最前線にいるソファデザイナーの意味
- 金沢店
TRESソファを製作している工場スタッフです。
TRES青山店を6年前の11月にオープンしました。
当初からデザイナーの道畑が店頭に立って接客をしています。
最初の1年半はホテル暮らしをして週に一回、
本社や彼の自宅がある石川県に新幹線で戻ってきていました。
それ以降は品川のマンションに家族共々引っ越しをして定住しました。
TRESブランドを立ち上げるために道畑が陣頭で販売するのは
ベンチャー企業の我々からすると当然と考えていました。
ソファに一番詳しく製品すべてをデザインする創業メンバーの道畑が
情熱を注いで直営店を軌道に乗せるのは自然の流れだとも感じていました。
しかし、青山店の店舗契約更新を6年ぶりに行うことになり、
オープンからの流れを総括してみるとその特殊性に気づかされました。
OEMを中心に創業して23年。
道畑は都内を中心とする有名店に供給するソファのすべてをデザインして
多くのヒット商品を開発してきました。
ソファデザインでは第一人者といっても過言ではありません。
そのプロデザイナーが毎日店頭に立って接客を行っているのです。
住宅設計の世界では設計士がご家族の生活パターンやご希望を聞いて
設計をすることは一般的なことかもしれませんが、ソファ販売では聞いたことがありません。
ご相談を受けたすべてのお客様のニーズを捉えソファの最適化を提案しているのです。
リビングが出来上がっている場合もあれば、ソファに合わせて間取りを提案する場合もあります。
もちろんノックダウン等の搬入の事情の考慮も不可欠です。
彼が提案するソファのほとんどが別注になるのも必然かもしれません。
納品後の顧客満足はほぼ100%です。
ソファは家族の人数や生活パターンに合わせて
オーダーメイド(私たちはソファテイラーですのでテイラーメイドになります)する必要のある、
家の中では一番多くの時間を過ごす最重要アイテムではないでしょうか。
もちろん、コストダウンの努力はしていますが、
価格競争ではないアフターフォローも含めた長期的な最高の座りここちと、
そのシーンに最もマッチしたデザインの実現という顧客満足をお届けすること。
その一番大事なニーズを満たすために、
最前線にいるソファデザイナーの意味はあるのではないでしょうか。