スタイリングレシピ vol.120 G-type New Fabric Collection
- 京都店
暑い夏から解放され、肌にあたる風も心地よさを感じる季節になりました。夕暮れ時、秋の夜長ひんやりとした空気にあたりながら、少し早めの夕食をテラスでスタートするのもこの季節ならではの楽しみです。さて、今年も残り3カ月。イタリアから新しいファブリックが届きました。これらの生地はバカンスが終わりを迎えるイタリアより8月に港を出港。ほどなく秋を迎える本社工場(石川県白山市)に無事到着。今回はGタイプに新たに加わった新作ファブリック4種をご紹介します。
イタリア製ファブリックは常に新鮮で、新しい発見を感じられます。その影響を与える要素として、イタリア特有の気候や国民性、サルトリア文化などがあり、それがファブリックの魅力の背景となっています。またルネサンスの国だけあって文化や芸術、美に対する意識は高く、古代ローマの時代から、服の生地やデザイン、 住まいやインテリアに対するこだわりが顕著であったそう。感性が非常に豊かであったことを物語っています。イタリアの生地は、色使いに個性と華やぎがあります。とりわけ自然豊かな国の特性を活かし、抜けるような空の青、海の深い紺碧、珊瑚の赤、木々の緑と大地の焦げ茶色など天然由来の彩りにこだわるのです。それを自在に表現できるだけの染色技術を、イタリアの技術者は持っています。特に中部、北部イタリアの小都市国家は、古くから織物、染物、裁縫などの手工芸によって栄えてきました。何世紀にもわたって培われてきたイタリア各地の伝統を受け継ぐ職人たちの技術をソファをとおして感じてみてください。
※サルトリア:仕立て屋やテーラリング技術のこと
NEW FABRIC:DAC-LBR(ライトブラウン)
生地の組成 :ポリエステル49%,アクリル32%,ウール10%,リネン9%
バーントオレンジ、オフホワイトからフレンチバニラ、ローヤルミルクティ、ベビーピンク、カフェオレ、ブラウンとソフトな色調のループ糸をゴールドのラメで華やかさを行きかわせ織止めた逸品。ドライで硬めの感触があるものの、見た目より軽やか。さらりとしていながら適度なハリとコシに豊かな表情と華やかさを添えている生地。フェミニンでエレガントなファンシーツイードです。
■仕上がりイメージ
フローリングとの相性は抜群!ソフトカラフルなまろやか仕上げ
手にとると「少しゴージャスかな?」と感じるテクスチャーですが、仕上がりはほんのりビターな甘さと落着きと二面性を合わせもった雰囲気。仕込まれたゴールドのラメ糸が重なるカラーの個性をほどよく中和。濃淡コントラストで床からソファへなめらかに繋ぎます。
フラットなファブリックに重ねることで立体感を演出。奥行を感じるマイルドなブラウンがアクセントになります。
NEW FABRIC:DLP-WB(ホワイトブラック)
生地の組成 :アクリル62%,ウール28%,ポリエステル12%,ヴィスコース9%
先進的でモダン、スタイリッシュなホワイトとブラックのコントラストカラー。テクノロジーと未来感を象徴するカラーの「ブラック」にエレガントで洗練された魅力にかかせない艶のあるホワイトは上質で豊かな時間をかなでます。シンプルなハイエンドモノトーンスタイルをドラマティックに。ふんわりと柔らかく、あたたかな肌ざわりとともにお楽しみください。
■仕上がりイメージ
新鮮なモノトーンの世界を叶えてくれる
パール感を感じる艶っぽさに目をみはるホワイト。漆黒のコントラストを効かせたバイカラーのディテールはエッジの効いたモダンスタイルが完成します。
クッションの曲面に光があたると立体的に。見惚れてしまうほどお気に入りの空間になります。
NEW FABRIC:DOL-BK(ブラック)
生地の組成 :ヴィスコース65%,リネン30%,ポリエステル5%
ブラウンとブラックの混色。ざっくり織られた平織りにより、ソファのシルエットがくっきりと、曲線のあるソファもよりラインが強調され印象に残ります。ブラウンの優しさを生かしつつ、ブラックのキリリとモードなニュアンスも両立。落着きとエッジを効かせた雰囲気が叶います。ビスコースにリネンをブレンドしたさらっとした肌触りとリネンの軋み感、ハリ感、艶感が特徴。仕立て栄えのする逸品。
■仕上がりイメージ
深みと向け感を合わせもつクールな一枚
ダークカラーの場合、クールで洗練された印象を与えてくれる一方で、「重い・メリハリがない」という印象を持たれることも。こちらはブラック×ダークブラウンと上品カラーを蜜に織り込まれたファブリック。程よくシアーな風合いで、軽やかに仕上がる一枚です。クラス感を感じる仕上がりになります。例えば、明るい床に合わせることで黒が一層際立ち、空間に重厚感を与えます。
ブラック×ダークブラウンのコントラストが洗練された雰囲気を味わえます。
NEW FABRIC:HBY-BL(ブルー)
生地の組成 :アクリル70%,ポリエステル25%,コットン5%
まっすぐな糸に輪のある糸を撚り合わせたループ糸が織り込まれた仕上がり。ぽこぽことした立体感を感じるテクスチャーにブルーバイオレットを基調に折り重ねられたブルートーンは上品で高貴な雰囲気を演出します。従来のアクリルにはないふんわりとした膨らみと軽量感は柔らかさに包み込まれるような一枚。くったりとしたテクスチャーはくつろぎ感を誘います。
■仕上がりイメージ
上級スタイルが叶うパープリッシュブルー
ほんのりと紫がかった青色はどこか暖かい印象を与えてくれます。ソファにしたときの存在感は抜群。一般的なブルーから受ける印象(清々しい、爽やか)に加え幸福感と心地よさを感じられます。
そのはっきりとした鮮やかさでも悪目立ちさせることなく、ごくナチュラルに“爽やか見え”を期待できるカラーです。
italian color
最もイタリア的な色使い「アズーロ・エ・マローネ」
直訳すればブルー(AZZURRO)とブラウン(MARRONE)を意味します。イタリアではブルーとブラウンの組み合わせは、永遠の王道かつ、お洒落な配色であることからこの言葉が浸透しているそうです。今回新作として入荷したHBY-BL(ブルー)、DAC-LBR(ライトブラウン)からも地中海の輝かしいブルーと、土や火山などの自然なブラウンといった風土的なバックボーンを感じるシリーズ。ブルーは凛とした雰囲気を醸し清潔感、ブラウンはエレガントでマイルドな雰囲気。洗練されたスタイルを表現力豊かに演出します。例えばブラウン系の床に合わせるブルーはまさにこの組み合わせ。ソファはブルーに。クッションはブラウンを合わせてもいいですね。2色の定義は非常にゆるいもので、ブルーは淡い水色からネイビーまで、ブラウンはシャンパンカラーからダークブラウンまで。素材に限定されず組み合わせは様々です。では、なぜブルーとブラウンなのか。アズーロ・エ・マローネはベーシックに「同系色」で纏める統一感ではなく「2色」でコントラストを魅せる色合わせを楽しむというもの。色彩学のなかで「ブルー」は寒色、そして「ブラウン」は暖色に分類されています。青と茶は正反対の印象を与える色同士なので、組み合わせた時のメリハリがしっかりついて間延びしない色合わせとなるわけです。ブルーソファにクッションをブラウンに。木フレームにしてもいいですね。お互いに引き立てる色であるため、立体的に浮き上がる魅力的なものとなります。
HBY-BL(ブルー)/DAC-LBR(ライトブラウン)
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