スタイリングレシピ vol.73 ソファでギャラリーリビングを
- 京都店
京都店がある御池通りの並木道も
黄色味に色づきはじめました。
赤く染まるころが待ち遠しいですね。
この時期になると京都をはじめ、全国の美術館やギャラリーは
様々な国やアーティストの展覧会や美術展が開催。
大勢の人が訪れます。
斬新なカラーリング、造形美に感化され「飾ってみたいな」と
思いを巡らすこともありますね。
アートを飾るというと、少し高尚で難しいイメージもあるかもしれませんが
空間に彩りを添え、季節を感じ気持ちを豊かにしてくれるもの。
また気分を上げてくれる効果もあります。
ジャンルも数多く、額装品は元よりアイアン、ファブリック、
フラワーアレンジメントなど多岐にわたります。
そこで今回ご紹介するのは「ソファとアートの関係性」。
必要な家具だけが置かれた部屋も、殺風景な印象を受けます。
そこで季節の移り変わりに合わせて絵を飾ってみたり
自分の心に馴染む物、華やかな気分になる物など
取り入れてみてはいかがでしょうか。
時には心を落ち着けてくれ、時にはインスピレーションを与えてくれることも。
家族とのコミュニケーションに役立ったり、
訪問客との会話を弾ませてくれたりもします。
また自分のお気に入りの作品を選ぶことで空間に自己の個性や
ライフスタイルをそのまま表現できます。
ぜひ参考にしてください。
アートの選び方
①フォーカルポイントをつくる(飾る場所を決める)
みなさんはおうちの中で過ごす時に、目線の先には何がありますか?
常に私たちの目線の先には「壁」があると思います。
何か飾りたいなと考えたときはまず目線の先にある壁に飾る場所を決めてください。
パッと目につく場所、これをフォーカルポイントといいます。
フォーカルポイントの位置を決める最に有効なのが大きい家具のそばを選ぶこと。
チェストやコンソール、ソファのそばの壁です。
後ろ側、真正面、横側などもいいですね。
上記画像ではソファの後ろ側の壁の真ん中をフォーカルポイントとして設定します。
POINT
フォーカルポイントは建築やインテリア業界で使われることが多い言葉で、
視線の焦点となる(=focal)場所と(=point)を意味します。
例えば日本の和室にある床の間のような設計が代表的なフォーカルポイントの一つ。
床の間に飾られることの多い生け花にもその意味合いがあります。
また居室だけでなく玄関もよく目にします。
部屋に入って最初に目が行く事で、印象が決まる重要なポイント。
効果的に取り入れることでご自身だけではなく
来客のおもてなしにもなります。
②サイズ感を決める
次にサイズ感です。
ここではバランスを重視して選ぶことにします。
家具の側に飾るメリットとして、バランスのとりやすさがあります。
まず基準になる家具の横幅を確認。
ソファの場合は横幅の約70%を基準にしてみてください。
例えば画像のようにsofa【GF】2Pの横幅は1,800mmです。
その場合横幅約1,200mmが70%となります。
③形状を決める
形状を決める時は壁面をよく確認してみてください。
例えば画像のように巾木上から梁下の寸法が横幅よりも短い場合は横長の長方形。
逆の場合は縦長の長方形です。
細長い壁には縦長の物を、横長の壁には横長の形状を基本に
選ばれるとバランスが整います。
画像のように一度壁面を撮影し、形状を当てはめてみると分かりやすいですよね。
④高さを決める
飾るときの高さは、できるだけ目線に合わせてみてください。
美術館やギャラリーでは絵画を展示するとき、
アートの中心を目線の高さに合わせて床から140~150の位置になるように展示されています。
天井高の高い吹き抜けの空間やホールなど例外をのぞけば、
そこで過ごす人の目線を基準に飾っていただくことをおすすめします。
たまに上に飾りすぎている場合もありますが、高さを調整するだけで
空間のバランスが整いますね。
どんなアートを飾ったらいいのか悩んでしまった時は
綺麗だなと感じるモノクロの風景画にブラックの額縁などいかがでしょうか。
空間も引き締まり、合わせやすいと思います。
TRESギャラリーリビング
ソファにアートを合わせた
ギャラリーリビングをご紹介します。
sofa【CONVEX】
ソファは【CONVEX】カウチセット。
後ろ側の壁に飾られたアートは壁の形状に合わせて
横長長方形の枠内に2枚飾られています。
カバーのブルーとアートの色味がリンクされ
調和がとれたコーディネートです。
アートを2枚以上飾る場合は、テイストやカラーを揃えることで、
まとまりのあるディスプレイに仕上がります。
sofa【GRVA】
グレー系ファブリックをカバーにしたソファ【GRVA】カウチセット。
すっきりとシンプルな空間に
リーフモチーフのアイアン製のオブジェを飾ることで
明るさと華やかさが加わります。
質感に調和をもたせたギャラリーリビングです。
sofa【HOM】左肘3P
リビングの入口から対角線上にフォーカルポイントを作られたコーディネート。
額縁は飾る部屋のインテリアに合わせて無垢の木製されています。
どんな絵を飾ったらいいか悩んだ時は
〇〇風など(リゾート風、北欧風)イメージしやすいイラストや写真を選んでもいいですね。
額縁はアートの雰囲気に合わせて選ぶのではなく、
インテリアに合わせるとまとまりやすくなります。
ソファは【HOM】。
カバーファブリックはテラコッタを選ばれ空間のアクセントに。
アートに描かれたヤシの木に合わせて観葉植物もテーブルヤシを合わせられています。
sofa【GRVA】2Pカウチセット
バリ島をテーマにコーディネートされたリビング。
ソファの向かい側の壁面にはオリエンタルなアジアンアートが飾られ
まるで南国の旅行先でくつろいでいるような気分になります。
テレビ側の壁はすっきりとさせてしまいがちですが
センターを中心にシンメトリー(左右対称)に飾るとバランスが整いやすくなります。
視界にも入りやすいので南国リゾートの優雅な雰囲気が楽しめますね。
ソファは【GRVA】。
本体(フレーム)のファブリックは建具、小物と調和するようにダークブラウンを。
クッションカバーはラグジュアリーな印象のCUR-BE(ベージュ)を合わせています。
sofa【JD】3P
長方形の壁面に合わせて飾られた風景画。
横幅2300mmのソファと壁の形状に合わせた横型の絵画。
とてもバランスがとれていますね。
額装はクラッシックなホワイトゴールド。
ソファの張地にはベルベットのLRI-IV(アイボリー)[Etype]をセレクト。
日差しの角度や見る向きによって明るい印象に仕上がっています。
壁色に近いベージュ系の色選びは、
よりアートを印象づけるポイントにもなっています。
sofa【FSB】3P
ソファカバーはSLK-WH[C-type]。
手触りの良いホワイトの張地に、奥様の好きな色と
海をイメージさせるブルーの張地のピロークッションを
グラデーションになるようにコーディネート。
壁側には空間の形状に合わせて長方形のアートを。
アートはTRESでお選びいただいたブルーの生地からファブリックパネルを作成。
リビングのバルコニーからは海の景色。
ホワイトとブルーをバランスよく合わせられています。
sofa【GF】2.5P
リビングに入りまず目に入るのがイタリアンレッドの花器に
彩られたフラワーアレンジメント。
重量を目線より少し上にすることで
三角形の頂点にフォーカルポイント(目をひく場所)が作られ
低い物との間を埋めるように置かれた小物、
ソファが手前となる位置関係になり奥行を感じます。
またソファカバーは柔らかい印象のベージュ系カラーに。
質感を本革にすることで、背景と引き立てあう関係性が完成しています。
いかがでしたか?
せっかくソファにアートを上手く合わせることで
シンプルな印象から、一枚加わるだけで雰囲気が一気にかわりますね。
季節の移り変わりでアートを変えて、四季を楽しむのも素敵です。
春には柔らかくて優しいアート、初夏には爽やかなグリーン、
暑い季節にはクールな寒色系のアートなど、
季節感を感じさせるものをセレクトしてみてはいかがでしょう。
ソファ周りの商品をお作りいたします。
ソファ専門店トレスザソファテーラーでご体感下さい。
TRES THE SOFA TAILOR kyoto
京都府京都市中京区中白山町268-1
プラウド京都麩屋町御池1F
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