ブランディングへの試行錯誤2
TRESソファを製造しているスタッフです。
ソファメーカーとして今年で25年、直営のTRESブランドを立ち上げ8年目を迎えました。
以前のブログで、TRES立ち上げよりずっと前に石川県の西田幾多郎記念哲学館で撮影した
ソファ画像をご紹介しましたが、他にもTRES以前に様々なロケ地で撮影をおこなっており、
イメージの獲得に努めてきました。
現在のTRESブランドをそのまま体現しているものとは少し異なりますが、
当時の視点で切り取った数々の画像は今見ると新鮮で面白味も感じます。
石川県が誇るもうひとつの哲学館である「鈴木大拙館」で撮影した画像を紹介します。
鈴木大拙氏は石川県金沢市生まれの仏教哲学者かつ思想家で、
先日ご紹介した西田幾多郎氏とは同級生としてともに研鑽を積んだようです。
建築家谷口吉生氏による鈴木大拙館の建築は、水鏡の庭を中心としたモダニズム建築で、
思想に触れる体感型の空間となっています。
対象はウッドフレームソファの〔AUTHENTICITY〕シリーズで、2012年の秋に撮影したものです。
いかがでしたでしょうか。
鈴木大拙館の直線的な建築を背景にした水辺にたたずむソファが凛とした雰囲気を醸し出しています。
ソファの本場イタリアブランドの家具は、美術館のような建物を背景にした画像を目にする機会が多いように思います。
「アーバンナチュラル」をコンセプトにデザイナーの様々な思想を反映したAUTHENTICITYにおいては、モダンと自然が融合した思索の場であるこのような哲学館と相性がよく、引き立て合うのではないでしょうか。