
YAMAGIWA(ヤマギワ)・LUMINABELLA(ルミナベッラ)他
国内製品メーカー
パナソニック・遠藤照明・大光電気・コイズミ照明他
ソファに照明を合わせるために
ソファ照明を合わせやすいのはフロアライトとペンダントライトです。フロアライトは床に直接置くタイプ。デザイン性が高くインテリアとしての役割も果たすため、機能性から部屋の雰囲気作りに大いに貢献してくれる照明です。ペンダントライトは天井からぶら下げるライト。ダイニングテーブルの上にレイアウトされるイメージが先行しますがリビングにも問題なくマッチ。特に広々としたリビングではデザイン性だけでなく高低差をつけることで空間にリズム感が加わります。
《ソファに合わせるフロアライト》
◎使用目的を確認
フロアライトって意外と使用されていない方も多いですよね。ただ置けばいいというものではなく、ここでは“目的”をもって選ばれることをおすすめします。フロアライトはスポットを照らすために使うのか、補助的に部屋の明暗をコントロールするためなのか。ある程度、使う場所、シーンをイメージできているとデザインや機能の違いもより具体的に選ぶことができます。またフロアライトは壁に光を当てることで部屋を広く見せる効果もあり、4畳半や6畳などの狭い部屋に設置しても圧迫感を感じにくくなります。そのため選ばれる際はぜひデザインだけでなく“光の方向”と“光の印象”を確認しながら選んでみてください。
◎光の向きや広がりをみる
例えばソファで読書をするなら光を下向きに照らすタイプがおすすめ。シェードの角度や向き、調光の可否を確認しましょう。部分的にライトアップすることで雰囲気を出すことができます。
◎メンテナンスについても確認
アンティークや海外製品でたまにあることですが、できれば製品について問い合わせ先が明確な物を選びましょう。またお手入れの仕方をチェックして大切に使うことで色褪せずに長く愛用することもできます。
◎フロアライトの形状
シェード型
一番よく目にすることが多いのが「シェード型」です。シェードから漏れる光が落ち着いた雰囲気を演出してくれるので、お部屋の雰囲気を高めたい方におすすめです。お部屋の角に置けば、空間を広く見せてくれる効果も期待できます。シェード型は、シェードの素材や柄のバリエーションが豊富なのも嬉しいポイント。布製のシェードなら柔らかい雰囲気、真鍮のシェードならレトロな雰囲気を演出できます。眩しさがカバーされているため、そこそこ光量がある電球を取り付けても大丈夫です。
シェード型(アーチタイプ)
長く伸びるポールが、美しいアーチを描くフロアライト。ソファの斜め後ろ側から、横側に設置。空間に描かれるラインはシンプルなソファに躍動感を加え 、圧倒的な存在感が魅力ある空間をつくります。 真上から照らされる柔らかな光。ドラマティックでオシャレなスタイル作りにも最適です。
トーチ型
笠の上部が開いているタイプである「トーチ型」。トーチ型のフロアランプは、光が上方向に広がるのが一番の特徴です。天井の高さを強調できるので、お部屋を広く見せる効果が期待できるランプを取り入れたい方にぴったり。トーチ型のフロアランプは、手元や足元に直接光が当たらない点も魅力的なポイント。眩しく感じにくいため、ゆったりとくつろぎたい部屋に取り入れるといいでしょう。なお、単体だと少し光が弱いので、テーブルライトやリーリングライトと組み合わせるのもおすすめです。
グローブ型
電球全体がカバーで覆われている「グローブ型」。グローブ型のフロアランプは、電球の光が直接視界に入らないようになっています。空間をほんのり照らしてくれるので、ゆったりとくつろぎたいリビングや寝室などの照明にぴったりです。グローブ型のフロアランプは、円柱状やキューブ状など、デザイン性に優れたものが多いのも魅力。一部にピンポイントで光を当てる、作業用照明としての用途に向いている照明です。お部屋の雰囲気を高めてくれるのはもちろん、点灯していない状態でもオブジェとしても楽しめるので、お部屋の雰囲気をガラッと変えたい方は導入を検討するといいでしょう。
スポットライト型
スタンドの角度を自由に調節できる「スポットライト型」。スポットライト型のフロアランプは、テレビの背面やデスクの上など、特定の場所を明るく照らすことができます。光の向きを変えられるので、枕元だけ照らしたり読書中の手元だけ照らしたりすることもできます。光を1点に集められる特性を利用して、壁に掛けたアートや観賞植物を照らすのもおすすめ。スポットライト型のフロアランプで観葉植物を後ろから照らすと、葉や幹の間から溢れる優しい光がお部屋を幻想的な空間にしてくれます。
《ソファに合わせるペンダントライト》
ソファにペンダントライトを合わせる場合、サイズ感と位置がポイントになります。
大きめのライトをセンターに一灯合わせる
横幅2,000mm程度までなら、中央に大きめのライトを1灯使いするのがおすすめ。吊り下げる位置は、床からの高さが1600~1700mmが目安。シェードが大きめなので、立ち上がった場合の頭の位置も考慮に入れましょう。ライトをセンターに合わせることで安心感も加わります。
同じシリーズのサイズ、色を変えてリズム感を
横幅2,000以上のソファに合わせるなら同じシリーズから大きさやデザイン、サイズの異なるものを合わせると、空間に奥行やリズム感が加わります。特に画像のようにシェード無のタイプでは重ね付けすることでシャンデリアのような雰囲気を演出。一灯から2灯、3灯と少しずつ合わせていくのも変化を楽しめます。
アシンメトリー(左右非対称)効果で遊び心を
両肘のついたシンメトリー(左右対称)なソファにライトを合わせる場合、あえてライトを左右どちらかにずらすことでアクセントになり視線の抜け感を上手く活用することができます。中心をずらすことで空間に動きが出ます。さらに色やフォルムにも遊び心も加わります。この順番を守りながら、全体のバランスを整えていくことで、一気にセンスアップ。片肘(ワンアーム)の場合は肘側にライトを調整するとさらに抜け感を強調できます。
桜の開花宣言が続々とニュースで流れる中で、今回は淡いピンクファブリックを使ったコーディネート。ピンクのイメージは可愛らしい、キュートな印象をもたれているかもしれませんが、柔らかく上品で幸福感、安心感、高揚感を感じられるカラー。ピンクを上手く使いこなすことで、オシャレでニュアンスたっぷりな空間に。またベージュ系からホワイト系のフローリングやホワイトクロスとも馴染みやすい一面も。黄色味がかったピンク、ベージュに近いピンク、青味よりのピンク。ソファだけでなくラグやカーテンでグラデーションをつくるように重ねても◎。またフロアライトをアクセントにコンソールなどアートや小物には洗練のホワイトを差し色に。ソファ、カーテン、アートのシンメトリーをベースにアシンメトリーでバランスをあえてくずすと楽しい雰囲気にしてくれます。
coordinate sofa:〈X〉&〈T〉
curtain:両開バランスタイプ
furniture:コンソールテーブル
light:フロアライト(アーチタイプ)、デスクライト
accessories:アート、観葉植物
TRES PINK FABRIC
10238-WP(ウォームピンク)[C-type]・GOL-PK(ピンク)[D-type]・PLN-PP(ペールピンク)[D-type]・KMP-PK(ピンク)[E-type]
MAN-PK(ピンク)[E-type]・LOR-PK(ピンク)[H-type]
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