【わたしの大好きなAグレード生地】シリーズ 名作生地カレイド
TRESソファを製造しているスタッフです。
この記事を書き始めた当日、久しぶりにイタリアPARA社の社員がTRES青山店の道畑専務に新作生地のプレゼンテーションに来られました。
PARA社カレイドは創業時にはじめて採用したイタリア生地です。もうすぐ25周年です。
長いお付き合いとなりました。創業以来継続している生地はカレイドだけです。
今回はその特徴をお話しします。
いまTRESが使用している600色以上のイタリア生地のある意味頂点です。
綿麻の起毛生地の代表でPARA社が全世界に輸出しています。
当時はピーチスキンと呼ばれた生地のひとつでとても人気がありました。
肌触りがよくて耐久性に優れて、発色がきれいでリーズナブルで最強Aグレードです。
TRESは最近でも新色を採用しています。会社の創成期を支えてくれた思い出深い生地です。
創業時は6色でスタートしました。その時はほかの生地が2種類あっただけです。
現在は数十社から多くの生地を輸入していますが、売れなくなれば淘汰されるのがTRESの生地ですので、そういう意味でも最強ソファの最強生地です。
現在、TRESは自社で使用している生地は他社で販売しないようお願いしていて、他社が使用している生地は使わないシステムとなっています。
カレイドはそのくくりでは制約できない世界的ヒット生地です。
PARA社はもともとオーニング(日除けの)生地のメーカーとして発祥して椅子張地を中心とした機能生地の世界的メーカーとして発展してきました。
イタリア生地メーカーは零細企業が多い中、大手として活躍しています。
弊社も中小企業が中心のイタリア生地メーカーの倒産や合併による急な供給ストップや廃番には長年苦労してきました。
PARA社はハイエンド向けの生地が中心ではないので、近年のTRESがDグレードからHグレードが中心となってきた中ではなかなか新生地採用とはなっていませんが、A、B、Cグレードの新規供給がほとんどなくなってきたイタリア生地業界で、ますます貴重な存在となっており、カレイドはAグレードの中心として活躍してほしいと期待しています。