11年使用したTRESソファのメンテナンスを行います (前半:引取りから再加工に入るまでの分解工程を説明します)
- ストレート
TRESソファを製作している工場スタッフです。
工場に近いユーザーから替カバーのオーダーがあり、金沢店の担当と工場のメンバーが
自宅にお伺いしました。
カバーの生地選定を行い、今までと同じC-M(Aタイプ)で決定しました。
また、この先長く使いたいとのことでメンテナンスの見積りも依頼されました。
11年経過していますが外観上も問題なく座りここちにも満足されているようでしたが、
この先も長く使いたいとのご要望でしたので座面のウレタン交換とサービスで
ウエービングの張替も行う内容で見積りを提出したところ、
ご依頼いただきメンテナンスを行うことになりました。
TRESは置きクッションタイプが多いので、座面と本体が一体化したもののメンテナンスを
行う機会はあまりありません。
一体型の11年経った状況を確認してみたいところもありましたし、
近所ですので工場から簡単に引き取れるアドバンテージもあり、積極的にお願いしました。
①まずは引取り前の自宅で使用している状態です。
大事に使用されているので外観的には11年の使用感はありません。
②工場に持ち帰り、カバーリングをはずしました。新品のようです。
③下張りをはがしてウレタンヌードの状態です。ウレタンに変形は見られません。
④座面のウレタンをはずしました。
ウエービングは少し柔らかくなったような感じはありますが、
テンションも十分でこのままもう10年は使えそうです。
⑤ウエービングを根元で切断。留めてあったタッカーの針を木部から抜きます。
ウレタンのへたりやウエービングのたるみ等の確認をしましたが、
ほとんど問題になることもありませんでした。
もちろん、木部もまったく問題なかったのでこのまま新しいウエービングを
強化された最新の張り方で取り付けて、
新しいウレタンを載せてもう20年使える仕様でお戻しします。
その様子は後編でご紹介します。