スタイリングレシピ vol.125 トレンドカラー2025
- 京都店
2024年を彩ったカラーは「ピーチ・ファズ」と「モデレート・ブルー」。どちらも対照的なイメージですが鮮やかさを前面に出した雰囲気は心が癒されると同時に前向きにもなれる魅力を感じられました。その流れは今年も引き継がれ2025年のカラーとしてPANTONE社から発表されたのは「モカ・ムース」。日本流行色協会（JAFCA）からは「ホライゾングリーン」が選ばれました。一体どのようなカラーなのか、ソファスタイルやインテリアの取り入れ方など合わせてご紹介します。
【トレンドカラー:1】リラックス感のあるやわらかなブラウン「モカ・ムース」
アメリカのパントン社が、2025年のテーマカラーとして発表した「カラー・オブ・ザ・イヤー」は「モカ・ムース」。名前からなんとなく伝わるように、カカオやチョコレートの淡く柔らかいムースを連想させるような、ブラウンカラーを指しているそうです。あたたかみのあるブラウンで豊かな深みと落ち着いた印象は現代的なエレガンスや自然な素材感を反映していると言われています。社会的に安定やリラックスを求める動きが背景にあり、この色が究極の安定感を象徴すると言えるかもしれません。
例えばフローリングや壁紙などで「モカ・ムース」色を取り入れたり、家具や装飾品では天然木や石の素材にラタン細工まで。ファブリックではリネン、コットンなどのナチュラルな素材でも「今年の色」を楽しめそうです。
「モカの効果的な使い方は?」
モカは明るすぎず暗すぎない中間色になります。色味はベージュよりも、もう少しはっきりとした印象で、どこか安心感のある暖かみを感じられるカラーになります。床に馴染む色味とはいえませんが、落ち着いたトーンを選ぶことで汚れや埃は目立ちにくく、清潔感のあるソファを保ちやすくなります。ソファのように面積比のある製品の色合いとして選ばれる時は生地サンプルよりも柔らかく明るい印象に仕上がるので、グレーと同じくニュートラルカラーとしてどんな部屋でも落ち着いた雰囲気になりますよ。
「モカとベージュの違いは?」
どちらの色もブラウンベースのため、違いを聞かれると回答に困りますよね。モカは褐色がかったブラウンのこと。ベージュは薄くて明度の高いブラウンです。
MOCHA FABRIC
MST-MC（モカ）[α-type] /GL-MC（モカ）[D-type] /VTT-MC（モカ）[α-type]/BEL-MC（モカ）[E-type]/MTL-MC（モカ）[C-type]
Sofa example
ニュアンスたっぷりなモカは、大人っぽい上品さが魅力的なカラー。暗すぎす明るすぎず、清潔感と上品さも演出します。モカカラーの色味は曖昧で幅広く淡い茶色のような色だったり薄い黄土色といった色味。グレーやベージュのやわらかさと、ブラウンに似た洗練感とカジュアルすぎず気温が高い残暑でも重く見えない万能カラーです。
床:ダークブラウン×ソファ:モカ
すっかり定番化したダークブラウンとモカの組み合わせ。ニュアンスたっぷりに仕上がるので、まとうだけで「雰囲気ある」ソファの佇まいが叶います。
メインカラー（ソファ）:MTL-MC（モカ）[C-type]
右:アクセントカラー（ピロークッション）/VC-GR（グレー）[F-type]
左:アクセントカラー（ピロークッション）/YET-BK（ブラック）[F-type]
床:ナチュラルベージュ×ソファ:モカ
光を味方にできる軽やかなベージュのフローリングに合わせられたモカ。上品なサテン糸で仕上げられたファブリックが重厚感を加える仕上がりに。
メインカラー（ソファ）:BEL-MC（モカ）[E-type]
スタッフ“推し”「モカカラーファブリック」
青山店Yさん:BEL-MC（モカ）[E-type]
BELシリーズは光沢があり肌触りの良さが特徴です。また、バリエーションが豊富なためホワイトやネイビー、ブラックなどの人気の影に隠れがちですが、絶妙な色合いはソファの張地だけでなくパイピングなどのアクセントとして採用しても柔和で上品な雰囲気に仕上げることができる万能選手です。人気の高いファブリックなので在庫は要注意です。
BEL-MC（モカ）[E-type]
青山店Yさん:MTL-MC（モカ）[C-type]
コーディロイ織りの生地に、ゴールドとライトグリーンのサテン糸が織り交ぜられ、ラメのように繊細に輝きながらアクセントになっているところが他のファブリックには見られない特徴です。角度によって色の深みが変化し、品格と豊かな表情を引き出す素材感も気に入っているポイント。滑らかな肌触りも魅力的ですね。
MTL-MC（モカ）[C-type]
青山店Tさん:TDR-MC（モカ）[D-type]
触ればより実感していただけますがTDRシリーズは質の良さも感じることができ、落着きのある洗練された色合いが魅力のファブリックです。厚手で密度の高い生地、そして滑らかな表情の秘密はビスコースが混紡されているから。ソファを上品に仕上げてくれますよ!
TDR-MC（モカ）[D-type]
【トレンドカラー:2】壮大な自然をイメージさせる「ホライゾングリーン」
日本流行色協会（JAFCA）が2025年のカラーとして選んだのは「ホライゾングリーン」。空の青と海のエメラルドグリーンが溶け合う水平線の色です。青みを帯びたグリーンは深い森の樹木、豊かな海、美しい珊瑚など、壮大な自然を連想させるカラー。インテリアではファブリックから観葉植物、小物まで差し色として入れることで、リラックス効果も感じられます。
「グリーンの効果的な使い方は?」
今年の流行色グリーンは深みがあり、存在感を感じるカラー。ソファでは起毛加工をはじめ表情を楽しめる生地を合わせれば個性のあるお洒落で高級感を演出することもできます。またファブリックだけでなく、観葉植物からグリーンカラーを差し色として合わせるのもおすすめ。室内でありながら自然と一体となって過ごしているような気持ちにさえなります。オリジナリティ溢れる空間づくりができるのもグリーンを取り入れる大きな魅力です。
GREEN FABRIC
BNK-GN（グリーン）[α-type] /JOY-GN（グリーン）[D-type] /SLK-GN（グリーン）[C-type]/SPT-GN（グリーン）[G-type]
Sofa example
自然界にあるグリーンは爽やかで取り入れやすく、表情を理解し取り入れればワンランク上のおしゃれが楽しめますカラー。奥行を感じる今期のグリーンは上質でリッチな気分になるカラーリング。ファブリックのもつ雰囲気をソファやクッションで感じてみてください。
床:ベージュ×ソファ:グリーン
柔らかい印象のベージュの床に合わせられたsofa【HM】。選ばれたグリーンSLK-GNは落着きの中に爽やかな表情も感じられる万能ファブリックです。ベージュに合わせると途端に新鮮味が出て、今っぽい印象の仕上がりです。
メインカラー（ソファ）:SLK-GN（グリーン）[C-type]
床:ミディアムブラウン×ソファ:グリーン
ブラウンの床にコントラストの強いグリーンを合わせることで、メリハリの効いたキレのあるスタイルに。毛足の長いBNK-GNはもこもこ柔らかく滑らかな起毛ならではの肌触りと表情を堪能できるファブリック。個性的なスタイルに仕上がります。
メインカラー（ソファ）:BNK-GN（グリーン）[α-type]
右:アクセントカラー（ピロークッション）/YET-IV（アイボリー）[F-type]
スタッフ“推し”「グリーンカラーファブリック」
京都店Hさん:SPT-GN（グリーン）[G-type]
まるでゴルフ場のように鮮やかな発色。屋内にいながら、さわやかな芝生を敷き込んだようなファブリックです。柔らかい肌あたりの生地の上で、ホールインワンの夢を見られそうですね。
SPT-GN（グリーン）[G-type]
金沢店Yさん:SLK-GN（グリーン）[C-type]
自然な光沢感となめらかな肌触りはワンランク上質なソファに仕上げてくれます。お部屋をエレガントな雰囲気や高級感のある空間に演出したい方にはぜひ選んでいただきたいファブリックです。また、秋冬はこの深みのあるグリーン色が特におすすめです。
「グレー&モカ」
モカとグレーがミックスされたファブリックも注目したいところ。あたたかさに落着きのある大人っぽい雰囲気も醸し出します。
10502-MG（モカグレー）［D-type］
今回ご紹介した2色は両方とも選択していただきやすいカラー。モカは落着きのあるトーンでナチュラルな印象、グリーンはアクセントカラーとしても取り入れても爽やかでリラックスできる空間を演出することができます。またこれからリフォームやご新築を控えられている方は漆喰や床材のタイル、フローリングや建具などのカラー選びの参考してみてもいいですね。
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