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TRESのソファに対する考え【ソファの生命線-すわり心地 06】

TRESのソファに対する考え
越村 武史

TRES THE SOFA TAILOR

私たちが創業以来守り続けているコンセプト-

それは、「美しいこと」「くつろげること」「品質の良いこと」です。

 

 

今回のテーマは、生地です。

すわり心地と直接的な関係は少ないのですが、TRESのソファづくりに欠かせない要素の一つなのでぜひお話させてください。

 

TRESの主流であるファブリックソファは、一部の例外を除いて、すべてイタリア製の生地を使用しています。

 

私見ですが、高級生地全般においてイタリア製の品質は世界一だと思っています。

ローマ時代、コロッセオの日よけをローマ海軍の軍船の帆布でつくったという逸話が残るほか、硬水による生地の発色の美しさが、アルマーニやゼニヤをはじめとする高級ブランドを育て、世界に冠たるアパレル産業を発展させたとも言われています。このようにイタリア製生地の品質の高さは歴史的にも裏付けされたものであり、椅子張り用生地も群を抜くクオリティを誇るのは納得できるところです。

 

素材も化繊が中心の日本の椅子張用生地とは異なり、綿・麻・ビスコース・ウール・シルクといった天然のものをメインに、織り目を安定させるためポリエステルやアクリルを少し混ぜているものが主流です。TRESが品揃えしているのは、現地価格で10ユーロ/m~40ユーロ/mのものが中心で、天然素材を活かした肌触りやソファカバーにふさわしい厚み、静電気の起きにくさなどを吟味。品質に対し適正な価格であることを前提に、イタリア規格の耐久性をクリアしたものだけを仕入れています。

 

 

色味はベーシックなホワイト、ベージュ、グレー、ブラウンなどが多くを占めますが、近年はブルーやグリーン系の生地も人気で、生地メーカーの色見本にも多くなってきたような気がします。5~6年前はパープルやピンク系が差し色として人気がありました。長く愛されている定番色をはじめ、アパレルなどの流行色を参考にお客様の〝今の気分〟に合う色味を予測して幅広く用意しています。

 

というのも、生地の多彩性がないとソファのバリエーションに奥行きが出ません。そのためできる限りたくさんの種類をストックするようにしているのです。毎年、イタリアのメーカーから担当者が見本を持って直接TRESに来てくれるので、流行やおすすめを聞きながら新しい生地をラインナップに加えます。常時500色、新色は100色程度揃えるようにしています。

 

少しでも手頃な価格でお客様にお届けするための努力も惜しみません。創業時からイタリアメーカー十数社と直接取引を行い、自社で直接輸入することでコストダウンを図ってきました。また、長期に安定してリーズナブルに生地を調達できるよう、ユーロの先物取引やデリバティブ金融商品を組み合わせるなどして20年近く外貨の購入方法や輸入効率を勉強し、一見ソファづくりとは違った分野からよりよいものづくりを続けるための工夫も行っています。

このような経緯もあり、TRESは高級椅子張生地在庫量で国内トップを自負しています。

 

 

いささか調達スキルや在庫量の自慢話のようになってしまいましたが、私たちが品質のよい生地を多くの選択肢と共にお届けすることに情熱をもって取り組んでいることを少しでも知っていただければうれしいです。

 

TRESのソファはカバーの脱着ができるつくりになっています。

まずは、お気に入りのファブリックを選んでソファとの暮らしを始めてください。

そして、いつの日か気分を変えたくなったら、ソファではなくカバーを替えてみてください。TRESでは替えカバーのオーダーに備えて、素材も色もさまざまな生地を揃え、少ない負担で気軽にお求めいただける価格設定をしています。カバーを替えるとソファも部屋の雰囲気も一変します。一生を共にすごすソファだからこそ、そんな楽しみ方の提案も私たちの大切な役目だと思っています。

 

 

 

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